私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

公園池のカイツブリ。幼鳥3羽が順調に成長中。大沼と違って、競合する水鳥や天敵がいない。大沼ではこうはいかない。

2010年2月7日(日)北上川~白浜~相川~小泉川

2010年02月25日 | 南三陸漁港
■2010/2/7(日)11:03-16:10【天気】晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~波伝谷~小泉川~追分温泉~追波川
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,オオワシ,ノスリ,チュウヒ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,ハマシギ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,ビンズイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ミソサザイ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,アトリ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科66種)
【メモ】3度目の正直でアメヒとオオワシを見たいと思い,南三陸コースに行った。北上川沿いはやはりチュウヒもノスリも現れず,土手に下りても,前回と変わらずのカモ,ウのみだったが,かろうじてカモメが2羽いた。別に珍しくも何ともないのだが,例年,カワウ,ウミウが止まっている場所にカモメやオオセグロカモメがたくさんいるはずなのだが,たった2羽しかいない。そこから,漁港巡りをしたが,とりあえずちらっと見たら,船揚場にヒドリガモの群れが見えたので,車を降り,船揚場に一歩足を踏み入れたとたんに,足下から2羽のカモがのこのこ逃げ出した。それが何のことはないアメヒ成鳥♂と連れ合いの♀だった。ただし,この♀がちょっと面倒だ。まず頭だが,アメヒ♀なら褐色よりはやや暗灰色の羽毛が混じっているが,この個体は,周りのヒドリガモ♀とそれほど変わらない。嘴の基部は確かに他のヒドリガモと違って黒い。脇羽は♂♀とも見ることができなかったので,確認のしようがない。次は,志津川海洋自然の家に行った。ここでは,アトリ(2009年も観察),ミソサザイなどがいた。波伝谷の防波堤近く,コクガンの群れが比較的近くにいた。この群れ自体は30羽程度だったが,例によって養殖ブイの方には100羽を越す群れがいた。これで,今シーズン3度来て,150羽+のコクガンを観察したことになる。そこから漁港に行くとカモメ類はあまりいなかったが,摩耗してかなり白くなった第1回冬羽のワシカモメがいた。また例によって足下をちょこまかするイソシギがいた。このイソシギはゴムホースがコンクリートと接している間隙にしきりに嘴をかなり無理な体勢で突っ込んで採餌していたようだが,何が餌なのかはよくわからなかった。風が非常に強く,車から出るとよろめくほどだったが,杉林の上あたりの空を見上げると,カラスがハヤブサをモビングしていた。その反対側を見ると,2羽のオオワシが悠然と高空を飛んでいる。しばらく見ていると,何度か低空で真上まで何度か来てくれたので(といっても遠いが),しばらく撮影していた。何しろ風が強く,カメラを構えていても体が動き,またレンズもかなり動くので,ピントのいい写真は撮れなかったが,2羽の翼前面の白い部分のパターンの違いがよく見えた。この後,小泉川河口まで行ったが,ホオジロガモがディスプレイをしているわけでもなく,カモメ類も特に何もいなかった。そこで,来た道を戻って帰りに北上川沿いでチュウヒを見ようと思い,途中山越えし,思いもよらず道沿いにあった「追分温泉」に日帰り入浴(300円)して,峠を下って北上川に出た。河沿いを行くと,ちょうど夕日を浴びてチュウヒとノスリが飛んでいるところだった。またしても,気仙沼・唐桑,室根山に行かないでしまったが,3月か4月中にもう1回行ってみたいと思った。
【写真】
  
