「第2回 おとなの社会科見学(その1)」のつづきです。話は「その1」で書いたイワコーさんを訪問する前にさかのぼります。
イワコーさんの見学は10:40からの予定でしたので、おそらく12時には終了しているはず。さて、その後はどうしようか、昼飯を食べて解散っつうのもちょっとなぁ
というわけです。八潮からクルマでひょいと行ける、手頃な、しかし面白いものはないだろうか と決行前夜に至って、急いで検討を始めました。
まず思いついたのは、こちら。
首都圏外郭放水路です。噂に聞く(またもや登場、デイリーポータルZの記事はこちら)「地下神殿」を見てみたい
とかねてから思っていましたし、春日部なら八潮からそれほど遠くなさそうだし…(改めて地図を見ると、結構離れていて移動時間がかかりそう
)というわけです。
ところが、国交省のサイトを見ると、見学会は30日前から1週間前までの完全予約制で、しかも毎週火~金曜日の開催(当然ながら大雨が降ると、調圧水槽の見学はできませぬ)ときたもんだ
ということで首都圏外郭放水路の見学は断念。
次に思いついたのは(見学会当日朝のことでした)、つくばにあるJAXAの筑波宇宙センター。八潮からなら常磐道にすぐに乗れますし…。
しかも、新しい展示館が、よりによって17日に開館するというではありませんかっ これはグッドタイミング
筑波宇宙センターではガイド付きのツアー見学が毎日5回開催されていて、宇宙ステーション試験棟や宇宙飛行士養成棟(平日)とかロケット音響体験(土日)とか「きぼう」運用管制室(平日の15:00~コースのみ)といったディープな見学ができますけれど、こちらは基本的に予約制(空きがあれば当日でも参加可能)。
でも、予約なしでも、新しくできた展示館や、ず~っと見たいと思っていたH-IIロケットは見学可能です。これは行くしかないでしょう
そうこうしているうちに時間が経ち、見学会参加者を八潮駅前でピックアップするべく、ろくに筑波宇宙センターの位置も確認しないまま、ドタバタ
と自宅を出発
したのでありました。
イワコーさんの見学は予想どおり12時頃に終了しましたので、筑波宇宙センターの見学を提案したところ、すんなり賛同を得られました そこで、イワコーさんの駐車場にクルマを停めたまま、ナビをセットし、出発
途中のサービスエリアで昼食を摂って、無事に到着、、、、、したと思ったのですが、なんだか変です。JAXAっぽくありません。
建物の案内板には「つくば研究支援センター」とあります。はて? ナビの地図が間違っている?
こんな時のためにモバイルPCを準備していたのですが、持ってくるのを忘れたし…
その後、つくば市内を迷走し、それでも筑波宇宙センターにたどり着くことができました。たどり着けるかどうか以上に危惧していた駐車スペースもまったく問題ありませんでした(キャパの9割程度の入りか?)
筑波宇宙センターに到着して判明したのは、センターの入り口の向きを誤って南側(実際には学園東大通りに面した北東側)にセットしていたこと(つくば研究支援センターは筑波宇宙センターの隣の施設)。
見学会参加の皆様には、私の準備不足のせいでご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫び申し上げます。m(_ _)m
そんなドタバタはあったものの、はるばるやってきた筑波宇宙センター、こちらも楽しかったぁ~
まず、この日オープンしたばかりの展示館(愛称の人気投票をやってます)から。
建物が、な~んとなくパビリオン風で、安普請っぽい気がしないでもありませんが、事業仕分けで環境厳しい折、仕方のないことでしょう。
でも、中は凄い 楽しい
ほぇ~~
でした。
人工衛星やら探査機やら宇宙実験室やら何やらがズラリと並び、その多くが実物大ってのがうれしい
(実物大のものは「模型」ではなく、「試験モデル」というものだそうな)
展示室の内部は薄暗いので写真撮影が難しいのですが、私が撮った何枚かを紹介しますと、まず、
手前からGMS(静止気象衛星)ひまわり、CS(通信衛星)さくら、そしてほとんど見えていないBS(放送衛星)ゆり。
この辺りの衛星でも十分に大きいと感じたのですが、最近の衛星その他の何と大きいこと
このDRTS(データ中継技術衛星)こだまはかなりでかいですし、昨年6月の記事「MISIA『銀河』から話は広がって…(その1)」で触れたSELENE(月周回衛星)かぐや
は私が勝手に描いていたイメージを覆すほど巨大でした。
私がかなり興奮して書いた去年9月12日の記事「祝 HTV / H-ⅡB 打ち上げ成功!」の主人公・HTV 宇宙ステーション補給機は、とてもロケットで打ち上げたものとは信じがたい大きさでした。
日本が初めて打ち上げた人工衛星「おおすみ」は、全長1mで、重さ24kg。
一方、このHTV初号機は、全長9.8m、直径4.4mで、自重が11.5t、さらに搭載品が約4.5tだそうな。
「おおすみ」から40年。しっかりと進歩していますなぁ。
ということで(どういうことだ?)、きょうのところはこの辺で。
筑波宇宙センターの話は、まだつづきます。
つづき:2010/07/20 第2回 おとなの社会科見学(その3)