新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

ウン十年ぶりの竿燈を楽しんだ #1

2022-08-08 23:11:34 | タウンウオッチング

きのう(8月7日)朝の「御幣流し」を以てつつがなく終了した秋田竿燈まつりのお話です。

竿燈まつりは、毎年8月3~6日(旧暦の七夕)に開催されていて、就職して以降ずっとお盆ウィーク夏休みだった私は、この時期に帰省することができませんでした。無理ではないにしろ、夏休み直前に年休は取りづらいですから…
仕事を辞めたらぜぇ~ったいに竿燈まつりを観るぞ と思っていたのに、折悪しく、2020年・2021年コロナ禍中止

そして、今年は3年ぶりに竿燈まつりが開催されると知り、期待に胸をふくらませて8月4日に帰省してきました。

「期待に胸をふくらませて」と書きましたが、天気予報では、8月5日は晴れそうなものの、他の3日はいずれも
そして初日8月3日は、東北北部災害級大雨に見舞われて、秋田市午前中は雨が降っていたらしい。せっかくの3年ぶりの竿燈なのに… と思っていたら、昼から天候が回復し、初日は無事に開催されたというニュースを見て一安心

8月4日の帰省ドライブは、郡山付近から宮城県北部までずっと本格的な雨降りで、岩手県に入ると小雨になり、岩手・秋田県境ではで、そして、横手付近からは良い天気
秋田道の横手IC⇒大曲IC事故で通行止めというアクシデントはあったものの、昼前別邸に到着しました。

2週間半ぶりの別邸で一息入れた後、さて、竿燈2日目に出撃しようか? と思ったりして。
でも、2時起き7時間半のドライブを終えたあとですので、無理はせず、当初予定どおり、翌3日目に出撃することにして、この夜は早々に就寝したのでありました。

   

竿燈まつり 3日目の8月5日、別邸で昼食を摂ったのち、昼竿燈(妙技会)を観るべく、バスに乗って街の中心部に向けて出発

と、停留所でバスを待っている間、竿燈のお囃子が聞こえてきます。
どこからだろ??? と思いつつ、やって来たバスに乗り、ちょいと進むと、バス停から100mほどの場所で、地元の竿燈会竿燈を上げていました
ウン十年ぶり竿燈は、ほんの数秒間しか観られませんでした

そして、銀行を2行を巡ってヤボ用を済ませたのち、昼竿燈(妙技会)会場のエリアなかいちへ。

近づくと、竿燈のお囃子ドンドコ響いてきて、気持ちが高ぶります
そりゃぁねぇ、ものごころ着く頃から、年に数日とはいえ、耳にしてきて大好きだったお囃子ですから…

竿燈妙技会妙技会会場に到着

ふぉ~~

「エリアなかいち」での妙技会に出場しているのは、囃子方「大若」とよばれる、普通というかフルサイズの竿燈の差し手で、大若の基本的なサイズは高さ12m、重さ50kg
それに継竹をたして、どんどん高くなっていきます。

妙技会は、流し(バトンタッチ)、平手、額、肩、腰の基本技5人ひとくみで、その技の完成度を競うコンテストです。

今回、無料のパンフレットが配布されていて、それを読んで驚いたのは、差し手は利き腕一本を使うことが求められていること (両手を使うと減点)
地味に思える「流し」は、利き腕で竿をつかみ、それを滑らせて、次の差し手に継竹を足させて引き継ぐわけで、腕力だけでなく握力が求められます。
継竹1本につき3点、花笠5点、5点、「いさみ人形」と呼ばれる飾りが5点、それぞれ加算されます。
左の鐵砲町の竿燈の写真で、本体のすぐ下に見えるのが「いさみ人形(鐵砲町のシンボルのキツネ=与次郎稲荷)」で、その下にがあります。

継竹を何本も足して竿燈が高くなると、しなるしなる

八日町の竿燈は、このあとのせいかバランスのせいか、更にしなって、そして継竹はポッキリと折れてしまったのでありました

一方、囃子方も妙技会がありまして、太鼓2人・笛1人で、「流し囃子」「本囃子」で競います。

ウン十年ぶりの竿燈で一番驚いたのは、どの町内・団体も、囃子方の半分以上が女性だったことでした。

50kg以上もの重さのある竿燈を差すことは、女性には難しいようで、差し手に女性は皆無でしたが、太鼓も笛も女性が多かった

   

ところで、竿燈の演者(差し手&囃子方)おそろいの衣装を着ています。
背に町紋や団体のシンボルを染め抜き豆絞りの袖先半纏(地色はor藍)に、豆絞りの鉢巻白い半栲衣(はんたこ=短パン)、履き物は足袋に雪駄か地下足袋という竿燈ファッションなんですよねぇ~。

一方、竿燈の方は、先端に八幡秋田神社から授与された御幣をなびかせ、町内竿燈の提灯の場合、1段目2個が表:七夕、裏:町名2段目4個と3~8段目の各6個と9段目4個の表には町紋が描かれています。
2~9段目の提灯の裏は、「若」という一文字が多いものの、さまざま。
上に載せた鐵砲町の場合、表の町紋が「鐵」の一文字で、裏は「与次郎稲荷」です。

そうそう、八日町の半纏の背中の「八日町」の文字ふるふるで面白かった

この日の妙技会(予選2日目)は、15:30でお開き。
逆光で観る昼竿燈もまた乙なものでした。

ここで久しぶりにババヘラを食べました。

このババヘラ形はバラっぽいけれど、色合いはお堀で咲いているっぽかった。

千秋公園のお堀の蓮

さて、時刻は15:40、夜の竿燈本番まで2時間弱あります。
ちょいと迷った結果、ちょうどバスが来ることだし、一旦、別邸に戻ることにしたのでした。

夜の竿燈については「#2」につづきます。

つづき:2022/08/13 ウン十年ぶりの竿燈を楽しんだ #2

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