私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2016年10月15日(土)宮城蔵王(2)

2016年10月23日 | 宮城蔵王
■2016/10/15(土)5:55-9:45【天気】晴れ【レンズ】17-40mm 100-400mmⅡ 500mmⅡ 手持ち
【場所】蔵王エコーライン賽の磧~こまくさ平展望台~蔵王ハイライン~駐車場~馬の背~リフト乗り場~お釜往復
【種名】アオバト14,トビ1,モズ1,ホシガラス12+,ハシブトガラス2,アトリ(5科6種)
【メモ】馬の背を越えていったアトリの群れと時間を下記に掲載した。500mm手持ちなので,群れが山形側に入らないと全体羽数がわからず,写真に入った数をまず数え,だいたい群れの大きさで判断した。実際はもっと多いと思う。最大の渡りは8:01と8:02の群れでレストハウス近くの展望台で観察していたところ,空が黒い点々点に埋まるくらいの群れが下からわき上がってきて,逆光で刈田神社側を越えていき,今度は順光で馬の背を大群が渡っていった。8:07の群れはお釜水面上空を飛んでぐるっと回って引き返し,またお釜付近に移動して,そこから馬の背を越えた。
 結論から言えば,この日はアトリが宮城県側から馬の背を越えて山形県側に行く渡りの日にちょうど出会えたということになる。今日の群れの一部は馬の背のハイマツの中でピチピチ地鳴きしていた群れが,7:00を過ぎて飛び出した小群もいた。これは20羽はいかない群れで,ほとんどが「谷底」から湧いてきたという感じだった。
 残念だったのは,これほどの群れなのにそれを追ってやって来るべき猛禽を1羽も見ないでしまったことだ。今回までの観察でこの時期アトリやマヒワが,馬の背周辺を越えていく渡りのコースになっているというのは,ほぼ確実だろう。
<アトリの羽数>
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馬の背リフト乗降場付近から
7:28 50+
7:33 50+
レストハウス近くのお釜展望台から
7:51 40+
7:54 200+
7:58 30+
8:01 300+  
8:02 200+
8:05 30+
8:07 62 (お釜水面を飛翔によりカウント可)
8:08 40+
8:17 56 (100-400mm撮影によりカウント可)
ハイライン下山 刈田駐車場へ移動
8:47 68 刈田駐車場(リフト乗場)
9:24 50+ 賽の磧
計1000羽+
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来年は,40mmで群れ全体を撮影してから,100-400mmか500mmで撮影するのがグッドだろう。
【写真】
  
■羽ばたいて滑空の繰り返し。宮城側から登ってくるときは,比較的上を飛ぶが馬の背を越えるときは,かなり低空を飛ぶ。
  
■下から湧き上がってきて,すぐ近くを通過していった。逆光!
  
■よく見ると各種羽衣があることがわかる
  
■刈田神社前を通過する群れ/こちらへ向かってくる群れ/馬の背のハイマツ帯を越える群れ
  
■上がってきて下っていく時間は1分以下/ナナカマドの赤い実


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2016年10月23日(日)蒲生干潟

2016年10月23日 | 蒲生海岸
■2016/10/23(日)12:58-16:28【天気】晴れ時々曇り 【レンズ】500Ⅱ
【場所】蒲生干潟,周辺池
【種名】ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,キンクロハジロ,スズガモ,カイツブリ,カンムリカイツブリ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,バン,オオバン,ダイゼン2,コチドリ2,シロチドリ5,オオハシシギ2,オオソリハシシギ1,コアオアシシギ3,アオアシシギ5,トウネン12,ハマシギ23,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ(16科36種)
【メモ】干潟の草地にトウネンとハマシギの群れがいて,いい感じだった。シギチの個体数はあまり多くなかったが,養魚場池跡地で工事が行われている場所が,ちょうど泥地の干潟っぽくなっていて,そこに,オオハシシギ,コアオアシシギ,ダイゼン,アオアシシギ,トウネン,ハマシギなどがいて採餌していた。東北大野鳥の会のOBと一緒に夕方まで見ていた。
【写真】
  
■アオアシシギ/ハマシギ
  
■トウネン/オオハシシギ/アオサギ,ダイサギ,コサギ


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2016年10月15日(土)宮城蔵王(1)