■船揚場で採餌するアメリカヒドリ♂ おそらく2008,2009年と観察した個体と考えられる。
  
■何度か上陸を繰り返し,採餌していた。
  
■問題の連れ合いの♀だが,嘴の付け根の黒い部分が微かにあるようなないような。どちらかというとヒドリガモの♀ではないかと思う。
  
■採餌するアメヒのペア/アメヒ成鳥♂/コクガンの群れ
  
■コクガンの群れ/ホースの下に嘴を入れて何かを採ろうとしていたイソシギ
  
■イソシギ成鳥冬羽/ワシカモメ第1回冬羽
  
■2羽で飛翔するオオワシ成鳥/翼前縁の白い部分のパターンからこの個体を仮にオオワシBとする
  
■オオワシB/オオワシB/オオワシA
  
■オオワシA/オオワシB/オオワシB


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2010年1月2日(土)北上川~相川~波伝谷

2010年02月23日 | 南三陸漁港
■2010/1/2(土)10:50-12:16【天気】晴れ
【場所】北上川~白浜~相川~波伝谷
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,ノスリ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,イソヒヨドリ,ツグミ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科36種)
【メモ】1月2日が土曜日で3日が日曜日,そして4日から出勤という何とも慌ただしい正月だった。以前は3が日と言えば金華山に必ず行っていたが,最近は5月の連休の年に1回となってしまった。ともかく,余裕のない中でどこに行こうかと思い,確実に何かはいる南三陸コースにすることにした。この日も遅くまで寝ていたので,自宅を出たのは9時30過ぎで,北上川沿いに北上した。天気はよかったが,またしても白浜も対岸もカモメ類の姿はなく,今年はいったいどうなっているのという感じだ。相川漁港でもアメヒはおらず,今年は来ないのかと思ったりもした。以前は,ヒドリガモの方が多かったが,最近はオナガガモの方が船揚場に多いようだ。波伝谷に行くと,砂浜にコクガン3羽が上陸していたが,すぐに海に入ってしまった。ただしコクガン150羽+の群れは前回よりも近く,正面の養殖ブイあたりにかたまっていた。一斉に飛び立ち旋回し,また近くに着水したが,なかなかすばらしい光景だった。漁港に行くと,前回,カナダカモメの前にいた小さいオオセグロカモメがいた。体も小さいが長めの顔つきがそっくりで,同じ個体だろう。また,やたら小さい第1回冬羽ワシカモメがいて,これも前回カナダカモメの後ろの方にいた個体と考えられる。とにかく小さく,カナダカモメくらいしかないが,ワシカモメ第1回冬羽の特徴がよく出ている個体だった。この小さい2種を見たので,今回は満足できた。時間が12時を過ぎており,またしても気仙沼まで行くチャンスを逸してしまった。だいたい,北上川のスタートが7時くらいでないと,とても室根山まではいけないのである。
【写真】
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽。オオセグロカモメは羽毛が摩耗していって,どんどん白くなっていくのだった。ワシカモメ冬羽も同じのようだ。
  
■コクガン成鳥(手前)と幼鳥(奥)。幼鳥は羽縁が白く,全体的に成鳥の黒い部分が黒褐色。/コクガンの群翔/小型のオオセグロカモメ成鳥。
  
■小型のオオセグロカモメ/小型のワシカモメとその飛翔。とてもいつも見ているワシカモメの第1回冬羽には見えなかった。しかし,よくよく見ると,ワシカモメの特徴をよく見える個体だった。
※第3回目に続く


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2009年12月23日(水)北上川~南三陸

2010年02月23日 | 南三陸漁港
■2009/12/23(水)9:46-12:02【天気】曇り時々晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~波伝谷~戸倉
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ♀,ウミアイサ♀,ノスリ,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カナダカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(24科54種)
【メモ】今シーズン最初の南三陸コース。いつもは気仙沼,室根山まで行くのだが,天気が悪く,スタートも遅れたので,戸倉で終了した。三陸道の河北インターで下りて,北上川沿いの堤防を行き,橋を渡って,白浜海岸から,漁港巡りをするコースだ。例年,北上川沿いにはノスリやチュウヒがよく出るが,今回は工事をやっていたせいか,全然でなかった。途中,土手に下りて車を川沿いに走らせ,オカヨシガモを横目に見ながらふと助手席前方を見ると,土手でノスリがコガモを捕食しているのが見えた。ゆっくり近づき,5m位のところで助手席のウインドウを開け,じっくりしばらく観察しながら,ビデオと写真を撮影した。コガモの首はなく,内蔵もすでに食べ尽くして,新鮮なカモ肉を食べているところだった。相川漁港では,オナガガモが多くなっており,お目当てのアメヒはいなかった。そこからしばらく走って,波伝谷へと向かう。いつもの浜に出てみると,やや近くにコクガンが3羽がいたが,目を水平線の方に上げると,島から島まで,さらにぐるっと北の方の養殖場の方まで,コクガンの群れ150+が展開しているのが見えた。ここからさらに少し走って漁港を見ていった。干潮で,河口にはたくさんのカモメが群れており,その中にカナダカモメの第1回冬羽がいた。けっこう近かったので,じっくり観察できた。ぱっと群れを見た瞬間,異質な1羽だった。釣師浜や松川浦漁港はかなり通ったが,出なかったので,いつもは1月下旬に行く,南三陸に12月に来てみたら運良く見ることができたわけだ。まだまだこの時期チャンスがあるし,また小泉川河口や,気仙沼もかなりカモメ類がいるので,そのうち行ってみたいと思う。
【写真】
  
