私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2013年4月29日(月)5月4日(土)18日(土)21日(火)田谷地沼,原,宮崎

2013年05月21日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2013/4/29(月)5/4(土)5/18(土) 5/21(火)【天気】晴れ
【場所】田谷地沼,原,宮崎
【種名】カワウ,ダイサギ,アオサギ,カルガモ,トビ,オオタカ,ハイタカ,ノスリ,サシバ,チュウヒ,キジ,コチドリ,ウミネコ,キジバト,アオバト,カッコウ,ツツドリ,ホトトギス,アマツバメ,ヤマセミ,アカショウビン,カワセミ,アオゲラ,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,ミソサザイ,ルリビタキ,ノビタキ,クロツグミ,アカハラ,シロハラ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,オオヨシキリ,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,コサメビタキ,サンコウチョウ,エナガ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,ノジコ,アオジ,カワラヒワ,ウソ,イカル,シメ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(33科71種)
【メモ】2011年は小鳥の個体数が多く,2012年は積雪が遅くまであり,前年度より個体数が少なく感じられたが,今年は積雪も例年並みだったようだが,個体数がさらに少なかった。これは,遊歩道の常連で会う人ごとにそういう感じだそうだ。確かに種類数はそう変わらないが,出現頻度や一度に見る個体数が少ない傾向にあった。今年は仕事が6月初旬以降非常に立て込んでいて,さらに7月に入ってからは毎日雨で,行く回数も少なかった。3年間の観察結果は後ほどまとめることにする。
【写真】
  
■4月29日 田谷地沼ミズバショウ/ミズバショウは咲いたが船形連峰はまだまだ雪/遊歩道沿いに咲くキクザキイチゲ(萼片が青紫色のもの)
  
■豊富な雪解け水が大滝を流れる/5月4日 船形連峰を望む/クロツグミ
  
■遊歩道で採餌していたクロツグミ/5月14日 田谷地沼/カルガモ
  
■カイツブリの鳴き声が聞こえた沼のほとり/シジュウカラ♂/センダイムシクイ
  
■イカル/ペアで戯れるキバシリ/キバシリ
  
■キバシリ/サシバ若鳥/サシバ若鳥同一個体
  
■キビタキ♂/サンショウクイ
  
■♂♀で戯れるキビタキ/ノジコ♂/ノジコ♀
  
■スミレの一種/ミツガシワの群落


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2013年5月11日(土)金華山沖

2013年05月11日 | 金華山沖・仙台湾
■2013/5/11(土)6:30-9:30【天気】曇天,波やや高い
【場所】鮎川港~金華山沖,鮎川港付近
【種名】アビSP2,アホウドリ(ごく若い1-2歳)1,コアホウドリ7,クロアシアホウドリ2,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ+,ウミウ,ヒメウ,(ウミアイサ),ハイイロヒレアシシギ夏羽+,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ウミスズメ+,ウトウ+(8科13種)
【メモ】今年度は4月下旬に調査を予定していたが,西風が強い予報だったので中止にし,昨年2回目の調査と同じ第2土曜日にした。1週間前から「波予想」を1日何回も見て,「波高」,「波周期」,「風向・風速」をチェックしていた。雨さえ降らなければ曇っていてもOKだが,昨年2回目のような前後左右ランダムに揺れる状態だととても写真撮影や観察どころではないからだ。
 さて,鮎川港を出ると最初はほとんど穏やかな波も,金華山を横に見て沖を目指す頃には,だいぶ高くなってきた。昨年5月の状態ほどではないが,曇っているのと波はやや荒く,波しぶきがかかる。ハイイロミズナギドリ,ウミスズメ,ウトウを横目に,ハシボソミズナギドリも時々出ている。6:30に出港し,金華山の少し沖合に出た6:43にはクロアシアホウドリが1羽でた。これまでの調査でもフェリー航路の内側の比較的金華山に近いところでクロアシアホウドリが観察されている。またハイイロヒレアシシギの夏羽の小さな群れも波間を北へ飛んで行く。最初にコアホウドリが出たのは7:06。その後,何度かクロアシとコアホウドリが出現し,1回はコアホウドリが船尾について着水した。ただ,波がやや荒く落ち着いて観察できる感じではない。その後,ついに巨大なアホウドリが出現,船の周囲を周り始めた。とにかく大きい。船尾のすぐそばを飛ぶので,レンズを100-400mmから70-300mmに変えたかいもなく,後で見たら巨大に写った顔のピンぼけだらけだった。着水すれば楽勝だったが,残念だった。東邦大学のアホウドリのサイトで見ると,今回観察した個体は「1-2歳」の「ごく若い鳥」ということになる。最終目標として成鳥の着水を観察することなので,これからもがんばりたい。この後,さらに探したが時間になったので帰港することになった。途中もいろいろ出たが,波しぶきがけっこうすごくて,ハイイロヒレアシシギの群れを撮影しようとして,カメラとレンズに波しぶきがかかってしまった。しかし,ここに至っては気にせずタオルで拭いて撮り続けた。金華山の大函崎・小箱崎はおそらく3.11他で崩れたのだと思うが,以前のような外観ではなかった。地震以来2回ほど金華山に行ったが,道があちこちで崩落しているので,それまで1年に1回は行っていた大箱崎,小箱崎にはまだ行かずじまいである。来年は船を頼んで金華山を一周しようかと考えている。何とか無事に鮎川港に着いて一安心だった。船着き場にはセグロカモメとワシカモメがいたくらいで,特に普通種だけだった。鮎川港一帯の復興は徐々に進んでいるが,全体の港湾設備の復興は緒に就いたばかりだ。
【写真】
  
