私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2004年6月18日(土)~19日(日)仙台-苫小牧航路他

2004年06月20日 | 仙台-苫小牧航路
■2004/6/18(土)4:00-10:00 【天気】晴れ、曇り
【場所】仙台-苫小牧航路 八戸沖~尻屋崎~苫小牧港手前
【出現時間ごと種名】日の出4:05 風やや強し
4:00-4:30 
ウミネコ24、クロアシアホウドリ14、フルマカモメ3、コアホウドリ6、ハシボソミズナギドリ104+4+84、ハイイロミズナギドリ6
4:30-5:00
キタオットセイ3、クロアシアホウドリ3、ウミネコ6、ハイイロウミツバメ3、ハシボソミズナギドリ5+4+2+4、ハイイロミズナギドリ3+4+2+4+2、トウゾクカモメ白色型2
5:00-5:30
キタオットセイ8+2+3+2+4+6+8+6+4、ウミネコ5、ハシボソミズナギドリ5、ハイイロミズナギドリ6、キジバト1、フルマカモメ5
6:00-6:30
フルマカモメ淡色型2、ウミネコ13、オオミズナギドリ10、ハイイロミズナギドリ1、コアホウドリ2、キタオットセイ5、イシイルカ3+2
6:30-7:00潮目あり
オオミズナギドリ23+12+230+70、クロアシアホウドリ2、ハシボソミズナギドリ7+21、フルマカモメ暗色型1、ハイイロミズナギドリ2、ウミネコ5、シロカモメ
7:30-10:00
フルマカモメ暗色型1、ウミネコ1、ハイイロミズナギドリとハシボソミズナギドリの大群、ウミガラス++
【備考】クロアシアホウドリとコアホウドリの数が多く、観察を始めた4:00から船に伴走するように長い時間続けて観察できた。海面は凪いでいて、コアホウドリの姿が鏡面に映るようにきれいだった。ハイイロウミツバメは双眼鏡で見ると、少し青みがかった灰色という感じの色で、あっという間に船首を回り込んで反対側に抜けてしまった。写真を撮ろうとダッシュで展望室の前のデッキを走ったが、右舷に着いたときには、もう後ろ姿でそれでも撮影したが、識別には向かない写真になってしまった。左舷で撮影できればけっこう近かったので残念だった。三陸沖を数万頭で回遊するというキタオットセイを今回始めてみた。松島水族館のように、ジャンプする姿も見たが、それよりも手足の鰭を海上に立てて休んでいるのには少々、あきれ果てた。まるで枯れて折れた木の幹のようなものが海上に出ている感じで、双眼鏡で見ると手足をシンクロのように器用に出して寝ているのであった。それからいつものイシイルカを今回はISO800で、泳ぐときに上がる独特のV字型水しぶき(ルースターテイルというそうだ)の撮影もすることができた。珍しく今回はバードウォッチャーが自分一人で(団体の中学生はいっぱいいたが)、飽きずに集中して見られたのは7:00頃までで、後はお風呂に入ったり朝食を取ったり、さらには非常に眠く、後半は観察が出たとこ勝負(近くに来た鳥だけ見る)になってしまった。しかし、短時間にこれだけの羽数や海獣を見ることができたのでよかったと思う。

■2004/6/18(土)12:00-13:00 【天気】晴れ
【場所】苫小牧北大演習林
【種名】マガモ成鳥♂♀ヒナ(2番い、ヒナ計5羽)、クマゲラ♂1ヒナ1、センダイムシクイ、エゾアカゲラ1、アオジ、シメ(営巣)、ニュウナイスズメ、ハシブトガラス1幼鳥1、エゾリス
【備考】クマゲラの繁殖を見に北大演習林に行った。3月に行ったときには、巣穴を掘り終わった状態で、ものすごい量の木屑が下に落ちていた。今回は30人くらいの地元の方をはじめ、近隣から来た人たちが観察に来ていた。600,800mmの望遠組は巣穴を横から狙って、道路の同じ側に陣取り、それ以下の焦点距離やデジカメの人たちは道路を挟んで反対側の駐車場そばに陣取っていた。私は、100-400mmなので、巣穴を正面から見る方に座った。クマゲラの楽しい観察会という感じで、お茶を飲んだり、ポットからコーヒーをお互いに回したりと、親密ムードであった。今日のクマゲラは給餌3回目を待っているということで、12時12分に近くの木に♂が飛来し、1,2分あたりを伺って(と言っても人でいっぱいだが)それから近くの木の巣穴に入り、ヒナを呼ぶ仕草であったがそのうち1羽が巣穴から上がってきたのが見えた。それから親鳥は巣穴に入り、逆さにぶら下がって給餌していたようだ。それから巣穴から飛び出し、またエサ場へ向かった(写真データの飛翔写真)。地元の方の話では、巣穴の近くにハシブトガラスが巣を作ったが、こちらはそのうち巣を放棄したという。人間が邪魔だったようだ。クマゲラの方は人間に見守られ、天敵がいない状態で、まあ毎日たくさんの人の視線やカメラの砲列を気にしながらも、安全は確保されているというのが現状のようだ。北大演習林資料室のすぐ前だから、大学の方の暖かい保護もあるだろう。
一通り写真を撮りおわって、奥の樹木園の方に行ってみた。3月に来たときは雪に覆われていたが、今回はとても美しい景色が広がっていた。アオジが囀り、ニュウナイスズメやシメが巣作りをしている。エゾリス2匹が散歩に来た親子連れから餌をもらっていた。入口の池では野生のマガモが2番い繁殖しており、親鳥の雌が子どもたちの世話をしていた。近づいてもほとんど気にしない様子はだいぶ慣れているからなのだろう。3月に来たときはアメリカヒドリの♂♀を身近に撮影でいたが、この池もなかなかの場所である。

