私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

サカツラガン

2021年10月23日 | 蕪栗沼・白鳥地区

サカツラガン


2021年10月22日(金)磯浜・釣師浜

2021年10月22日 | 磯浜漁港

■2021年10月22日(金)12:38-13:06【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】磯浜漁港,新地町釣師浜
【種名】クロガモ,カワウ,オオバン,ウミネコ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,タイミルセグロカモメ,ミサゴ,トビ,チョウゲンボウ♀,イソヒヨドリ(8科11種・亜種)
【メモ】11時過ぎに鳥の海に着き,ミヤコドリ5羽を防波堤から遠望し,いよいよ近くで観察するかと思ったのも束の間,ミヤコドリはすでにどこかに飛んでしまい,ツルシギ2羽だけ見て,磯浜・釣師浜方面に向かった。磯浜漁港や海面にはクロガモやカモメの姿も見えなかったので,車で5分ほどの福島県新地町釣師浜に向かった。久しぶりに来たので,復興工事がほぼ終わり,新しい道路も通れるようになっていたため,震災前はいつも訪れていた河口の位置を間違えてしまい,一つ前の河口を見下ろす公園に車を停めて,何という変わりよう!カモメもいないと落胆して,いわゆる「釣師浜方面」を双眼鏡で見ると,大型カモメがたくさんいる場所があった。あっちへ行ってみよう!と本来の釣師浜に注ぐ砂子田川河口に行ってみると,以前のようにたくさん群れていた。1つ河口を間違えたと改めて気付いたところで,公園から堤防に歩いて行って,双眼鏡で見ると,遠かったがすぐに気がついた。2羽の背の灰色がオオセグロカモメより薄いカモメがいて,一方は確実にセグロカモメだが,片方は,見た瞬間,タイミルセグロカモメと分かった。セグロカモメもタイミルもほぼ夏羽で,タイミルは蒲生で以前完全な夏羽を見て以来だったので,鳥の海のミヤコドリを見逃してしまったのも忘れてうれしくなった。震災前は,この時期から12月下旬まで,石巻の白浜海岸,仙台市七北田川河口,そしてここ釣師浜で,オオセグロカモメ,セグロカモメの混群にタイミルやミツユビカモメ,シロカモメなどが南下してきた群れに出会うことがたびたびあったが,その後は,あまり種類,個体数とも大きな群れにはほぼ出会うことはなくなっていた。それで,今日はとりあえず南下してきたセグロカモメとタイミルセグロカモメに出会えたのでよかったというわけだった。ちなみに,クロガモ10数羽の群れもこの日釣師浜沖で初認だった。
【写真】
  
砂子田川河口のカモメの群れ/最初堤防上からのタイミルとセグロカモメ。タイミルの方がセグロカモメより背の灰色が若干濃く,足の色も違う。/タイミルセグロカモメ。手前はオオセグロカモメ第1回冬羽
  
タイミルセグロカモメ夏羽。冬羽が出始めている。/タイミルセグロカモメの初列風切は明らかに旧羽。/オオセグロカモメ成鳥冬羽(2羽とも)。


Copyright(C)2021 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.


