2010年10月23日(月)飛島

2010年10月27日 | 酒田市飛島
■2010/10/23(月)10:45-13:30【天気】晴れ
【場所】飛島(中央一周コース)
【種名】オオミズナギドリ1,アオサギ1,トビ1,ハヤブサペア1,オオセグロカモメ1,ウミネコ1,キジバト4,カラスバト1,ヒバリ1,キセキレイ1,ビンズイ4,ヒヨドリ,モズ1,ルリビタキ♂2,ジョウビタキ+,イソヒヨドリ♂1,キクイタダキ8,シジュウカラ6,メジロ+,ホオジロ,カシラダカ++,ミヤマホオジロ+,アオジ+,クロジ♂1♂幼羽1,シベリアジュリン♀成鳥1,アトリ+,マヒワ+,ベニマシコ♂1,ウソ♂1♀3,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科32種)
【メモ】昨年は10月31日に行ったが,今回は天気を見て,1週間早く行くことにした。例によって仕事柄,前日には帰っていなければならないので,日帰りだが仕方がない。考えてみれば1泊以上するのは1年に1回の北海道だけだ。
 さて定期船が新造の双胴船に変わり,まるで小さなフェリーという感じの甲板で過ごすうち,10:40頃に到着。勝浦港向かい遠賀美神社のマツの枝に止まるキクイタダキを撮影したのが10:45なので,いつもより若干早い。しかし,日帰りにとってこの20分なにがしの時間はとても貴重なのだ。
 避難経路の急な階段を登っていくと,カシラダカとマヒワの群れがばらばらと飛んだ。ところが登り切る辺りで1羽だけ,採餌に熱中するマヒワ♂がいて,これは全然逃げようとしない。ものすごい勢いで食い散らかしている。最短撮影距離が1.8mだが,もちろん階段の幅が1.8mもあるわけはなく,マヒワの横をすり抜けて離れて撮影した。マヒワというと何となくか細いイメージがあるが,近くで見るとやたら派手な黄色に頑丈な嘴,頭のブロック状の黒い羽毛,鋭い目と,決してひ弱なヒワではない。生きていくためには大きな鳥も小さな鳥もサイズこそ違っても,そこにはある種の凄みがある。島の一周道路をどんどん歩いて行くと,カシラダカやらホオジロやらアトリやらがばらばらと飛びまくっている。今まで来た中では一番個体数が多い日だ。ヘリポート,鼻戸崎,それに校庭で時間を取りたかったので,畑に然入らず,道路脇に出た鳥で,止まってくれたもののみ,見たり撮影したりで,あっという間に小中グランドに着く。何とまだ11:20。いつもだったら11:45過ぎにはなっている。これも新造船のおかげだ。ここまで来る途中,フィフィという鳴き声がしたので,前方の灌木を見るとウソが数羽止まっていた。それと毎度のカラスバトの鳴き声もした。
 グランドからヘリポートへ行くと,イナゴのようにカシラダカの群れがいて,採餌していた。そのうち1羽が電線に止まったので見ると昨年も見たシベリアジュリンのメスだった。頭が丸く体長がやや短く,嘴も短くて可愛い。これは残念ながらピントが後ろの葉っぱに合ってしまい,2枚ともピンぼけ写真になってしまった。そこから,鼻戸崎を回って東屋で一休みし,昼食休憩。まだ12時だった。クロジ♂の幼鳥という感じの小鳥が灌木の木陰にいた。小中学校の校庭に行くと,やはりカシラダカとマヒワの群れ。ミヤマホオジロもいる。ただのヒバリ,ただのビンズイ,ただのモズもいる。ハヤブサのペアが上空を飛んでいった。あとはひたすら勝浦漁港を目指したが,途中も,マヒワやカシラダカがあちこちにいた。珍しく1種も増えなかったが,実際には,かなりいろいろな鳥がいたわけで,1泊さえすればそれなりに粘って見られたものをと思うが,今回はマヒワを十分観察,撮影できたのがよかった。毎回,何か新しいことに必ず出会えるのが飛島の良さだろう。ちなみに,翌朝,我が家の庭にジョウビタキの♂がやってきて,居着いている。寒くなってきたので,本当は12月から餌台に餌を蒔くのだが,ジョウビタキが来たのを季節の節目として,買っておいた餌をあげた。翌日からは,早速,キジバトペアがやってきたのだった。いつだったか,ホオアカが採餌していたのにはちょっと驚いたが。
【写真】
  