■2004/6/18(土)13:00-15:00 【天気】晴れ
【場所】ウトナイ湖 野生鳥獣保護センター~ネイチャーセンター付近
【種名】オオハクチョウ成鳥2若鳥2(昨年繁殖したもの、1羽は落鳥した?ということ)、コブハクチョウ、アオサギ、チュウヒ、コチドリ、キジバト、カッコウ、ノビタキ、ヤブサメ、ウグイス、シマセンニュウ、コヨシキリ、センダイムシクイ、アオジ、ベニマシコ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、オオタカ成鳥(保護)
【備考】北大演習林で意外と短時間でクマゲラを見ることができたので(出るまで最大5時まで待つつもりだったが)、当初予定していなかったウトナイ湖に行った。野生鳥獣保護センターからいつものようにウトナイ湖の岸沿いの観察路を通ってネイチャーセンターと観察路を回った。上面がやたら白いチュウヒがいた。今日は今までの中では一番天気がよく、ジェット機の騒音もあまり苦にならなかった。

■2004/6/19(日)4:00-9:00 【天気】曇り、強風、小雨
【場所】苫小牧-仙台航路 釜石沖~仙台港手前
【種名】ウミネコ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、クロアシアホウドリ、ウトウ(4科6種)
【備考】天候が悪く強風であまりしっかり観察できなかった。釜石沖から金華山沖まで、ずっとミズナギドリ類は出ていたが、網地島、田代島周辺の海域でミズナギドリ類の大群が何度も出現し、仙台港近くなってもオオミズナギドリやハシボソミズナギドリの大群が何度か現れた。ただ今回は、種類は少なかった。

【写真】
  
■ニュウナイスズメ・エゾリス 演習林/ハシボソミズナギドリとオオミズナギドリの群れ 網地島沖
  
■マガモの親子・ハシブトガラスの幼鳥 演習林/コブハクチョウの親子 ウトナイ湖
  
  
■北大苫小牧演習林のクマゲラ♂とヒナ
  
■八戸沖クロアシアホウドリ
  
■津軽海峡コアホウドリ
  
■津軽海峡フルマカモメ暗色型・淡色型・暗色型
  
■回遊するキタオットセイ/ハシボソミズナギドリ苫小牧沖
  
■ルースターテイルと呼ばれる水しぶきをあげるイシイルカ/ハシボソミズナギドリ
  
■ベニマシコ♂ウトナイ湖/ハシボソミズナギドリ


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2004年6月17日(木)蕪栗沼,白鳥地区,南側田圃

2004年06月17日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2004/6/17(木) 9:00-11:00 【天気】晴れ、曇り
【場所】蕪栗沼、白鳥地区、周辺田圃
【種名】カイツブリ、ゴイサギ、ササゴイ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、ヘラサギ、マガン、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、トビ、バン、オオバン、ケリ(成鳥6幼鳥3)、セイタカシギ5、ウミネコ、クロハラアジサシ成鳥夏羽1、キジバト、カッコウ、ホトトギス、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、コヨシキリ、オオヨシキリ、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、ホオアカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス (23科46種)
【備考】約1ヶ月ぶりに蕪栗沼に行ってみた。前回見たケリの雛も気になっていたので、最初に前に見たフィールドでケリを捜すことにした。という間もなくすぐに畦にいる2羽を見つけた。南側の土手から見渡すと、かなり広い範囲にケリが散在していて、全部で9羽いたそのうち3羽は幼鳥と見えた。成鳥の写真を撮影してから、白鳥地区に駐車して一周した。白鳥地区は水面がかなり出ていて、サギの群れやカモの群れがいた。蕪栗沼では、セイタカシギが5羽手前で採餌していた。ヘラサギは対岸のダイサギの群れに混じって採餌していた。翼を広げてステップを踏みながら素早く移動する行動をしていたのはなかなかおもしろかった。クロハラアジサシがやってきてしきりにダイビングを繰り返していた。それから観察していたすぐ上を通過して白鳥地区の定位置らしい、杭の上にとまってもうしばらくは動かない風情だった。頭上を通過する際はビデオを撮ったがかなり大きく映っているはずである。ただし、近すぎてたぶんピントが合っていないかもしれない。ウシガエルの声やホオアカ、オオヨシキリ、コヨシキリそれに何かわからぬ小鳥の声、ホトトギス、カッコウの声がしてまさに初夏の蕪栗沼、白鳥地区だった。
【写真】
  
■ケリ/ホオアカ♂
  
■バンディングコヨシキリ/ハシボソガラス幼鳥/クロハラアジサシ成鳥夏羽
  
■セイタカシギの飛翔/ヘラシギ幼羽


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2004年6月2日(水)評定河原橋~花壇

2004年06月02日 | 青葉山・広瀬川
■2004/6/2(水) 7:00-7:15,18:00-18:40 【天気】晴れ、曇り
【場所】評定河原橋~花壇
【種名】カルガモ、オシドリ♂1♀1、トビ、チョウゲンボウ♂1♀1幼鳥3、キジ♂1♀1、ウミネコ8、イカルチドリ2、イソシギ1、キジバト、コゲラ、ホトトギス、カワセミ1、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラ、 カワラヒワ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス(20科23種)
【備考】 チョウゲンボウの幼鳥3羽が巣立ち直前だったので、朝と夕方に行ってみた。シジュウカラの幼鳥と成鳥の群れもいた。オシドリの♂♀はいつも同じところで見ることができた。
【写真】
  
■オシドリ♂成鳥
  
■オシドリ成鳥♀/口いっぱいフタオカゲロウをくわえたハクセキレイ/シジュウカラの幼鳥


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