■コガモを食べるノスリ成鳥♀。狩りの場面は見なかったが土手でしきりに赤い肉や筋の部分をひきちぎって食べていた。
  
■ウミウ1羽と他はカワウ。上面の色がウミウは緑っぽいがカワウは褐色がかっている。口角はウミウが鋭角,カワウは鈍角/オカヨシガモのランディング。次列小雨覆の羽端が茶色。
  
■イソシギ冬羽(幼羽)とヒバリ。どちらも非常にフレンドリーで,バンディングサイズで観察できた。
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽,第3回冬羽,第1回冬羽,ワシカモメ成鳥冬羽
  
■150+のコクガンの群れが,全面の島を含む海面に展開していた。オオバンも一緒にいたのが印象的。
  
■最初の写真には,カナダカモメ冬羽の他,オオセグロカモメの成鳥冬羽の通常タイプと小型タイプ,ワシカモメ第1回冬羽の通常タイプと小型タイプが映っている。小型タイプ2種と同一個体と思われるものを1月に行った時に観察した。なお,中央部に写っている第1回冬羽はオオセグロカモメ。右手前と右奥がワシカモメの通常タイプと小型タイプの第1回冬羽。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽,同第1回冬羽,カナダカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ第3回冬羽,同第1回冬羽(あまり擦れていない茶褐色の個体)
  
■カナダカモメ第1回冬羽。初列風切の褐色が濃いタイプ。体全体の大きさや嘴はオオセグロカモメと比べ小さく,足もやや短く,頭が丸くかわいい。一見して他の大型カモメと異質なものを感じた。
  
■カナダカモメ第1回冬羽の飛翔。


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2010年2月14日(日)鳥の海 コクマルガラスの群れ

2010年02月15日 | 鳥の海
■2010/2/14(日)15:13-15:33【天気】晴れ時々曇り
【場所】亘理町天王・下熊地区
【種名】ミヤマガラス,コクマルガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(1科4種)
【メモ】今シーズンの亘理町におけるミヤマガラス初認は,10月12日の谷地中地区で,150+の群れだった。ほぼ毎週釣師浜に通う途中観察していたが,11月3日,15日には500羽を越える群れを青沼地区上空で観察した。かなり以前は塒を逢隅蕨周辺の農家のえぐねにしていたこともあったが,今シーズンは荒浜界隈の電線がたわむほどの群れが夕方に集まっているのを何回か観察した。今日は,やはり釣師浜・松川浦漁港にカモメを見に行く途中,亘理インター近くの天王地区の田んぼに1000羽を軽く越す群れがいた。ミヤマガラスの個体数がほぼ8割で,ついでハシボソガラスが多く,コクマルガラスの群れは20羽以上はいた。とりあえず,カモメ優先なので,帰りにもいるだろうと思って,行きはやり過ごし,帰りに観察した。図鑑で淡色型と呼称されている白黒型(自分の呼称)は4羽,暗色型と呼称されている個体が多く,やや褐色の個体や,腹部だけが暗白色の個体も観察した。いずれにしても,かなり遠くても車の窓からレンズを向けただけで飛んでいってしまうので,電線に止まっていたり,たまたま畦道を走っていると道路脇にいたりして,気づくと逃げるという習性なので,いるなとわかっていてもどうせ逃げるだろうからと,写真を撮らないでいたが,今日のはとりあえず,コクマルガラスの群れが20羽以上いて,田んぼ1反ほどの距離だったので,道路脇に駐車してしばらく観察したが,結局そのうち飛んでいってしまった。これもまあ,そのうち運良く道路脇に偶然にいたりするので,そういうチャンスがそのうち来るだろうと思う。バンディングサイズでぜひ,見たいものだ。
【写真】
  