2016年10月18日 | 宮城蔵王
■2016/10/15(土)5:55-9:45【天気】晴れ【レンズ】17-40mm 100-400mmⅡ 500mmⅡ 手持ち
【場所】蔵王エコーライン賽の磧~こまくさ平展望台~蔵王ハイライン~駐車場~馬の背~リフト乗り場~お釜往復
【種名】アオバト14,トビ1,モズ1,ホシガラス12+,ハシブトガラス2,アトリ(5科6種)
【メモ】
 土日は天気がよく,渡りが見られるのではないかと期待して4時に起きて5時に出発し,5:55からまず滝見台で三階の滝を撮影した。山は紅葉がまだ完全に進んでいないのだが,朝日に照らされて赤く染まっていた。エコーラインのポイント,ポイントで,鳥の海から閖上,仙台港,青葉区のビル群を望遠で撮影しながら登っていった。
 まず,7時前に駐車場に着かないといけないので,こまくさ平や賽の河原はパスし,ハイラインを登っていった。途中,マヒワの群れがいそうな場所を見たが,見ることはできなかった。駐車場に着いて,山形側を見ると,7:03にアオバトの群れが山形側に飛んでいった。とりあえず写真を撮ったが,みんなピントが合わず,あとからぼけピンのアオバトを数えたところ12羽だった。最初,下の方を飛んでいる5羽を見つけたがあとで上方から7羽が合流し,12羽になった。もう少し明るくコントラストがあればピントが合ったと思うが残念だった。
 それから500mmを肩に,双眼鏡を首から提げて,てくてく馬の背を歩いてリフト乗り場で鳥を探し,いないので夏だとイワヒバリがいるお釜に行ったが,何もいなかった。引き返してまたリフト乗り場に行き,そこから歩いて平らなところで,渡りが始まるのを待つことにした。最初に飛んだのは7:28分で,それから5分おきくらいに大群が馬の背を越えていった。これらの観察記録の詳細は(2)で記載する。8時30分を過ぎてあまり飛ばなくなったので,下山し,リフト乗り場に行くと,また大群が飛んできた。それから,こまくさ平展望台でホシガラスを探したが,全くおらず,車を数分走らせたところで,ホシガラスを発見し,じっくり観察した。以外と逃げずに自分の周りの枝から枝に飛んでは止まり,降りては採餌と5分くらいだったが身近でじっくり行動を観察することができた。そうこうするうちに,またアオバトが2羽前山を目指して飛んでいった。以前にもこの辺りで同じ方向に飛んでいくアオバトを見たので,この時期,渡りのルートになっているのかもしれない。それからまた降りて,賽の磧で鳥を探していると,またまたアトリの大群が山頂を目指して飛んでいくのだった。
 いったい,どこから来て,どこで繁殖し,蔵王を越えてどこに行くのか?またまた調査してみる気になったのだった。
【写真】
  
  
■蔵王エコーラインからの朝焼けの風景
  
  
  
■ホシガラスが近くに来て撮影し,やっと目の色がわかった。
  
■お釜の上を飛ぶアトリの群れ/アオバト2羽/こまくさ平展望台付近から(XperiaZ5プレミアムで撮影)


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2016年10月11日(火)鳥の海

2016年10月12日 | 鳥の海
■2016/10/11(火)11:06-11:35【天気】晴れ時々曇り 【レンズ】500Ⅱ手持ち
【場所】荒浜地区旧田圃荒地水耕田
【種名】ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,コアオアシシギ幼羽2,タカブシギ幼羽1,トウネン幼羽15,ヨーロッパトウネン幼羽1,ハマシギ幼羽8,エリマキシギ♂幼羽1(2科11種)
【メモ】蒲生から鳥の海荒浜地区に移動。旧田圃のシギチを見る。最初にコアオアシシギが2羽いるのを見,次の次の田圃でトウネンの群れがいるのを見たが,逆光でよく見えなかったが,何とかヨロネンを見つけた。あとはエリマキとかの採餌をしばらく見たり,タカブシギが珍しくあまり警戒しないでこちらへ近づいてきたのを見たり,今日はハヤブサが飛ばないのでいいなと思ったりした。それから,「きくしん」でおいしいはらこ飯(いくらの味付けが抜群)を食べ,鳥の海温泉で一風呂浴びて,13時前には帰宅した。さすがに半日500mmを手持ちで撮影すると,左腕がやや筋肉痛になるが,装備がシンプルでいい。それにしてもこのレンズはいい!
【写真】
  
■羽衣のパターンが異なるトウネン幼羽2羽/タカブシギ幼羽
  
■遠くなったが順光の場所に移動して撮影,タカブシギ幼羽/エリマキシギ幼羽♂,ハマシギ,コアアオアシシギ/餌を捕まえたエリマキシギ
  
■エリマキシギ幼羽♂
  
■逆光+曇りでよく色が見えなかったがトウネンの群れがいて,群れがぱっと飛んで3mほど移動,ちょっと別な方を見ると1羽残っているものがいた。双眼鏡で見るとフォルムと羽衣のパターンが違う。ぱっと飛んでトウネンの群れへ。
 
■ということでヨロネン幼羽でした。背に白いV字,初列が尾羽を越え,大雨覆のひょうたん模様,大雨覆の軸斑が黒く大きく羽軸が見えない。トウネンは同じような羽衣の場合でも,よく見るとどうしても黒い羽軸が見えてしまうのだった。


