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欧州映画界とブルジョア-番外編(検索ミスの結果でてきた貴族のパルチザンは偶然にも…) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
から:
映画界の繋がりが、私がずっと追いかけてきた「歴史の教科書に載らない歴史」のなかの「ムッソリーニと偽アンチファシスト」にたまたまたどり着いてので、再び『欧州映画界とブルジョア』シリーズから離れます。
「ドンゴの秘宝」
とは、簡単に言うなら、
「ムッソリーニをとらえたパルチザンたちが、ムッソリーニとムッソリーニの愛人の兄マルセルが持って逃げた機密文書(ムッソリーニとチャーチルの文書)と財宝を奪った事件。財宝の保管、リスト作り、受け渡しをしたパルチザン、ルイジ・カナーニ、ジュゼッピィア・トゥイッシと彼女の友人は殺害され、のちにこの事件を探っていたジャーナリストも殺害された事件」
この財宝の行方を知っているのは、ダンテ・ゴレッリ他パルチザンで、1957年の裁判で「無罪」となったピエル・ルイジ・ベッリーリも、財宝の行方を知っていたと私は思います。
なぜかというと、戦後、ベッリーリはIRI-イタリア産業復興公社の広報官になったからです。
イタリア産業復興公社(イタリアさんぎょうふっこうこうしゃ、イタリア語: Istituto per la Ricostruzione Industriale; IRI、略称イリ)は、1933年から2000年まで活動したイタリアの公企業である。
1933年、イタリア政府出資のもとで設立され、世界恐慌で破産間近となったイタリア商業銀行(イタリア語版)やローマ銀行(イタリア語版)などの大銀行を救済[2]、自動車製造会社アルファロメオを傘下に収めるなど製造業をはじめとして国内経済を立て直す役割を担った[1][2]。第二次世界大戦後、鉄鋼・自動車・航空・放送などに長期投資し、同国の経済成長を支えた[2]。1980年代以降、株式売却を進め産業の民営化をはかったが、2000年に解散した[1][2]。
イタリアの政治家や裕福層の人たち(含むユダヤ人)は、最初はファシストムッソリーニを持ち上げて、人種法ができた1938年以降からアンチファシストとなって活躍をした人が多いです。
オリベッティ親子も、エンリコ・マッティもそうです。この事件の裁判の時の答弁で、ピエル・ルイジ・ベッリーニとエンリコ・マッティの答弁がこう。
抜粋Google翻訳:
1957年4月29日、ドンゴの金の失踪と関連犯罪に対する裁判がパドヴァのアサイズ裁判所で開廷された。第52ガリバルディ旅団「ルイジ・クレリチ」の「プーヒャー」分遣隊の指揮官、ピエル・ルイジ・ベッリーニ・デッレ・ステッレの意見は聞かれ、自分は軍務に就いただけで金事件とは無関係であると断言した[16]。レジスタンス時代にすべてのパルチザン組織の管理責任者であったエンリコ・マッテイ[17]の意見も聞かれ、「戦争行動で得た戦利品は彼らを捕らえた組織のものであり、司令部が利用できるようにすることができる」と述べた[18]。「財宝をパルチザン側がもらってもおかしくない」というような答弁もしていたらしいです。
マッティの答弁の意味は、「アンチファシストである我々が率いるイタリアの未来のために、産業育成にムッソリーニがユダヤ人などから奪った財宝を使う」だったのではないでしょうか?
関連:
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参考: