新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「白菜」を観るなら閉館間際がよろしいかと・・・

2014-06-29 12:04:06 | 美術館・博物館・アート

昨日、東京国立博物館(東博)で開催中の特別展「台北國立故宮博物院―神品至宝―」を観てきました。

こちらで書いた「國立」問題は、日本側が「國立なし」看板・ポスター・前売り券「國立あり」に差し替えることで、なんとかクリアして、無事に開催にこぎ着けたようです。

東博に出かけて不思議だったのは、どうして東博にこの展覧会のフライヤーが置かれていないのだろうかということでした。
特別展が始まってしまえばフライヤーを置かない美術館・博物館もありますが、東博の場合は必ず会期中はフライヤーを置いているのに(お土産になります)…
この記事を書くべく、先に入手していたフライヤーをスキャンすると、、、

140629_1_02 あれっ、「國立」が無い

でも、今年初めに入手した東博展九博展が表裏になった1枚ペラのフライヤーは、こちらに載せたように、

140629_1_03 「國立」入りです
もしかすると、本番用のフライヤー「國立」入りに差し替えの真っ最中?

ちなみに、前売り券は、

東京国立博物館では、「國立」表記のないチケットについて、ご入場の際に、表記のあるものと交換の上ご使用いただけます。なお一部報道において、「國立」表記のないチケットが無効とされていますが、そのような事実はありません。

だそうで、なんとも手間のかかる話で…

   

東博での「台北國立故宮博物院―神品至宝―」展の開催は9月15日までの3ヶ月弱ですが、

『翠玉白菜』展示期間[6月24日(火)~7月7日(月)]は無休毎日夜8時まで特別開館

だそうです。
但し、「6月30日(月)、7月7日(月)は特別展会場のみ開館。総合文化展(本館、東洋館、法隆寺宝物館、平成館)は閉室」だそうですので、ご注意ください。

公式Twitterによれば、超目玉「翠玉白菜」の展示には連日長蛇の列ができているようで、昨日の朝10時頃には、なんと4時間待ち

140629_1_01

なんとまぁ…
せっかくの休日に4時間も並んでいるなんて、とても耐えられません。

でも、6年振りに「翠玉白菜」で観たい

というわけで、閉館間際を狙ってみることにして、夕方4時を過ぎてから出撃しました。

   

東博に到着したのは17:40
こんな時刻でも、

140629_1_04

80分待ち

う~む…です 平成館の本会場を観ている間に行列が短くなっていてほしいものだと思いつつ、入門しようとすると、私にとって東博では初めて手荷物チェック
コンサート会場での手荷物チェックのような簡単なものでしたが、普通の展覧会ではないことを実感して、ちょっと緊張

入門した際に配られたフライヤーによれば、「翠玉白菜」が展示されている本館 特別5室のレイアウトはこんな具合でした。

140629_1_05 たかだか30cm弱の高さしかない「白菜」だけを、あの大きな空間に展示するなんて、いったいどんなレイアウトなのだろうかと思っていたのですが、要は、展示室の大部分を行列に使ってしまおうという算段だったんですな。
最後の部分だけでも空調の効いた空間で待てるというのはありがたい…

で、本館の外の行列はどんな具合かといいますと、、、あれ?

140629_1_06 意外なほど行列は短くて、本館の外周の「第4コーナー」辺りが最後尾です。

「キトラ古墳壁画」展のとき(こちらの記事をご参照方)に比べれば、かなぁ~り短い行列です。これでも本当に「80分待ちなのでしょうかねぇ…

いぶかしく思いながら、混んではいるものの結構しっかりと平成館2階本編を観覧した後(こちらのお話は後日書きます)、

140629_1_07

19:00ちょい過ぎ、本館での「白菜」の展示に向かいました。
すると、、、、またまたあれ

140629_1_08

行列が無い

140629_1_09

と思ったら、私の直前で本館入館の行列が始まりました。
そして係員が掲げたのは、「待ち時間 70分」のプラカード

実は、本館前の行列は、本館 特別5室に直接繋がっているのではなく、一旦、特別4室に「通されて」、そこで列をなして特別5室への入室を待つことになっているのでした。
展示室ほぼ2室観覧待ちの列のために用意されているとは、なんとまぁ…

「70分待ちのはずが、サクサクと行列が進み、私は「40分待ち「白菜」に再会できました

「白菜」の現物は、写真で見る以上に艶やかで、美しいものでした
しかも、思いのほか、じっくりと観られたのがうれしかったなぁ。

140629_1_10 「白菜」の展示コーナーは円形の壁の中なんですが、この壁が何カ所かくり抜かれていて、列をなして待っている間にも、立ち止まっている場所によっては、現物をチラ見できましたし、間近に拝見する際は「進みながらご覧ください」と連呼されますが、1列目を約1周したあとは、2列目から思う存分、いろいろな角度から眺めることができました。(右は自作の模式図)
ですから、「何時間も待ったのに、ほんの数十秒しか観られなかった」なんてことはありません。

この展示方法、拍手モノです

今日以降、「翠玉白菜」を観に行ってみようか…、でもなぁ~と思案中の方の参考になれば幸いです。

   

140629_1_11 しっかりとを拝見して満足した私、自立してしまうくらいどっしりと分厚い図録(平成館2階の本編を観る途中で買わない方が良いです。第1会場と第2会場を見終えてから買うべきです。手にぶら下げて展示を観るには重すぎます。本館1階のミュージアムショップではSuicaも使えます)と、

140629_1_12_2 「台灣設計 中國製造」だという白菜のストラップを購入し、ほんのちょっとだけ鎌倉期の仏像を眺めて一息つくと(中国美術に満腹感を覚えて、日本美術に飢えていた感じ)、もう閉館時刻になっていました。

蛍の光に送られて東博を出るのは初めてでした。

140629_1_13

そうそう、「閉館の30分前である19:30以降も入場規制を実施している場合」

19:30以降も入場規制を実施している場合、いずれの入場待ち列も閉館時間の20:00までにお並びのお客様までのご案内となります。20:00以降、新たに入場待ち列にお並びいただくことはできません

だそうです。

ふぅ~、書き終えた…。
東博のサイトめちゃくちゃ重くて、大変でした

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