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2016年10月12日(火)蒲生干潟

2016年10月12日 | 蒲生海岸
■2016/10/12(火)10:07-10:17【天気】晴れ時々曇り 【レンズ】500Ⅱ手持ち
【場所】蒲生干潟,養魚場跡池,七北田川河口
【種名】ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,キンクロハジロ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,ダイゼン幼羽1第1回冬羽4,シロチドリ1,メダイチドリ幼羽4,セイタカシギ幼羽1第1回冬羽1,オオソリハシシギ幼羽3,アオアシシギ幼羽8,トウネン幼羽8,ハマシギ幼羽。第1回冬羽12,ユリカモメ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ♀,ヒバリ,(ウグイス)(オオヨシキリ),ムクドリ,ノビタキ,スズメ,カワラヒワ,ホオジロSP(19科35種) ※()内はバンディング
【メモ】昨日から面倒なので三脚を持たず,肩から望遠レンズを提げて,双眼鏡で観察した。シギチのメインは昨日とほぼ同じ種類と個体数だったので,このあと鳥の海に行った。
【写真】
  
■セイタカシギ幼鳥。水中を探して嘴を顔もろともちょっと深いので突っ込み,エビを捕まえ,食べます。泥付きの場合は濯いできれいにしてから食べます。
  
■かなりかわいい顔に見えるセイタカシギ幼羽/セイタカシギのこれは第1回冬羽


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2016年7月16日(土)蔵王馬の背

2016年10月02日 | 宮城蔵王
■2016/7/16(土)6:40-9:30,他に6/26と8/7【天気】晴れ 【レンズ】○100-400Ⅱ 500Ⅱ
【場所】蔵王馬の背
【種名】アマツバメ+,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,モズ,ホシガラス5,ハシボソガラス,ウグイス,アカハラ,イワヒバリ,キセキレイ,ビンズイ,アカウソ♂♀(10科13種)
【メモ】6月26日はガスで何も見えず,不帰の滝付近の鳥を探したが何もおらず,コマクサを撮影して終了,帰りにお釜ピザを食べ,キセキレイが餌を運んでいるのを撮影し,青根温泉でお湯につかって帰った。8月7日はイワヒバリを探してお釜付近を歩き,やっと成鳥1羽を2度見つけたが写真を撮るには至らず,チョウゲンボウが飛び回っていたので,イワヒバリはすぐ隠れたりとチャンスがなかった。7月16日はAさん夫妻とイワヒバリを探したが,時間切れで帰り,あとでちょっとだけイワヒバリが出たと教えてもらう。ということで,イワヒバリについては,たくさん繁殖しているかと思えばそうでもないということがわかった。確かに馬の背付近で繁殖しているイワヒバリは,これまででは明らかに2ペアは確認したことがあるが,それ以上は見たことがない。
 さて,7月16日だが,最初にリフト付近に行ったら,ホシガラスが5羽いて,錆びた旧リフト施設の上に集まっていた。それから山形側にリフトに沿って降りていった。リフトの近くにカヤクグリが鳴いていて,そのまた近くにアカウソペアがいた。アカウソは,この時期,この場所では初めてだった。ビンズイは以前より番の数が減っている印象を受けた。以前なら至る所にビンズイがいたと記憶している。
【写真】
  
■コマクサ/旧腹帯分校近くのキセキレイ/お釜から蔵王町・白石方面/
  
■お釜の上を飛ぶアマツバメ/霧が尾根筋を流れ下る/リフト小屋の屋根の上のホシガラス
  
■全部で合計5羽が旧リフト小屋や赤く錆びた旧リフト施設の上に集まっていた。
  
■ホシガラス/かわいいカヤクグリが旧リフト鉄塔近くにいた
  
■アカウソのペア
  
■ビンズイ幼鳥/ビンズイ成鳥/アマツバメの群れ


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2016年10月1日(土)蕪栗沼

2016年10月01日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2016/10/1(土)14:00-15:30【天気】晴れ 【レンズ】○100-400Ⅱ ○500Ⅱ
【場所】蕪栗沼
【種名】マガン,カルガモ,コガモ,オナガガモ,キジバト,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,タカブシギ幼羽3,イソシギ1,トビ,チュウヒ,オオタカ若鳥,ノスリ,アカゲラ,モズ,ショウドウツバメ(8科18種)
【メモ】最初に稲刈りが終わった田圃にマガン200+がいたので,双眼鏡で全部確認したが,マガン以外はいなかった。それから白鳥地区に行き,横断しようとしたが,中央部が浸水していて,長靴ではなかったので引き返し,北駐車場から土手道を蕪栗沼にとぼとぼ歩いて行った。しかし,シギチは水深がやや深いせいか全然おらず,戻る途中でオオタカの若鳥が飛んでいるのを撮影し,駐車場近くの木に止まっていたのを見落として,どこかに行かれてしまった。ショウドウツバメの小群が飛び回り,以前にも見た光景だがアカゲラが大空高く飛んでいた。帰りにやっとイソシギとタカブシギを見つけたが,まだあまり鳥はいなかった感じだ。
【写真】
  
  
■マガンの群れ。田圃2枚で約200羽超だったが,幼鳥の多さが非常に目立った。/タカブシギ。肉眼では見えない距離だったが,何とか撮影できた。
  
■マガンの飛翔/オオタカ若鳥

■手前のマガンは2年目?


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