私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2010年5月30日(日)広瀬川評定河原橋・花壇

2010年05月30日 | 青葉山・広瀬川
■2010/5/30(日)12:30-15:30【天気】晴れ
【場所】広瀬川 評定河原橋・花壇付近
【種名】カイツブリ,オシドリ,カルガモ,トビ,ハヤブサ,ウミネコ,キジバト,ホトトギス,カワセミ,コゲラ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ウグイス,オオヨシキリ,シジュウカラ,ホオジロ,スズメ,コムクドリ,ムクドリ,ハシボソガラス,ガビチョウ(18科21種)アオダイショウ
【メモ】先週の土日は広瀬川に行かないでしまったので,観察が2週間空いてしまった。今日は天気もよく,いつものように堤防の道を歩いていくと,ホトトギスの声が前方から聞こえた。どうやら堤防の灌木に止まっているらしいが,よく見えなかった。ホトトギスの声を聞くともう初夏だなあと思う。上流からカワアイサのメスのようなものが流れてきたが,もちろんこの季節これはオシドリだ。流し撮りにチャレンジしようと思って,レンズを構えていると,近くまで流れてきて,こちらに気づき,川面を飛んで,近くの岩の後ろにおりた。その後,3時間ほど観察で過ごし,Sさんに挨拶をして帰った。途中,以前,コムクドリを撮影した木に,今日はムクドリの幼鳥が2羽止まっていた。もうかなり大きくなっているが,幼鳥にありがちなあまり人を恐れず,じっくり撮影することができた。
【写真】
  
■水面を飛び立つオシドリ。流し撮りをして12枚中ここに掲載した3枚目が止まっていた。オシドリ♂の飛翔時の翼の各部位がよくわかる。三列風切といっていいのか,水に浮かんだ状態で特に目立つオレンジの羽が飛んでいてもよく目立つ。
  
■ムクドリ幼鳥。虹彩が光線のかげんでやや暗いブルーがかって見えることもあり,とてもきれいだった。


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2010年5月22日(土)金華山沖

2010年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2010/5/22(土)6:44-9:13【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【種名】オオハム1,コアホウドリ6,クロアシアホウドリ3,オオミズナギドリ++,アカアシミズナギドリ4,ハイイロミズナギドリ++,ハシボソミズナギドリ+,ウミウ,ダイサギ,オオセグロカモメ,ウミネコ+,ウミスズメ2,ウトウ6,ムシクイSP1(8科14種)
【メモ】7時出航予定だったが,思いの外早く着いたので6時40分出航となった。最初のポイント金華山南東沖約11Kmの波浪計付近を目指す。天気は穏やかで,波もほとんどない状態だったが,海鳥もまたいなかった。オオミズナギドリが牡鹿半島沖で,出始め,続いてハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリの数が多くなってきた。この時点ではハイイロよりハシボソの方が個体数が多かった。ウミスズメが浮かんでいるのが見え,ウトウ,オオハムと思われるアビ類も出現。金華山を過ぎる辺りから浮かんでいるハイイロミズナギドリの群れが見られるようになった。光線の関係でハイイロミズナギドリは翼を下に下ろした時に翼下面が白く光って見えて美しい。オオミズナギドリも初列の手前まで白いが,白の輝きが違う。ハシボソミズナギドリは真っ黒な感じでおでこが出っ張っている。少し走ると今度はハシボソミズナギドリが船の近くを多く飛ぶようになった。ハイイロ,オオミズナギドリの群れは相変わらず多い。海は本当に凪ぎ状態。
 金華山を過ぎ,フェリー航路を過ぎる頃に,海面を45羽のアカエリヒレアシシギの群れが金華山沖北東に向かって飛んでいるのが見えた。夏羽のものがほとんどだった。波浪計付近の海域に着いたが,オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリの群れに,3羽のアカアシミズナギドリ,オオセグロカモメ,ウミネコ以外はおらず,目指すアホウドリ類はいなかった。そこでさらに南東に進路を取り,次のポイントに進む。波浪計を過ぎた辺りで,先ほどのアカエリヒレアシシギの群れが波間に浮かんで休息していた。この群れ(おそらく同じ)には,帰路にも出会うことになる。しばらく進んで次のポイント。ここでやっとコアホウドリが船を追いかけてきた。左片足だけが出ている個体だ。この海域では北に向かうダイサギを発見。さらに南東に向かい,金華山がすっかり見えなくなる40Kmほど沖まで進む。この海域でついにコアホウドリとクロアシアホウドリの小群に遭遇。船を見つけてやってきたらしい。コアホウドリ5羽とクロアシアホウドリ1羽,それにミズナギドリ類,ウミネコが集まってくる。ここでしばらく観察していると,沖の方にザトウクジラを見つけたというので,その方向を見たがよくわからなかった。何にしてもめでたいことだ。さてここから今度は針路を北に取り,しばらく進むとおそらく先ほどの群れが移動してきたらしく,コアホウドリ4羽と,クロアシアホウドリが1羽からペアになっていた。ここでもゆっくり観察して,アホウドリは出ていないが,そのうち会えるだろうということで,帰路に着く。帰りは金華山の近くで,クロアシアホウドリとコアホウドリ各1羽に出会った。先ほどとは違う個体かもしれなかった。アカエリヒレアシシギの群れにまた遭遇した。金華山付近から牡鹿半島沖まではハイイロミズナギドリの大群に出会い,鮎川港に9時15分に帰港した。
【写真】
  