2021年10月18日(月)19日(火)21日(木)蕪栗沼・白鳥地区

2021年10月21日 | 蕪栗沼・白鳥地区

■2021年10月18日(月)19日(火)21日(木)【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500、 EF500Ⅱ
【場所】蕪栗沼、白鳥地区、周辺田圃
【種名】サカツラガン、オオヒシクイ、マガン、カリガネ、シジュウカラガン、オオハクチョウ、コガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、トビ、チュウヒ幼鳥♀(18日)・成鳥♀(21日)、ノスリ、ヒバリ(5科15種)
【メモ】例年、伊豆沼または蕪栗沼経由でカリガネポイントに行き、十分カリガネを見れば後は行かないことにしている。初日はあまりカウントもできず、飛んでいる姿しか見られなかったので、翌日また行ってみた。マガンの群れにたいていは混じっているので、ポイントの田んぼを見ていくと、マガンの群れの中にカリガネがいた。一通りカウントしていくと18羽ほどいた。そのカウントの途中、金目マガンの後ろで寝ているサカツラガンを発見した。これはカリガネをまめにカウントしていなければ、「マガンがいっぱいいるね」と見逃すところだった。しばらく見ていると動き出して羽繕いや頭掻きをしていた。久々のサカツラガンだったが、サカツラガンと言えば、嘴の基部が白いはずだが、この個体は全く白いところがなかったので、幼鳥か、若い個体かもしれない。2013年3月16日に加美町宮崎で観察したサカツラガンもほとんど白い部分がなかったが、今回は全然ない個体。ちなみに今回のサカツラガンは、ここに留まるのかと思ったら、翌日には観察できず、その後も多くの方が探したようだが、結局、自分を含め2人しか見ることができなかった。どこに行ったのか?20日はいなかったというので21日に行ってみたが、やはり見つけられず、白鳥地区の土手で昇る月を見て帰ってきた。カリガネに関しては、2日目は一か所の田んぼで18羽だったが、3日目はエリアの東側も含め比較的広い範囲を探したので、30羽+はいたと思う。
【参考】2013年3月16日(土)宮崎・小野田
【写真】
<10月18日>
  
首輪が黄色のカリガネ(左端)、青のマガン(中央)。隣にカリガネ成鳥/首輪マガン/シジュウカラガンを追うオオハクチョウ
<10月19日>
  
いつもの風景   サカツラガン
  
サカツラガン
  
サカツラガン/カリガネ成鳥、後ろにも/カリガネ幼鳥
  
カリガネ成鳥・幼鳥/この画面に14羽のカリガネ。残りは左の方の田んぼ。
<10月21日>
  
ドジョウを捕まえたダイサギ/マガン。右2羽は少し若い。/キツネがマガンの後ろを歩いている。
  
カリガネポイントに1羽だけいたシジュウカラガン/カリガネ/オオヒシクイ
  
白鳥地区の夕焼け。アオサギとチュウヒ♀/マガンが塒についてしまってから昇った月


Copyright(C)2021 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.


2021年10月7日(木)蒲生干潟

2021年10月07日 | 蒲生海岸

■2021年10月7日(木)10:15-12:18【天気】曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生干潟・海岸
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、シマアジ♂エクリプス1、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ダイゼン幼羽2、シロチドリ12、ツルシギ幼羽1、アオアシシギ幼羽3、ミユビシギ22+、ハマシギ幼羽1、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ヒバリ、ムクドリ、ノビタキ2+、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(18科30種)
【メモ】仙台市科学館で10月末から12月末まで野鳥企画展をすることになり、2001年から2021年までの記録(実際はS51からだが)を見直している。それで、この前鳥の海に2日連続行き、今日は蒲生に来たというわけだ。あまり期待していなかったが意外と出た。雨は降らないが天気が悪く、かなり暗かった。最初に日和山近くの堤防に群れていたスズメをしばらく見ていたが、それぞれコミュニケーションをしている感じだった。スズメのおしゃべり。それから、いつものように七北田川河口からぐるっと干潟を双眼鏡で見て、あたりをつけていたが、そこで、ツルシギ幼羽1、ダイゼン幼羽2、アオアシシギ幼羽2(もう1羽は別行動)がまとまって採餌しているのを見つけた。それから、干潟をぐるっと一周し、浜に出ると釣り人を背景にミユビシギとシロチドリの群れが休んでいるのを見つけた。これはラッキーと思って、1羽1羽見ていると、砂浜をランニングしてきた方がいて、パッと飛んで渚で採餌を始めた。もう少しじっくり1羽1羽見たかったが残念だった。仕方がないので渚で寄せては来る波とかけっこをしながら、採餌しているいつもの様子を見ていると、そのうちシロチの群れと一緒に南蒲生の方に飛んで行ってしまった。しかし、そのうちまた群れが戻ってきて、採餌を始めた。ここはこれくらいにして戻り、ダイゼンとハマシギを撮影し、堤防下の干潟で採餌しているツルシギとアオアシシギを見ていた。と、その前を通過していく2羽のカモのうち先頭が偶然にもシマアジ♂エクリプス羽だった。こっちにピントを合わせようとしているうちに飛ばれてしまった。かなり遠かったのだが・・・。それから、いかにも秋らしい風景の中にいるノビタキを見て、日和山に戻り、しばらく堤防に座ってハヤブサが来るのを待っていたが、時間になってもやってこなかったので、帰宅したというわけだ。帰りに大沼に寄っていったが、何も出なかったが、あとからS氏に聞くと、いろいろ出たということだった。
【写真】
  