  
  
  
  
■よく見ると,模様が3~4パターンくらい映っている。


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2009年11月1日(日)他4回 蒲生海岸

2010年02月14日 | 蒲生海岸
■2009/11/1(日)7:56-9:41【天気】曇り,11/21(土)9:47-9:56【天気】晴れ,11/28(土)10:07-10:43【天気】晴れ,12/29(火)8:39-8:45【天気】晴れ,1/11(月)15:56-15:59【天気】晴れ
【場所】蒲生海岸,七北田川河口
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,ハイタカ,ノスリ,チュウヒ,ハヤブサ,オオバン,イカルチドリ,シロチドリ,ハマシギ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ズグロカモメ,ウミスズメ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ツグミ,メジロ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科54種)
【メモ】ミヤコドリが来ているというので,早速見に行った。この個体は幼羽だった。河口に出る干潟でイソシジミをものすごい勢いで食べていた(右サイド観察写真参照)。このペースではいずれ食い尽くすはずで,2回目に行った時は水際でイソシジミ以外の何かを採餌,3回目の時はあまり干潟にはいつくことはなかった。12月に行った時にはいなくなっており,餌がなければ越冬は難しいということだろう。ズグロカモメはどのような渡りのルート(北上?)で来ているのかわからないが,蒲生には過去観察例があるので,これもまた餌がなければいる意味がないので,越冬するということは採餌できる餌(カニ)が採れるということになるのだろう。2月になると夏羽に移行して早くも頭が真っ黒になるが,最近は行っていないので,まだ見ていない。大型カモメ類は,けっこう迷った個体が3個体あったが,結局はセグロカモメということにした。
【写真】
  
■11月1日の写真:ミヤコドリ幼羽。羽縁が白く,背や翼が茶褐色。目が赤くない。足も肌色,嘴の先が黒い。/ユリカモメ,ウミネコ,ハマシギの群れ/セグロカモメ第2回冬羽。同じ第2回冬羽でも,11月頃と2月頃,また個体差もあって,別の種類のように見えることもあるが全体的な特徴はセグロカモメそのもの。
  
■11月21日の写真:ミヤコドリ幼羽。今日も元気に干潟を闊歩していた。/ミヤコドリ,ウミネコ,カモメ,それからユリカモメの群れ/カモメ成鳥冬羽
  
■カモメ成鳥冬羽。カモメは幼羽→第1回冬羽→第2回冬羽→第3回冬羽→成鳥冬羽と大型カモメと比べると1年早く成長羽になる。サイズの関係なのか。/ウミネコ成鳥冬羽。ウミネコの冬羽の頭や後頸は褐色斑が細かい。/カモメ成鳥冬羽の飛翔。初列風切の白黒パターンがよくわかる。
  
■カモメ幼羽。羽縁が擦れて摩耗しているのがわかる。/ミヤコドリ
  
■見上げるミヤコドリ。/カモメ幼羽の飛翔
  
■11月21日のミヤコドリ/11月28日の写真:ミヤコドリ
  
■11月28日の写真:ミヤコドリ。この頃になると河口干潟のイソシジミをほとんど食い尽くしたのか,水際を歩いて餌を探していた。海の方へ飛ぶことも多く,そろそろ,いなくなるかもしれないと感じた。/カラスが松林でうるさかったので何かいるかと思ったらハイタカ成鳥♀だった。
 
■ハイタカ♀成鳥/ハヤブサ若鳥
  
■12月21日の写真:ズグロカモメ成鳥冬羽(中央)とユリカモメの群れ/ズグロカモメ成鳥冬羽/1月11日の写真:ズグロカモメ成鳥冬羽


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ハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリの識別その1

