Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

バーナード・リーチとバハイ教

2014年08月05日 | 人物

先日、スペインのベゴーニャさんのお嬢さんとメールを交わしていました。

美術史を大学で専攻している彼女は、おばあ様、そして母親であるベゴーニャさんの影響もあってか、日本の絵、工芸品、寺院も大好きです。

そんな彼女に、

「東洋と西欧のアーティストの架け橋ともなったような、現代のバーナード・リーチになってね」 

とメールの終わりに書きました。

 

さて、このバーナード・リーチはご存じでしょうか。

 

イギリス人の彼は、1887年香港に生まれ、出産時に母親を亡くしたため、当時日本に暮らしていた父方の祖父母のもとで幼少期を過ごしました。

 

その後、10歳にイギリスに戻るものの、学友から中国人の別称でからかわれ、いじめにも会いました。彼は外見はイギリス人でありながら、中身はもう東洋人といってよかったのかもしれません。

 

そんな彼が20歳の頃に通ったロンドン美術学校で、留学中の高村光太郎に出会い(リーチが小泉八雲の本を読んでいたのがきっかけだったらしい)、2年後には日本に再び渡り、上野に住み、そこで柳宗悦(生涯の友)はじめ、白樺派の若者たちと知り合いになりました。

 

その後陶芸家となり、人間国宝となった陶芸家の濱田庄司とともにイギリスの南西部にある芸術家の村、セントアイブスに窒をもつことになります。

 

そして、生涯、欧米の陶芸家を育てていきました。

 

と、簡単に話せばこんな感じですが、詳しくはこちらをどうぞ。

Online ジャーニー 

東西の融合をめざした旅人 

バーナード・リーチ 

前後編

 

http://www.japanjournals.com/index.php?option=com_content&view=article&id=565:2011-01-24-16-09-31&catid=66:great-britons&Itemid=105

 

http://www.japanjournals.com/index.php?option=com_content&view=article&id=574:2011-01-24-16-09-31&catid=66:great-britons&Itemid=105

 

さて、このリーチですが、今回改めて見てみて、彼が、50代にバハイ教の信者になったというのに気が付きました。

 

バハイ教というのは、19世紀半ばにイランから生まれた宗教ですが、これはカルト宗教ではなく、戒律がなければ儒教に近いのではないでしょうか。 

(それにしても、19世紀半ばに、しかもイランでこんな現代できてもおかしくない教義が生まれるとは驚きです。)

 

ウィキぺデイア バハーイー教 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%BC%E6%95%99

 

抜粋:

 

この他宗教を排除しない寛容な思想の影響もあり、相手を改宗させる目的での布教活動は禁止されている。

 

人類の平和と統一を究極の目標とし、真理の自己探求、男女平等、一夫一婦制、科学と宗教との調和、偏見の除去、教育の普及、国際補助語の採用、極端な貧富の差の排除、各国政府と法律の尊重(暴力革命の否定)、アルコールや麻薬の禁止などの教義、戒律を持つ。

 

さらに、『うろー』さんという方のウエブサイト 

http://uro.sblog.jp/modules/tinyd7/content/index.php?id=3 

の説明によると、

 

バハイ国際共同体は1948年以来、国連NGO(非政府機関)としては最も多くのスタッフを擁する機関として、平和問題、人権問題、経済・社会問題、環境問題などの面で積極的に活動をつづけてきている。現在、ニューヨークとジュネーブの国連内部に事務局を置き、その他の諸都市の国連機関にも代表を送っている。

 

バハイ国際共同体は、つぎのふたつの機関の諮問機関として意見を述べている。 

・経済社会理事会(ECOSOC 

・国連児童基金(UNICEF

 

と書いてあります。

 

イランでは実質禁止されている宗教ですが、今の時代だからよけい注目を浴びるかもしれません。

 

Wikipedia Bahá'í House of Worship 

http://en.wikipedia.org/wiki/Bah%C3%A1'%C3%AD_House_of_Worship

 

バハイ教であろうと私は宗教には一切入信するつもりはないですが、宗教と宗教の対立が激しい現在、民主的な国中心にここの信者は増えていってもおかしくないと思います。 

(それにしてもバハイ教、儒教と同じように、哲学、論理だけに留めておいちゃいけないのでしょうか、ね。)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 他者感覚 | トップ | 田母神氏と行くイスラエル国... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

人物」カテゴリの最新記事