ワクチン接種率世界トップレベルのアイルランドで感染者急増のわけ(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
ワクチン接種率の高さにもかかわらず、アイルランドではいま新型コロナウイルスの感染者が急増している。医療崩壊を防ぐため、政府は11月16日、衛生規制の再開を発表した。
現地のメディアも困惑している。この2週間でアイルランドは、新型コロナウイルス対策の優等生の座から転げ落ちてしまった。
10月27日に米「ブルームバーグ」が発表した、世界でもっとも安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」では1位だった同国。だが、いまやそのランキングでアイルランドは最悪の国の一つになってしまったとアイルランド版「タイムズ」紙は報じる。同紙によると、同国内の14日間の新規感染率は10万人あたり959人にまで上昇。この数字はいま、西ヨーロッパのどの国よりも高いという。
(中略)
アイルランドは、世界のなかでもっともワクチン接種が進んでいる国の一つである。「アイルランド公共協会(RTE)」によると、10月末の時点で12歳以上の人口の89%がワクチン接種を終えている。にもかかわらず、同国より接種率の低い他のヨーロッパ諸国の方がましな状況にある。この現状を理解するのは「簡単なことではない」と現地日刊紙「アイリッシュ・タイムズ」は伝える。
同紙は考えられる原因として、世界でもっとも長いロックダウンを経て、アイルランド人はすぐに活動、特に屋内での交流を再開したと指摘。その結果、「早い段階でデルタ株の流行に接することになり、他国のように感染レベルを下げることができなかった」と説明する。 加えて、雨が多く湿度の高いアイルランドの冬と、日照時間が短く屋内で社交を持つ文化もウイルスの伝播に好条件だったと伝える。さらに、多世代で暮らす世帯の割合が比較的高いことも、家族間での感染を容易にした一因だと分析。 アイルランドもまた、ワクチン追加接種の開始が遅れている。「新たな規制は、3度目の接種までの時間稼ぎだ」と同紙は報じる。
(後略)
普通、ワクチン接種者が多くてもコロナ感染者が増えているなら、「ワクチンの効果に疑問がある」となるのではないかと思いますが、その仮説は意地でも立てないようです。
ワクチン接種国の少ない国より感染者が広がる場合は、ワクチンを打つこと自体で他の型のウィルスに感染しやすくなる人がいる場合さえ考えてもよさそうなのに、当然この疑問をもつだけでもタブー。
1980年代にフィリピンに行ったとき「コレラの予防接種」が入国の際必須(2回の接種でイエローカードがもらえて入国の際提出。ワクチンは半年有効)で、必須でなくともスリランカ、モルディブに出かけるときだったときにはコレラの予防接種を打ちました。
このコレラのワクチンは、のちに「効き目がないし、むしろ副作用のリスクがあるため」ということで、ニュースにもならず消えました。
コレラのワクチンも、今だったら消えることはなかったかもしれませんね。