2010年02月08日 | 観察図鑑
■2008/5/4(日)9:38-9:40,15:55-16:04【天気】晴れ
【場所】金華山航路
【種名】オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ+(1科3種)
【メモ】ハイイロミズナギドリとハシボソミズナギドリについて,これまでの観察記録や写真から両種の野外での識別点について考察してみた。結論から言えば,それまでハシボソミズナギドリだと思っていたのは,そのほとんどがハイイロミズナギドリだったということだ。以前ハイイロミズナギドリを至近距離で見る機会があり,改めてこれまで観察・撮影した個体を見ると,例えば,次の記事に掲載予定の2005年7月21日の気仙沼沖から大船渡沖の近海で観察した群れや,7月24日に気仙沼大島沖から金華山沖にかけて観察した群れは,全部ハイイロミズナギドリであったこと。また6,7月にフェリーで仙台・苫小牧を往復した際に観察した個体のほとんどがやはりハイイロミズナギドリだったということ。それではハシボソミズナギドリの観察と写真はというと,確実なのはここに再掲した2008年5月4日の鮎川・金華山航路の群れであった。ただし,過去に金華山・女川航路で,午後遅くの船で海が荒れた時など,船のすぐ近くを飛んでいた黒褐色のずんぐりむっくりしたミズナギドリは,ほぼ間違いなくハシボソミズナギドリであったと考えられる。
そこで,写真判定での自分なりの識別点を考えてみた。
(1)嘴峰:管鼻の比 
『増補改訂版 日本鳥類大図鑑Ⅲ』清棲幸保 講談社 昭和53年によれば,ハイイロミズナギドリの嘴峰は38-47.5mm,ハシボソミズナギドリのそれは31.5-34.5でハイイロミズナギドリの方が長い。管鼻の長さはデータがないのでわからないが,写真で大きく両種の嘴部分を比べ,前述した比を比べると,ハイイロミズナギドリは4.5~5:1,ハシボソミズナギドリは3:1ほどの比になる。しかし,これは海上で遠くを飛んでいる場合はわからない。嘴の太さと長さについては近くで見れば明らかにハイイロは長く,ハシボソはやや短くて細い。
(2)頭の形
図鑑などでは「なだらか」と「おでこ」とあり,近くで見たり,真横から見れば確かにそうだが,船などに追われて船の進行方向に逃げていく時のハイイロミズナギドリの頭は,角度の関係でおでこというよりは絶壁に近く見えるので,写真で絶壁だから,ハシボソとは全然ならない。むしろそれくらいの距離であれば嘴の形状を見ると,ハイイロミズナギドリの場合は,かなり長く途中湾曲しているのがわかる。ということで,私のレベルからすると,船と平行して飛んで真横であれば,まさになだらかとおでこなので違うことは違うし,真横に浮かんでいればこれも識別はできる。
(3)翼下面
これは,近くでハイイロミズナギドリを見て,どの羽が白もしくは灰色なのかわかったが,遠くを飛んでいるのを見てもよほど,条件がよくない限り,識別のポイントにはならない感じがする。
(4)飛翔時の体型
ハイイロミズナギドリはハシボソミズナギドリよりも頭が小さく見える。ハシボソがずんぐりでハイイロはややスマートな感じがする。

というようなわけで,何とも頼りない識別ポイントだが,これを機会にとにかくカモメ類同様,スタンダードをいっぱい見るしかないので,いろんな条件で観察して総合的にこれだというしかないというのが現在のレベルだ。また当然のことながら,幼羽~成鳥羽というのもあるし,観察される時期によってまた違ってくるだろう。
【写真】
  
