Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

シャルリ・エブド事件の余波

2015年01月15日 | 国際・政治

「言論の自由について」の海外の友人達との意見交換ならぬ、意見の出し合いは終わったのですが、シャルリ・エブド自体についての騒動はまだ終わりませんね。 

ハフィントンポスト(2015年1月15日)
パリ銃撃犯に共感示した芸人デュドネさんを拘束 フランス捜査当局
http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/15/dieudonne_n_6475998.html?utm_hp_ref=japan
 

(前略) 

デュドネさんは襲撃事件後、自身のFacebookに「俺はシャルリー・クリバリのような気持ちだ」と書き込んだという。週刊紙「シャルリー・エブド」犠牲者への共感を示すスローガン「私はシャルリー」と、襲撃事件に関わったアメディ・クリバリ容疑者の名前を組み合わせた言葉遊びで、テロ実行犯に共感を示し、フランス全土で盛り上がる反テロ運動をからかった内容だった。 

クリバリ容疑者はユダヤ人向け食料店を襲い、ユダヤ人の人質4人を殺害したとされる。デュドネさんは反ユダヤ主義的発言で知られており、過去に裁判所から公演禁止の決定を受けたことがある。デュドネさんは今回の騒動を受け、Facebookの書き込みを削除した。 

時事ドットコムによると、フランスのバルス首相は12日、記者団に「表現の自由はあるが、テロ礼賛は見過ごせない犯罪だ」とデュドネさんの言動を批判した。これに対し、デュドネさんは政府に宛てた公開書簡で「自分は人を笑わせようとしただけ。シャルリー・エブドと同じだ」と反論した。 

さて、この事件で、一番得をしたのは誰でしょう。 

私は、3〜6万部だった新聞を、500万部にした、シャルリ・エブドと、もう意気揚々のオランドだと思っています。イスラムを敵視している人達もそう。

フランスは心置きなくアフリカや中東でで軍事行動を続け、これからは警察の武装にもお金を使うだろうから、軍需産業も儲かります。 (アメリカもこれはうれしい。ついでに、人種差別騒ぎもこの事件でかき消されました。)

気の毒だったのは、巻き添えを食って命を落としたり、怪我をしたシャルリ・エブドの風刺画とは関係のない人達と家族。 

そして、実は、シャルリ・エブド事件担当の警察署長が自殺(個人的には疑わしく思っています。)をしていますが、いずれにしても彼も、被害者ではないかと思います。 

また、もちろん、一般のイスラム教徒、そして今回の事件で、フランスのユダヤ教徒たちのイスラエルに移住する動きに拍車がかかったということなので、おそらく、またパレスチナの土地をイスラエルが奪うことでしょう。 

さて、上の記事に話を戻せば、デジュネさんの書き方はテロリストの名前を使ったのは不味かったと思いますが、ヒステリックな反テロ運動をからかったもので、facebookへの書き込みをしただけ。それも既に削除。それでもフランス当局が「注意」でなく「拘束」、しかも公判って・・・「国に逆らうな」ということですか・・。(「ネットでテロを擁護した」ということで現在50名超が逮捕されている模様です。)

それにしても、もしフランスが、デジュネさんの反ユダヤ主義的、風刺を裁判で止めたことがあったように、シャルリ・エブドにもそうしてくれたなら、と思わずにいられません。
(「シャルリ・エブドは、反イスラム主義ではない」と言って逃げるでしょうが、彼らの風刺画はまちがいなく「反イスラム主義的」です。) 

コメント
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