■ウミスズメの群れ/金華山近海,フェリー航路の内側で出たクロアシアホウドリ/ハイイロヒレアシシギ夏羽
  
■コアホウドリ
  
■着水したコアホウドリ/アホウドリのごく若い個体
  
■ウミネコと比べるとアホウドリがいかに大きいかわかる
  
■アホウドリの飛翔。
  
■クロアシアホウドリ/漁船に2羽のコアホウドリが着いている
  
■コアホウドリ/金華山とハイイロミズナギドリ/ウトウとウミスズメ
  
■セグロカモメ成鳥夏羽/ワシカモメ第1回夏羽移行個体/オオセグロカモメ成鳥夏羽

■少しずつ復興が進む鮎川漁港。


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2013年5月5日(日)鳥の海

2013年05月05日 | 鳥の海
■2013/5/5(日)10:15-11:15【天気】曇り
【場所】鳥の海・被災池
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,キョウジョシギ,トウネン,コオバシギ,クサシギ,チュウシャクシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,スズメ,ムクドリ,ハシブトガラス(11科24種)
【メモ】震災前の5月の連休と言えば,鳥の海には最低2回は来て,今はなくなってしまった漁港と干潟を分ける中央防波堤の上で昼寝をしたり,同じくその場所で休眠しているシギチやカモメ類の大群の撮影をしていたものだが,津波で荒浜地区は言葉では言い尽くせない壊滅的な被害を受け,自然環境もまた,破壊的なダメージを受けた。それでもそこそこに例年のシギチは来てはいるが,環境的には非常に厳しいものがある。3.11で本来渡りの中継地であった沿岸部が壊滅的な被害を受け,春の渡りのシギチの目にもその悲惨な状況は驚きと共に目に映ったことだろう。秋の渡りもまた同様で,その年生まれた幼鳥は,沿岸部の元の豊かな自然環境を知らないわけだ。鳥の海は旧来の干潟と北側の被災池がシギチの採餌場所となっている。本来,長谷釜とか岩沼・名取の田圃や後背湿地で観察される陸シギがこの被災池で見られるようになっている。被災池にはたくさんのタシギがいたが,秋はともかく,5月の連休にこんなに多くのタシギを見たのは初めてだ。これも本来はこの場所に立ち寄るわけではないからだろう。そのタシギの中に1羽だけ全く近寄っても我関せずと採餌を続けるタシギがいた。タシギにしてはちょっ性格行動が違う個体かもしれない。
【写真】
  
■メダイチドリ♀夏羽とコチドリ夏羽/メダイチドリ♂夏羽/ゴカイを引き出すメダイチドリ,トウネン,夏羽のコオバシギ
  
■キョウジョシギ♂夏羽/メダイチドリ♂夏羽/メダイチドリ♀夏羽?
  
■タシギ夏羽/チュウシャクシギ夏羽/コチドリ夏羽
  
■クサシギ夏羽/ウミネコ夏羽/トウネン夏羽


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2013年5月3日(金)外房クルーズ

2013年05月03日 | 県外・国外・その他
■2013/5/3(金)8:31-20:00【天気】晴れ
【場所】久里浜港~浦賀水道~九十九里浜沖
【種名】△シロエリオオハム,コアホウドリ+,クロアシアホウドリ+,フルマカモメ中間型,オオミズナギドリ+++,ハシボソミズナギドリ+,ヒメウ,ウミウ,×ハイイロヒレアシシギ,×アカエリヒレアシシギ,ウミネコ,オオセグロカモメ,アジサシ,△トウゾクカモメ,クロトウゾクカモメ,シロハラトウゾクカモメ,△オオトウゾクカモメ,△ウミスズメ,×カンムリウミスズメ,ウトウ,×キョウジョシギ,トビ(8科21種)
※ △:見たことは見たが写真は撮れず ×:出現したが見なかった
【メモ】トウゾクカモメ類の識別の勉強をしようと思い,わいバードのツアーに参加した。もちろんアホウドリも期待してのことだ。前日に夜行バスで東京駅に行き,6:30発のチャーターバスに乗って久里浜港に向かった。仙台からこの時間に東京に到着するには,夜行バスか,前泊しかない。JR東日本のはやぶさ始発では間に合わない。
さて,湾岸に高速道路が整備されたおかげで,以前よりもずっと早く久里浜に着き,さっそく新造船の「えとぴりか」に乗船した。30分遅れて出港,それでも,やっと取れた休日で,のんびり外房を巡る船の旅を楽しむことができた。結局アホウドリは出ず,予定していた銚子沖まで行けずに引き返したが,シロハラトウゾクカモメとクロトウゾクカモメが一緒に飛んでいるところを見ることができ,とてもよかった。特に夕日に輝くシロハラトウゾクカモメの美しさには感動してしまった。日没を早める富士山のシルエットもまた美しかった。浦賀水道の様子や東京湾,外房など地理的な面で海上から観望できたのはとても勉強になった。一番鳥が出たのは野島崎沖から勝浦沖だった。そこ過ぎると九十九里浜沖は,ほとんどでなかった。銚子沖まで行けば何かいたかもしれないが。それにしても,自分が見なかった鳥の写真を見せられたが,すごいの一言だった。
最後に,帰港予定が7時ではなく8時過ぎになり,危うく予約していた「はやぶさ」に乗り損ねそうになった。
【写真】
  
■コアホウドリ
  
■コアホウドリ/フルマカモメ
  
■コアホウドリ/クロトウゾクカモメとシロハラトウゾクカモメ/ハシボソミズナギドリ
  
■ハシボソミズナギドリとオオミズナギドリ/ハシボソミズナギドリ/浦賀水道から見た日没の富士山


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