遅かれ早かれ、とは、思っていましたが、ついにやってきました。
阪神タイガースの矢野燿大(やの あきひろ)捕手が今シーズン限りで現役引退ですと。
タイガースの公式HPでの「お知らせ」はこちら。
どうしてこのタイミングで? と一瞬思いましたが、考えてみれば、チームはリーグ首位で優勝を目指しているけれど、伸るか反るかのぎりぎりの段階ではないし、もちろん「終わった」状況ではないし、と、今がちょうど良い時期にも思えてきました。
これで矢野選手が気持ちよく現役引退するためには、優勝しかないでしょ
(連勝がある一方で、連敗も少なくないのが気がかり…)
私が初めてDVDレコーダーを買ったのは2003年5月のことでした。
きっかけとなったのは、MTVで放映されることになっていた「MISIA REMIXED」。
ageHaで開催された「MISIA REMIX 2003」Release Partyの準備(MISIAの楽屋入り)からミニライヴの模様を収録したこの番組をHDDとDVDに保存したいと思ったのですよ。
で、しっかりと番組を録画し、DVDに落として、現在もコレクションに入れています。
が、この年(2003年)、DVDレコーダーが大活躍したのは、タイガースのほとんどの「勝ち試合」の録画と、TVのタイガース特集の録画でした。
そう、タイガースが、星野監督のもと18年ぶりのリーグ優勝を果たしたのが2003年だったのでした。
もちろん、御堂筋での優勝パレードも録ってあります
そんな「2003年 阪神タイガース優勝記念」コレクションの中に、矢野捕手をクローズアップした「情熱大陸」(2003/7/27放送)があります。
きのう、久しぶりに観ました。
とてもよくできた番組でした。
矢野捕手は、97年のシーズン後にドラゴンズからタイガースに移籍し、あしかけ2チームで6年連続最下位を経験した希有な選手ですが、(きれいな)嫁さんを泣かせたというこのトレードはまさに最高の転機になったのだろうな、と思います。
なによりも、当時の野村監督から指導を受けたことは、矢野捕手にとってさぞかし大きな財産になったことでしょう。
「情熱大陸」の中のエピソードで心に残ったのは、野村監督から「(打者を)感じろ」と言われたこと。そして、打者の気配を感じて配球を考え、ピッチャーに要求する。しかし、ピッチャーがコントロールミスして打たれた。そんな時、ミスしたピッチャーを責めるのではなく、ピッチャーに要求する配球として正しかったのか、ピッチャーがミスする可能性をどこまで読んでいたのかと自問する姿でした。
これはマネージャーとしてもあり得べき姿勢だと思いましたよ。
引退後の矢野捕手の進路は不明ですが、是非、タイガースで後進の指導にあたっていただきたいものです。「生え抜き」ではないとは言え、13年間もタイガースに在籍して、暗黒時代も優勝も経験して、去年までは正捕手として活躍してきた選手なんですから。
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これまでのご活躍に拍手をおくると共に、現役引退後の矢野さんに幸多かれと祈る私でございます。
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