■マヒワ♂の採餌
  
■黄色い羽毛がとてもきれいだった。
  
■隣の枝に移るとまた猛然と食べ始めた。
  
■いわゆる真っ赤なベニマシコを北海道で見たのと同様の黄色がとても美しいマヒワの♂というところだろう。
  
■すごい数のアトリが畑から一斉に飛び立ち,畑脇の灌木を抜けていった。/ホオジロ♀/キセキレイ若鳥
  
■マヒワ成鳥♀/カシラダカ成鳥♂/マヒワ幼鳥
  
■唯一1枚だけ撮影したメジロ。/ウソ♀/ルリビタキ♂
  
■カシラダカ成鳥♂/顔を見るとクロジ幼鳥の雰囲気(♀かもしれないが)
  
■ジョウビタキ♀/ハヤブサ♀/ただのヒバリ
  
■ただのビンズイ2羽/おでこに種子をくっつけたマヒワ♀/ミヤマホオジロ♂
  
■ミヤマホオジロ♂の採餌(さきほど滑った♂です)


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2010年10月16日(土)蕪栗沼の落雁

2010年10月23日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2010/10/16(土)16:03-17:34【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,トビ,オオタカ,エリマキシギ1,オオハシシギ1,オグロシギ4,キジバト,ヒバリ,モズ,スズメ,ムクドリ,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科26種)
【メモ】実家からの帰りに落雁を見に蕪栗沼に立ち寄った。南側駐車場に車を止めて,急いで沼の方に行った。ただでさえ花粉症なのにセイタカアワダチソウが小径に垂れかかったのをかき分けかき分け,やっと沼が見えるところについたが何もいない。と思っていると夕陽を浴びて,オグロシギ,オオハシシギ,エリマキシギのいつものメンバーが沼を一周して,白鳥地区に降りた。白鳥地区にはカモの大群,オオハクチョウが3羽ほど,それにシラサギの大群がいた。今日は「月に雁の図」を撮影するのと落雁を見るのが目的だったので,白鳥地区が見渡せる所まで,またしても草をかき分け移動した。視界が開け,カモの大群とシラサギの大群がよく見えた。マガンもそろそろ帰ってきている。そのうち目の前のカモとシラサギが一斉に飛び立ったので,猛禽の姿を探したがいない。サギたちが,また沼に舞い降りるちょうどそのとき,立っていた場所から数m先の灌木に舞い降りてきた猛禽がいる。枝に止まったので,そちらを見るとオオタカの若鳥だった。あっちもまさかここに人がいるとは思わなかったらしく,お互い目を合わせてびっくりし,自分は急いでシャッターを切った。確かに止まっていたところが撮れていたはずだと思ったが,あとで見ると写っていなかったのは残念だった。ちゃんと撮れていたら画面いっぱいの距離だった。夕陽を浴びてオオタカ若鳥は,白鳥地区を飛んでいった。今度はカモも,サギ類も飛ばなかった。この頃から,マガンがどんどん沼に帰りはじめた。いつ見ても落雁は壮観だった。駐車場に戻る頃には真っ暗になっていて,沼の中もだいぶ静かになっていた。あとは土手を越えて次々に採餌に飛び出していくカモの群れが低く自分の前を何度も横切っていくばかりだった。
【写真】
  
■白鳥地区南側田圃のマガンの群れ
  
■エリマキシギ1,オオハシシギ1,オグロシギ4羽
  
■白鳥地区のシラサギとカモの群れ
  
■目の前の灌木の枝に止まり,すぐに飛び去ったオオタカ若鳥
  
■夕陽を浴びて飛ぶオオタカ若鳥
  
■月に雁


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2010年10月16日(土)蒲生海岸のミヤコドリ

2010年10月20日 | 蒲生海岸
■2010/10/16(土)7:19-7:44【天気】晴れ
【場所】蒲生海岸
【種名】ミサゴ,トビ,ミヤコドリ幼羽3,オオセグロカモメ,ウミネコ(4科4種)
【メモ】6羽も蒲生にいるというので,蕪栗沼に行く前に蒲生に行った。6羽はいなかったが3羽の幼羽がいた。毎年,ミヤコドリが定期的に飛来するようになればいいが,今年は,シギチの繁殖状況がいいのか,長期間シギチが見られる年のようだ。
【写真】
  
■3羽の幼羽/餌場を巡って時々けんかをすることも。
  
■よく見ると肩羽の換羽状況が異なっているのがわかる。


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2010年10月3日(日)蒲生海岸のミヤコドリ

2010年10月20日 | 蒲生海岸
■2010/10/3(日)7:33-8:43【天気】晴れ時々曇り
【場所】蒲生海岸
【種名】カワウ,ゴイサギ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン成鳥4,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ミサゴ,トビ,ミヤコドリ成鳥1・幼羽1,キアシシギ1,イソシギ1,オオソリハシシギ1,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,モズ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科28種)
【メモ】昨日は,夕方だったのでせっかく観察できた成鳥をもっとよく見たいと思い,七北田側河口に行った。オオセグロカモメ・ウミネコの群れと一緒に採餌していた。河口の中州に行ってみるとけっこうな数のイソシジミとアサリの貝殻があった。アサリはあまり大きいものはない。昨年飛来した都鳥幼羽も,ものすごい勢いでイソシジミを食べていたので,今年も河口干潟で餌の貝がなくなるのも時間の問題だろう。
【写真】
  
■ミヤコドリに食べられたイソシジミとアサリの貝殻/ミヤコドリ成鳥/ミヤコドリ幼羽。肩羽あたりから,換羽が進んでいる。
  
■ミヤコドリ成鳥と幼羽
  
■羽繕いする成鳥。ウミネコとほぼ同大だが,ウミネコの方が大きく見える。/成鳥と幼羽
  
■伸びをする幼羽/ウミネコとミヤコドリ成鳥の大きさ比較
  
■ウミネコとミヤコドリ。お互いに色を競い合っている感じ。/イソシジミを食べる。
  
■イソシジミの身を食べる
  
■直前の写真からこの写真まで0.1秒の早業
  
■何とかイソシジミの中に嘴を入れようとしたが,結局諦めて,次の餌を探しにすたすた歩いて行った。
  
■別なところですぐにゲット/ハクセキレイがおこぼれをもらおうと付いて回っている。
  
■成鳥がやってきて,幼羽は餌場を奪われてしまった。
  
■採餌する幼羽
  
■ついにアサリをゲットした成鳥

■一瞬でアサリを食べる。


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2010年10月2日(土)蒲生海岸のミヤコドリ成鳥・幼羽

2010年10月20日 | 蒲生海岸
■2010/10/2(土)15:55-16:32【天気】晴れ時々曇り
【場所】蒲生海岸
【種名】ミサゴ,オオセグロカモメ,ウミネコ,イソシギ1,ミヤコドリ成鳥1・幼羽1(4科5種)
【メモ】伊豆沼で蒲生にミヤコドリが来ているという情報をいただき,蕪栗沼経由で仙台に帰り,蒲生に行ってみた。先着のK先生,AIさんたちが日和山前の干潟にいるミヤコドリ2羽を見ていた。もうすぐ夕暮れだったが,ここは夕暮れ時がまた美しい。鳥談義を終えて,七北田側河口にミヤコドリを見に行った。初めてミヤコドリを見たのは1978年秋の大浜だが,蒲生では1978年,79年と見ることができた。その後,飛来情報はあったが,結局,2007年1月にやっと撮影ができ,その後2009年11月,そして今回ということになる。ちなみに成鳥を県内で見たのは初めてで,とてもうれしかった。
【写真】
  
