Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

『A Life in Japan-ドキュメンタリー』 by Petri Storlopare

2016年01月30日 | 異文化

フィンランド生まれ、スウェーデン育ちのPetri Storlopare氏によるインタビューフィルムです。
19人の日本在住外国人が、彼らの経験、日本で生活を通して感じたことを語ります。

約1時間20分で長めですが、是非最初から最後までどうぞ。 

A Life in Japan-ドキュメンタリー(英語、日本語字幕)
https://www.youtube.com/watch?v=trYqpYHtFPo 

フィルムの説明:

A Life in Japan
(Petri Storlopare氏のHP)
http://www.alifeinjapan.com/about.php

より- 

Ever wondered how it would be to live in Japan?

In this documentary a variety of foreigners tell about their experiences, likes and dislikes. It's not a complete picture of Japan of course. You will see the country through the eyes of a few, mostly western, foreign residents, who have stayed in Japan between a few months and several decades.

The intention was not to try to give an objective all encompassing picture of Japan, but to let you experience it through personal opinions and experiences of different people. The interviewees had the chance to speak freely, within loose frames, about the topics of their choice.

このフィルムが制作されたのは2013年のようですが、この時点から日本は少し変わっているのではないかな、と私は思います。

それは、良くなったこともあり、悪くなったこともあり、かと。 

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スペインの友人の『エスキモー』『イヌイット』についての説明から見えて来たもの

2016年01月30日 | 異文化

29日に、
『エスキモー』と『イヌイット』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/e4fb282b79c4bcef39b1cf5ca3bb3bf3 

を書きましたが、以下はスペイン人ベゴーニャさんの、「エスキモーではなく、イヌイットと呼ぶことになった経緯」についての追加説明です。 

The most supported theory about their name up to today:
The case is that Inuit (meaning "Human Being") are very very peaceful people, but the NorthAmerican Indian people used to attack their settlements and killed them. These same Indian people called the Inuit with an Indian word meaning "people who eat raw fish" and the Spanish whale fisherman who met them along 16-17th century in Terra Nova adopted this Indian word a bit Spanish-ized ( "esquimal" ) and brought it into Europe, globalizing this appellative.
Buuuut ;D Inuit people decided several decades ago, through their main association, that they don't want the name Eskimo to be used never more and they want it to disappear of all the dictionaries!!! We all understand that they prefer to be called Inuit and it seems very easy to respect that. 

(意訳:

イヌイット(人間という意味)はとても平和的な人々だったけど、北米インディアンは彼らの集落を襲い、殺しました。このインディアン達は、イヌイットの人達のことをインディアンの言葉で「生肉を食べる人々」という意味を持つ言葉で彼らを呼び、16世紀か17世紀にTerra Novaを訪れた捕鯨のスペイン人漁師たちが、それをスペイン語のよび方でesquimalに変え、それがヨーロッパに広まりました。しかし、イヌイットの人達は5,60年前に、彼らの協会を通じて『エスキモー』という表示を拒否し、私たちは彼らを尊重しました。) 

これに対して、日本のウィキペディアの説明は以下の通りで

ウィキペディア
エスキモー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A2%E3%83%BC ) 

「「エスキモー」という言葉は、アラスカエスキモーと居住域が隣接していた亜極北のアルゴンキン系インディアンの言葉で「かんじきの網を編む」という意味である。これが、東カナダに住むクリー族の言葉で「生肉を食べる者」を意味する語と誤って解釈されたことから、「エスキモー」という呼称はある時期においてしばしば侮蔑的に使用された。これには、生肉を食べる行為を野蛮であるとみなす人々の偏見などが背景にある。

しかし、シベリアとアラスカにおいては「エスキモー」は公的な用語として使われており、使用を避けるべき差別用語とはされていない。また、本人達が「エスキモー」と自称している場合は置き換えないマスコミも多い。」 

日本語・英語のウィキペディア、および日本語の研究文献をざっと見たところでも、少なくともベゴーニャさんの説明にあるような、「エスキモー、イヌイットをインディアンが襲撃した話」「スペイン人が『エスキモー』という言葉を広めた」という記述は見つかりません。
(インディアンがイヌイットの人達を侮蔑していたのは共通認識されています。) 

また、日本語の文献では「白人がイヌイットにした搾取と影響」が重点的に述べられているものがほとんどのようです。たとえば、また本語版のウィキペディアから抜粋しますが、そこにはこのような記述が。 

「元々エスキモーは近代的で規模の大きな醸造の技術を持っていなかったため、彼らには飲酒に耽る習慣がなかった。しかし白人が酒と引き換えに高価な毛皮を安価に交換するという目的のためにエスキモーに醸造した強い酒の味を覚えさせると、白人たちが持ち込んだ酒類を飲み過ぎてトラブルを起こす者やアルコール依存症になる者が大勢出た。」 

「現在のエスキモーは、ほぼ全員がクリスチャンである。伝統的エスキモーは、シャーマニズムを信仰していたが、1920年代から1930年代に改宗が進んだ。改宗が進んだ原因として、キリスト教宣教師がシャーマンによる医術のでたらめを暴露し、西洋医学で病人を治療することにより、民衆の信望を集めたとする説と、当時としては特段の理由があったわけではなく、キリスト教が単なるファッションとして受け入れられたとする説とが有力である。ただし、現在でもシャーマニズムを信仰している者も存在している。また、エスキモー・クリスチャンは一枚岩ではなく、宗派により対立することが知られている。」 

英語版のウィキペディアには、このようなことも書かれていなかったので、おそらくスペインでも書いていないでしょう。 

Wikipedia
Eskimo
https://en.wikipedia.org/wiki/Eskimo ) 

もっとも、イヌイットの人達が白人たちに搾取はされた過去があっても、彼らはインディアンやインディオ達と違って白人たちと戦うことなく、むしろ白人の宗教や知識を得て行ったので(それは彼らが奪いたくなるような土地に住んでいたわけでもないし、むしろ、「白人にとっての敵であるインディアンとは友好的でなかった」という、「敵の敵は味方」の心理?)、白人たちの人達にしてみれば、「イヌイットと僕たちはwin-winの関係」と思っているところがあるのかもしれませんが。 

ところで、蛇足ながら・・・イヌイット(Inuit)は人間という意味ですが、アイヌもそれは同じ。そして、Inuは『アイヌ』とも読めますね(英語でアイヌはAinu)。 

昨年の夏、スウェーデンのモーガン君と、スウェーデンのサーミ人について話したとき、彼と「サーミとアイヌの(文化、生活様式の)関連性」について話していましたが、「イヌイットとアイヌの関連性」までは行きつきませんでした。 

関連:

スウェーデン〜サーミの歌を歌うJon Henrik Fjällgren
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/37430272572f3c748fc6a8a392407893 

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