■ハイイロミズナギドリの群れ/コアホウドリとクロアシアホウドリ


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2010年5月22日(土)金華山沖

2010年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2010/5/22(土)6:44-9:13【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【メモ】クロアシアホウドリの画像
【写真その4】クロアシアホウドリ編
  
■クロアシアホウドリの上尾筒(下尾筒も)が黒褐色の個体と白色の個体
  
■黒目(暗褐色)は子牛のように大きいが,よく見るとやっぱり鳥の目をしている。昨年,白目を撮影したが,暗乳青色だった。
  
■クロアシアホウドリのペア
  
■飛翔形と離水
 
■海面を走っているという感じ。カモのように垂直離水ができない。確かにできたらすごい感じになると思うが,この体重と翼の長さでは無理か。/フェリー航路より内側で,かなり金華山寄りで出た顔の白い部分が多いクロアシアホウドリ


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2010年5月22日(土)金華山沖

2010年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2010/5/22(土)6:44-9:13【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【メモ】コアホウドリの画像
【写真その3】コアホウドリ編
  
■船に最初に近づいてきたコアホウドリ/小さいけれどお気に入りの1枚/長大な翼
  
■船の周りをぐるぐる大きく小さく回る/これもお気に入りの1枚/かなり近い写真。問題は足が片方出ていること。通常は下尾筒あたりの羽毛の下に隠れて見えないが,片方だけ足を出して飛んでいたのが謎。着水する前にちゃんと両足を出すのだが。負傷しているのかもしれない。(足を畳めない)また,何となく年齢がいっている個体という感じがする。
  
■この個体は通常通り,足が見えない/浮かんでいる状態
  
■ハイイロミズナギドリとコアホウドリ/クロアシアホウドリとコアホウドリ。クロアシは上尾筒・下尾筒が白い個体で1羽だけ,他は黒褐色。/コアホウドリ
  
■片足を出しっぱなしのコアホウドリ/別個体
  
■コアホウドリのペア
  
■コアホウドリの肌色の嘴と嘴の先の部分の乳青褐色が美しい。
  
■ハクチョウのように足で水を蹴って離水する。
 
■マガンは飛翔時足が見えてしまうが,コアホウドリやクロアシアホウドリは,まるで足がないかのようにすっかり隠れてしまうのが小さな発見だった。


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2010年5月22日(土)金華山沖

2010年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2010/5/22(土)6:44-9:13【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【メモ】金華山沖の波浪計付近にはアホウドリ類はいなかったが,アカエリヒレアシシギの群れが留まっていた。往復とも観察できたので,一気に北上するのではなく,この辺で波に浮かんで休息しながら北を目指すのだろう。ムシクイSPは40Km以上沖合(網地島沖より南)でアホウドリ類を観察している時,必死に船を追ってくるのを撮影した。羽ばたいては翼をすぼめ,弾丸のように飛んでくる。結局,船に追いつくことはできなかったが,その後どうなったのだろうか。ダイサギは,何と言うこともなく悠然と北の方に飛んでいった。他に,ウトウや不明海鳥など金華山沖では,次々と観察できた。天候にもよるが,朝の早い時間の出航より,7時か8時ころ出て,十分明るくなってから観察するのがよいようだ。
【写真その2】
  
■金華山沖にいたアカエリヒレアシシギ夏羽の群れ。往復でほぼ同じ海域で観察できた。
  
■金華山沖合40Km付近の海域で船の後を必死に追ってきたムシクイSP/オオセグロカモメ第3回夏羽/こんな沖合を悠然と飛んでいったダイサギ


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2010年5月22日(土)金華山沖

2010年05月22日 | 金華山沖・仙台湾
■2010/5/22(土)6:44-9:13【天気】晴れ
【場所】金華山沖
【メモ】ミズナギドリ類は,個体数が多い順に,オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,アカアシミズナギドリの4種を観察。鮎川漁港を出て牡鹿半島を左舷に見ながら進む。5分もしないうちにオオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリが多く見られるようになる。5月の連休に鮎川・金華山航路,女川・金華山航路,女川・江島航路でも観察できるが,個体数は天候に左右されやすい。今回の金華山沖航路では,金華山沖40Km以上沖に出て,金華山が見えないところまで行ったが,アカアシミズナギドリが10羽+しか見られなかった以外は,他の3種はどこでもかなりの個体数を観察できた。特に帰りの航路では,金華山沖の波浪計付近から,金華山を過ぎて牡鹿半島辺りまでハイイロミズナギドリの大群が観察できた。一方,ハシボソミズナギドリの方は,あまり群れで浮かんでいるという様子は観察できなかった。
【写真その1】 ※各写真のコメントは随時記載。
  
■ハシボソミズナギドリ 
  
■ハシボソミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリ/オオミズナギドリとハイイロミズナギドリの群れ
  
■オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ

■アカアシミズナギドリ


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2010年5月16日(日)広瀬川のコゲラ♂

2010年05月18日 | 青葉山・広瀬川
■2010/5/16(日)12:57-12:58【天気】晴れ
【場所】広瀬川評定河原橋付近
【種名】コゲラ♂(1科1種)
【メモ】コゲラの声がしたので,目の前のヤナギの木の枝を探すと,少し離れた枝で採餌していた。どんどん移動しながら,せわしなく採餌している。嘴で小穴を開け,舌を差し込んで昆虫を食べていた。側頭部に赤い羽毛のある♂だった。
【写真】
  

  

  

  

  

 



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2010年5月5日(水)鳥の海

2010年05月16日 | 鳥の海
■2010/5/5(水)9:30-12:16【天気】晴れ
【場所】鳥の海,周辺田んぼ,林
【種名】カイツブリ,カワウ,ササゴイ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,キジ,オオバン,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,キョウジョシギ,トウネン,ハマシギ,キアシシギ,イソシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,クロハラアジサシ2,コアジサシ,キジバト,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ウグイス,キビタキ,メジロ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(24科48種)
【メモ】サギ類はゴイサギを除いて5月1日が鳥の海周辺で初認だった。4月末からチュウダイサギ,チュウサギ,アマサギの順で日々個体数が増えている。カモ類はまだ残っているが数はずいぶん少なくなった。今年の異変と言えば大げさだが,例年,大量に観察できるハジロカイツブリの夏羽が1回も見ることができなかった。カンムリカイツブリも少ない。アカエリ,ミミカイツブリに至っては夏羽移行個体は皆無だった。そもそもハジロカイツブリの冬羽の群れからして観察回数が少なかったが,どうだろうか。シギチではミユビシギの夏羽を見ることができなかった。いつも連休あたりは,防波堤にミユビシギ,トウネン,ハマシギ,チュウシャクシギ,オオソリハシシギ,キョウジョシギ,キアシシギの混群が見られるのだが,今回はミユビシギが抜けていた。バンディングでは観察されていたとは思うが。コアジサシは,昨年度,鳥の海で繁殖したので,今年は例年より多いかもしれないと思っていたが,その通りだった。5日の時点ですでに大群が飛来して,巣作りも始めていた。求愛給餌行動を間近に観察していたが,魚を渡した後の得意げな「達成ポーズ」をそちこちで見ることができた。沼アジサシのクロハラアジサシが2羽コアジサシの群れに混じって行動していた。カモメ類ではユリカモメが全部頭が黒くなっている中に,まだ冬羽の個体(第何回かは不明)がいた。潮が引いてきて干潟がで始まると,鳥たちは防波堤から干潟に移動し,一斉に餌を食べ始める。砂浜にいたメダイチドリやハマシギ,その他のシギチもやってきて盛んに採餌を始めた。こうなると観察・撮影は終わりで,鳥の海をあとにした。今日は,エンジン付きパラグライダーや取材ヘリ,漁船の高波で,何度も防波堤上のシギチ・カモメ類が飛んだ。シギチやコアジサシについてはもう少し例年だと,しっかり見ていたので,8日にまた来ることにした。
【写真】
  