■七北田側河口のミヤコドリ/渚でイソシジミを見つけ,嘴を入れた幼羽
  
■ミヤコドリ成鳥と幼羽
  
■イソシジミをゲットした成鳥。イソシジミは比較的開けやすいが,開けられず諦める場合もある。
  
■基本色が赤・黒・白のシンプルな成鳥/ミヤコドリの飛翔。いったん海岸から七北田側河口に戻り,すぐにまた海岸にやってきた。
  
■渚にランディングするミヤコドリ。白黒の部位が明瞭。/ミヤコドリがいる風景


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2010年10月17日(日)蔵王馬の背

2010年10月18日 | 宮城蔵王
■2010/10/17(日)6:44-9:34【天気】馬の背 ガス,曇り時々晴れ
【場所】蔵王馬の背,エコーライン,聖山平
【種名】ツミ成鳥♂1成鳥♀1不明1,キジバト,ビンズイ1,カヤクグリ1,カラ類SP8,ホオジロ,アトリ30+の群れ2回,マヒワ50+の群れ1回,カケス2,ホシガラス5,ハシブトガラス(8科11種)
【メモ】昨年10月17日に紅葉を見に蔵王に行ったら,偶然アトリの群れが馬の背を山形側へ越えて行ったのを見て,今回同じ日,ほぼ同じ時間に行ってみた。エコーラインの中間辺りで,レース鳩の群れを見つけた。何回か上空を旋回して南東方向へ飛び去った。この辺りまでは晴れていて,時々ホシガラスも出現する。7時前に駐車場に着いたが,ガスがかかっていて,何も見えない状態。気温は車の計器で8℃くらいだった。7時を過ぎたので,一応外に出てみるが,多少視界がよくなったくらい。結局8時過ぎに出かけた。馬の背を歩いて行くと,8:10に黄緑っぽい小鳥の群れがすぐ近くを飛んでいった。双眼鏡で種類を確認するとマヒワの群れで,一気に馬の背は越えず,リフト前辺りのハイマツに降りる。続いて8:14にアトリ30羽+の群れでこれは何とか撮影したが,ガスがまだかかっていたのと暗かったので証拠写真程度にしか撮れなかった。イワヒバリを探しにいつもの場所に行ったがビンズイ1羽しかいなかった。8:24引き返すところで上空を小型のタカ1羽が馬の背を越えて行った。8:40にリフト付近で待ち構えていると,逆光の方に小型タカ1,順光の方に同じく小型タカ1がほぼ同時にやってきたので,証拠写真のつもりで写しまくった。デジカメの確認画面を見てハイタカかツミと見当を付け,あとは翼先分離数をチェックすると3個体とも5枚でツミだった。最初の個体は暗くて成幼雌雄判別不能だったが,後の2羽は最初が成鳥♂,もう1羽の順光の方が♀成鳥だった。9時近くになり,観光客や登山客でいっぱいになってきたので帰ることにした。
昨年はクマタカ計4羽を見たが,今回は空振りだった。
【写真】
  
■1枚目:馬の背を越えて行くアトリ/ナナカマドの赤い実/お釜。決して晴れて天気ではなく,不安定な天気だった。
■2枚目:最初のツミ成幼雌雄不明個体/ツミ成鳥♂ 
■3枚目:ツミ成鳥♀
タカの飛翔識別は『タカの渡り観察ガイドブック』信州ワシタカ類渡り調査研究グループ,文一総合出版,2003年がとても参考になる。


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2010年10月14日(木)青葉山

2010年10月14日 | 青葉山・広瀬川
■2010/10/14(木)10:40-10:41【天気】晴れ
【場所】青葉山
【種名】サシバ1(S),(ハチクマ)(1科2種)
【メモ】先週は青葉山の職場敷地内でハチクマ2羽の目撃情報。今日はサシバが近くの高木付近で(姿は確認できず),盛んに鳴いていた。職場本館周辺のサクラの葉も少しずつ色づき始めた。


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