スズメ/魚を飲み込んだコサギをうらやましそうに見つめるダイサギとコサギ/ハママツナ
  
ダイゼン幼羽2羽/ハママツナの群落の中で採餌するダイゼン幼羽
  
脇羽が黒い/砂浜で休むミユビシギ
  
ミユビシギいつもの光景/ミユビシギ冬羽/シロチドリの小群
  
シロチとミユビの混群/ハマシギ幼羽
  
コメツキガニの親分/ツルシギ幼羽1とアオアシシギ3がメインの被写体だったが、シマアジ♂が偶然いて、そっちをメインに掲載してしまった。
  
日和山に戻る途中、ノビタキに出会った。♀Wと♀1W


Copyright(C)2021 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.


2021年10月3日(日)・4日(月)鳥の海

2021年10月04日 | 鳥の海

■2021年10月3日(日)・4日(月)【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500(4日) EF500Ⅱ(3日)
【場所】鳥の海、周辺田んぼ
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、スズガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、オオバン、メダイチドリ夏1・幼羽5、ダイシャクシギ成1・幼1、トウネン幼羽5、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ♀、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ショウドウツバメ++、ヒヨドリ++、セッカ♀、ムクドリ、ノビタキ♀、イソヒヨドリ♀、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ(23科36種)
【メモ】台風後の鳥の海に行ってみた。1日目は気温が高く、ほぼ無風で干潟では空気の揺らぎが大きかった。海側干潟で藻が大量にある場所にダイシャクシギ2羽が採餌しているのが見えた。2羽で微妙に違うように見えたが、空気の揺らぎがあるのと、やたら距離が遠いのでよくわからなかったが、南側干潟にやってきたときに見た時には、明らかに羽衣のパターンが違っていた。嘴は両方とも長かった。とりあえず、成鳥と幼鳥ということにした。2021年9月5日(日)鳥の海のダイシャクシギは明らかに幼鳥だったが、今日の場合は、とにかく遠く、間近に見ることができなかった。成鳥と幼鳥の比較は、2019年2月11日(月)鳥の海写真の中の2羽のダイシャクシギを見れば、左は成鳥、右は幼鳥の特徴がある。
 海岸に出てみると、台風の影響で防潮堤下の消波ブロック・テトラポッド前にミニ干潟ができていて、シギチが採餌していた。1日目はトウネン5・メダイ5の小群、2日目はトウネン1・ハマシギ1がいた。ショウドウツバメが2日間とも20羽前後防潮堤付近を飛び回っていたし、ヒヨドリの小群が渡っていった。南側の広大な田んぼ、草地にノビタキとセッカがいたが1日目は、R5の高解像を持ってしてもかなり小さくしか映らず、しかも空気の揺らぎでとても写真にも証拠写真にもならないレベルだったので、2日続けて行ったというわけだ。2日目は何とかわかるようには撮影することができたが、小鳥類とジシギはいまだに苦手だ。ということで、シギチはいまだ渡っていて、そのうち、越冬モードに入る。
【写真】
<10月3日>

  
ミサゴとトビ   コメツキガニ   ヒドリガモとダイシャクシギ(左成・右幼)
  
ヒドリガモの群れ ダイシャクシギ(左成・右幼)トウネン・メダイチドリ幼羽
  
トウネン・メダイチドリ幼羽 計10羽 ミサゴ成鳥♂
  
ミサゴ成鳥♂   ダイシャクシギ(右成・左幼)
<10月4日>
  
セッカ♀     ノビタキ♀   ハマシギ幼羽→第1回冬羽    
  
ハマシギ幼羽→第1回冬羽 トウネン幼羽
  
トウネン幼羽とヨロネン幼羽(9/13石巻)の角度比較 ショウドウツバメ


Copyright(C)2021 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.