■ハマシギの群翔・ハマシギ夏羽/トウネン夏羽
  
■トウネン夏羽/防波堤上のシギの群れ 漁船の波が防波堤に押し寄せて,飛沫(しぶき)が上がり,まず前の方にいたハマシギの群れが飛び立ち,オオソリやチュウシャクの後ろにランディングした。
  
■しぶきがそこまでやってきて緊張するオオソリ,チュウシャク/何羽か飛んだうちの一羽,オオソリ♀
  
■美しいハマシギ夏羽の群れ/夏羽のユリカモメとまだ換羽していないユリカモメ
  
■防波堤上で♂の餌を待つコアジサシの♀
  
■まさに光り物の小魚を捕ってきた♂。♀が受け取り,全身で喜びを表す♂,このポーズはあちこちでよく見られる。
  
■小魚を持ってきた♂だが,目当ての♀はいない。他の♀も知らんぷり。結局,この♂は自分で魚を食べてしまった。/給餌が成功し喜ぶ♂/餌をくわえて飛ぶコアジサシ
  
■クロハラアジサシとチュウシャクシギ


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2010年5月3日(月)石巻雲雀地区

2010年05月10日 | 石巻雲雀地区
■2010/5/3(月)7:22-9:27,14:22-15:22【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区
【種名】カワウ,ハシビロガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,キジ,コチドリ8,シロチドリ3,メダイチドリ23,ムナグロ6,ダイゼン1,キョウジョシギ3,トウネン16,ハマシギ230+,キアシシギ6,オオソリハシシギ3,オオセグロカモメ,シロカモメ1,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス(14科25種)
【メモ】昨日に続き江島行きの船に乗り遅れ,石巻で半日を過ごした。中抜けで蕪栗にコウノトリを一応見に行った。シギチはハマシギが一番多く,帰り際に30羽以上の群れが海岸線沿いに海を渡ってやってきて干潟に入った。北側の草地にトウネン,メダイ,ムナグロの群れがいた。南側の干潟には,ハマシギの大群とオオソリ3羽(♂1♀2)とダイゼンがいた。メダイは草地と干潟を何度も往復していた。
【写真】
  
■キアシシギ夏羽とトウネン夏羽
  
■ペアのオオソリハシシギ。♂が大きなゴカイをくわえたのを見た♀が近づいてきたが,♂は拒否。
  
■オオソリのペア/泳ぐ♂と立ち泳ぎ?の♀
  
■ハマシギの群れ
  
■メダイチドリ成鳥夏羽の採餌/シロカモメ1W-1S


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2010年5月8日(土)鳥の海

2010年05月08日 | 鳥の海
■2010/5/8(土)8:03-10:32【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】カワウ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,スズガモ,トビ,シロチドリ,キョウジョシギ,ハマシギ,キアシシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,クロハラアジサシ2,アジサシ1,コアジサシ,ヒバリ,ハクセキレイ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科30種)
【メモ】前回は,防波堤の上でじっくり観察できなかったので,もう1回来た。今日は,恒例の波飛沫だけで,へりもパラグライダーも飛ばなかったので,じっくり観察できた。オオソリハシシギの行動と言えば,潮が引くまで,群れで背眠したり,すっかり座って寝ているのがほとんどだ。立っている時は頭かき,羽繕い,伸びで,時間的には背眠が一番長いだろう。アジサシ類は,10分に一度は一斉に飛び立ち,採餌して(ダイビング),また防波堤に戻ってくる。クロハラアジサシは2羽いたが,成鳥夏羽の方が,何度も近くを飛んではダイビングしているのを見ることができた。最後は撮影に飽きて,ファインダーを覗かず,防波堤で昼寝したままレンズを向けてシャッターだけ押したが,後部が巨大に写っているのが1枚あった。今日は天気もよく,本当に身近にシギやアジサシ類を見ることができてよかった。帰りは防波堤の付け根あたりにチュウシャクシギとキョウジョシギ,キアシシギがいたが,このシギたちは磯で採餌する仲間たちだ。
【写真】
  
■潮が引くまで砂浜で休息するハマシギ夏羽の群れ/釣り船の波が防波堤に打ち寄せると飛沫があがる
  
■飛沫に驚いて逃げるシギもあれば,妙に落ち着いているのもいるのがおもしろい。結局,全部飛んで,また舞い降りる。
  
■オオソリ,ハマシギ,チュウシャクの群れ
  
■防波堤全景。背景は雪の南蔵王,蛭島,防波堤のシギチの後ろの方はコアジサシ等の群れ/オオソリハシシギの♂夏羽,♀夏羽,年齢的に若い個体など様々。
  
■頭かきをしたり,伸びをしたりして休息し,潮が引くのを待つ。
  
■アジサシ夏羽とコアジサシの群れ/オオソリハシシギ♀の伸び/クロハラアジサシ成鳥夏羽
  
■手前のオオソリ♀は体が小さい/オオソリ♀の伸び/防波堤上のアジサシ3種(アジサシ1,クロハラアジサシ2,コアジサシ)
  
■オオソリ成鳥夏羽の羽繕いと伸び/オオソリハシシギ♂の夏羽移行個体
  
■アジサシ3種。アジサシ類は,一斉に飛んで採餌,また戻ると言う行動を繰り返していた。トビは苦手らしく,トビがやってくると一斉に飛んでいた。(シギチは逃げない)
  
■クロハラアジサシ。ピントもなかなか合わないが,ぶれもあり。3枚目はピントOK,ぶれなしだが目が・・・。
 
■アジサシとコアジサシの飛翔/チュウシャクシギとキョウジョシギの群れ。


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2010年5月2日(日)金華山

2010年05月03日 | 金華山・航路
■2010/5/2(日)8:00-16:00【天気】晴れ時々曇り
【場所】十八成浜・鮎川港・・航路・金華山(タイム桟橋8:58~山椒峠11:08~12:58大函崎・小函崎14:05~15:30二ノ御殿~ホテル跡~15:50桟橋)
【種名】オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリSP++(フェリー航路周辺),ウミウ++,ヒメウ+,トビ,ハヤブサ成鳥1(大函崎),ユリカモメ,セグロカモメ成鳥夏羽1,オオセグロカモメ++,ウミネコ++,キジバト,アオゲラ2,コゲラ8,ハクセキレイ4,ビンズイ3,ヒヨドリ38,モズ1,イソヒヨドリ3,ツグミ2,ヤブサメ3,ウグイス23,センダイムシクイ6,キビタキ5,オオルリ4,ヤマガラ9,シジュウカラ8,メジロ3,ホオジロ5,アオジ12,カワラヒワ2,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科33種) ニホンシカ12,ニホンザル9
【メモ】江島行き6:50に間に合わず,コバルトラインを鮎川に向かった。途中の十八成浜では例によってオオセグロカモメの群れがいた。1羽1羽見ていったが他の種類はいなかった。鮎川港も同様。さて8:30発の金華山観光定期便に乗って金華山に向かったが,今回はウミネコしか見えなかった。金華山桟橋から山椒峠と外周路灯台への分岐点を間違い,そこを素通りして十分ほど行ってしまった。さすがに風景が違うと引き返したが,その理由は島外周路周辺の巨木が年々枯れて倒木が多く,風景がどんどん変わっていっているのが一つの原因だった。おそらく営林署で枯れた木を整理しているのだろう,至る所に枯れた丸太があった。さて,山椒峠だが,このルートも年々枯れかたがひどく,樹勢が弱い木がほとんどだ。去年枯れかかっていた巨木が根こそぎ倒れているのも多く見られた。また,シカの死骸が今年は例年になく多く,厳しかった冬を示している。今回のルート脇では全部で8頭の死骸を見た。クリンソウは去年よりやや遅く,やや咲いているのは島の北側斜面の沢筋だけだった。今年は仙台でもサクラが非常に遅かったので,金華山も同様だったのかもしれない。枯れた木々が多いために例年ホオジロが多いのだが,今年はかなり少なかった。またメジロが異常に少ないのも気になった。キビタキ,オオルリの数が少ない上に,姿が見えないことが多かった。またサンショウクイが1羽も見なかったのも例年ないことだ。結論から言えば,小鳥類が非常に少ない状況だった。大函崎にやっとのことで到着し,昼食を取り,まずは大函崎断崖のウミウの営巣個数を数えた。対面の断崖に18番,手前の断崖は一部しか見えないが3番だった。昨年は二ノ御殿登山口付近の岩棚で繁殖していたが今年はゼロだった。さてここから小函崎へ行き,ヒメウの写真を撮影した。戻る途中で大函崎東側断崖のウミウの営巣の様子を撮影した。ここは8番ほどいたが,やはり見えない部分がある。合計で29番+ということになる。ウミウもやはり繁殖が遅れていて,ヒナが例年だと多く見られるが,今回は見た限りでは抱卵の段階だった。さて,最終の定期便が16時発なので,いつものことながら二ノ御殿への登りはきつい。何とか峠まで15:30にたどり着き(というか時計を見ながらその時間に着くように歩いているわけだが),ちょっと休憩して一気に下りた。この日はあまり膝に来なかったが,暑かったこともあり,かなり疲労の度合いが強かった。金華山はかつてはアオゲラ,サンショウクイ,キビタキ,オオルリ,ヤマガラ,イスカが本当に数多く見られ,撮影も容易だったが島の草原化の進行と共に数も少なくなっていると思われる。