■ハシボソミズナギドリの飛翔
  
■右の写真及び下の左端の写真は体型からハイイロミズナギドリのように思われるが,わからない。
  
■真ん中は不明。右端は嘴と管鼻の比からハシボソか。
  
■左端は不明,他はハシボソミズナギドリ
  
■これは近かった個体で,ハシボソミズナギドリ。


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ハイイロミズナギドリとハシボソミズナギドリの識別その2

2010年02月08日 | 観察図鑑
■2005/7/21(木)16:37-16:48,7/24(日)5:46-10:30【天気】晴れ
【場所】気仙沼大島沖,大船渡~石巻港
【種名】オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,クロアシアホウドリ(2科3種)
【メモ】2005年7月の石巻港~函館港往復の海上で観察されたミズナギドリ類について,改めて写真を見ると,ハシボソと記載したミズナギドリはすべて,ハイイロミズナギドリだった。明らかにハイイロミズナギドリだとわかる個体は真横から見て嘴が長く,頭がなだらかで,翼下面が白っぽく見える場合だが,斜め後ろから見ると,真横から見るより,頭や嘴はかなり特徴的というか,とても同じ個体とは思えない感じに見える。嘴は下の嘴はほぼまっすぐだが,上の嘴は釣り針のように曲がっていて管鼻の長さが嘴に比して短いので,管鼻の先から上嘴が少し曲がっているように見えるのが特徴である。それから,翼下面の羽が白いのは初列中雨覆,大雨覆,それに初列風切の一部だが,先端部分は白くない。また次列風切も初列に近い方が部分的に白くなっている。前縁雨覆も部分的に白い。多くの個体を見ると,明らかに成鳥羽と思われる個体と,第何回~と思われる個体がいる。腹部のパターンも個体差があってまだらのようになっているものや,比較的一様なもあっとした感じのもいるので,年齢差かもしれないが,よくわからない。
こうした知見をもって,4月あたりから海に出て観察すれば,ミズナギドリ類はカモメに劣らず奥が深いと言えよう。
【写真】
  
■左端,水平に飛んでいるシルエットは,ずんぐりでハシボソミズナギドリとそれほど変わらないように見える。
  
■ハイイロミズナギドリ
  
■ハイイロミズナギドリ


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2010年2月7日(日)庭に来る鳥

2010年02月08日 | 庭に来る鳥
■2010/2/7(日)8:47-8:58【天気】晴れ・曇り
【場所】自宅
【種名】キジバトペア,ヒヨドリ2,ヤマガラ1,シジュウカラ1,メジロペア+1,カワラヒワ12,シメ1,スズメ40+(6科8種)
【メモ】昨日の雪が庭にまだまだ積もっていた。朝から雪の中からカワラヒワやスズメたちが餌を探していた。キジバトペアは,いつものお気に入りの枝で2羽で並んで,餌が蒔かれるのを待っている風情だった。果物をいつもより多めにキウイの枝にさしてやった。キジバトは別として(平和主義者なので),ヒヨドリより他の小鳥が逃げるのはシメのようだ。今日は,まだサッシのガラス越しだが,シメは逃げないで餌台でしきりにヒマワリの種をついばんでいた。だいぶ慣れてきたようだ。キジバトペアは手前が♀で,奥が♂である。頭がやや細く角張っているのがこの個体の識別点。♀の頭はなだらかな感じ。手前の♀がしきりに餌をついばんでいる横で,時々周りを警戒したり♀を上からのぞき込んだり,ほほえましいのである。ただし,周りの鳥がぱっと何か危険を感じていなくなっても,堂々といつまでも食べているのは♂である。
【写真】
  
■キジバト,シメ,メジロ。3種ともほぼ同じ距離から(ガラス越しに)撮影した。大きさがよくわかる。
  
■シメとメジロ。


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2010年1月23日(土)餌台にくるカワラヒワ

2010年02月06日 | 庭に来る鳥
■2010/1/23(土)11:23-11:30【天気】曇り
【場所】自宅
【種名】カワラヒワ(1科1種)
【メモ】庭の餌台にカワラヒワが来るようになって1ヶ月近く過ぎたが,他の小鳥たちと一緒に7時少し前から餌台の周りに落ちている雑穀をついばんでいる。この日は11時過ぎまで寝ていて,起きてから書斎のカーテンを開けるとちょうどカワラヒワの群れが目より少し下の高さに止まっているところだった。窓をそっと開けて望遠レンズを取り出し,撮影した。距離は3,4mくらいだ。双眼鏡で見ていてもそうだが,羽の黄色の鮮やかなことには本当に感心してしまう。原色の黄色というか,本当に鮮やかな色だ。我が家の餌台の開設は11月から3月中旬までだ。最近は,シメが毎日来ているが,これがなかなか警戒心が強く,餌台で独占して食べているのに写真はなかなか撮らせてくれないが,そのうち慣れるのではないかと思う。
【写真】
  
  
  
  
■庭のカエデの木に止まるカワラヒワ


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