2010年5月2日(日)金華山写真

2010年05月02日 | 金華山・航路
■2010/5/2(日)8:00-16:00【天気】晴れ時々曇り
【場所】十八成浜・鮎川港・航路・金華山
【写真】 ※字数制限を超えているので本文と写真を分けて掲載しています
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽が擦れて白くなっている個体(足の色が気になるがオオセグロカモメ)/オオセグロカモメ成鳥夏羽と第1回冬羽が擦れている典型的な個体/これは冬羽というか幼羽が残っているような個体で,しかも嘴が黒い部分がかなり分離しているが,やはりオオセグロカモメとするのが妥当。
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/オオセグロカモメ1Wから1S/オオセグロカモメ3Wから3S
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/航路のウミネコ成鳥夏羽
  
■セグロカモメ成鳥夏羽。オオセグロカモメ成鳥夏羽との違いに注目
  
■ニホンジカ/ニホンザル
  
■キビタキの鳴き声がしたので,しばらく立ち止まっていると,サルの警戒する声が聞こえた。ふと前方を見ると年齢がいっていそうなサルが1匹いた。(上の写真の続き)乱杭歯だが丈夫そうだった。
  
  
■そこから少しし歩くと,ニホンザルの群れに出会った。先ほどの警戒音はこの群れに知らせるためかと納得した。日当たりのよい少し開けた林の縁に10頭前後のニホンザルがいて,微笑ましい姿も見られた。またその配置を見ると,手前に見張りのように1頭ずつ若いサルがいて,奥の日当たりのよい方に母サルらしきものや子ザルたちがいた。
  
■ビンズイ/かつての面影もない仁王崎の惨状。金華山の外周はほとんどがこのような状態になっている/小函崎のウミウとヒメウ成鳥
  
■ヒメウの生殖羽は本当に美しい
  
■ヒメウ第1回?と成鳥/ウミウのアップ。口角周辺の羽毛パターンがよくわかる
  
■ウミウの抱卵/大函崎ではオオセグロカモメのペアを多く見ることができる。明らかに小型のものもいるが,たいていはどちらも同じようで雌雄の区別はわからない。下嘴が角度が付いているものあれ,ば真っ直ぐなのもいる。


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2010年5月1日(土)鳥の海・周辺田圃

2010年05月01日 | 鳥の海
■2010/5/1(土)10:16-12:00【天気】薄曇り(この未掲載データは2日後に観察日に移動します。今となっては鳥の海の貴重な写真の一つ)
【場所】鳥の海・周辺田圃
【種名】ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,カルガモ,ミサゴ,トビ,シロチドリ,ハマシギ,キアシシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,コアジサシ,ヒバリ(7科17種)
【メモ】4月29日は天候が悪かったが,今日はやや薄曇りだが天気はよかった。コアジサシが干潟の中を飛び回っていた。キアシシギの群れが防波堤のすぐ近くにいたので近寄って撮影した。周辺田圃ではチュウダイサギやチュウサギが採餌していた。
【写真】
  
■ヒバリ/キアシシギ夏羽
  
■キアシシギ/カニを捕まえたキアシシギ/キアシシギの飛翔
  
■キアシシギの群れ
  
■キアシシギの伸び/亜種チュウダイサギ/チュウサギ


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2010年5月1日(土)自宅

2010年05月01日 | 庭に来る鳥
■2010/5/1(土)7:49-7:55【天気】晴れ
【場所】自宅の餌台
【種名】キジバト1,シメ1,シジュウカラ♂1,スズメ+(4科4種)
【メモ】3月31日で餌を蒔くのをやめようと思ったのだが,毎日,冬の間来ていた小鳥やキジバトがやってるので,つい情にほだされて,餌をあげた。するとこれも一冬やってきていたシメ1羽が他の鳥を追い払い,しきりに小さいヒマワリの種を啄んでいた。これ以後は,シメの姿を見ていない。
【写真】
  
■餌台に来たシメ。


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