サロンシネマの「EndMark」には、上映する映画の原題と日本語訳が載っていて、なかなかおもしろい。
9月号に載っている洋画の題名をいくつかご紹介。
原題をカタカナにしただけのものがあり、これは芸がない。
『KINGSMAN』→『キングスマン』
『God Help The Girl神さま、彼女を助けて』→『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
『Love&Mercy』→『ラブ&マーシー』
『CHILD44』→『チャイルド44』
これは曲名や原作小説の日本語題名がこうなっているんだから仕方ないですが。
訳をそのまま題名にしたもの。
『共犯者』→『共犯』
原題にちょっとだけ手を加えたもの。
『牙』→『Mr.タスク』
「タスク」とはどういう意味か知らない人がほとんどだと思います。(私も)
『ジェマ・ボヴァリー』→『ボヴァリー夫人とパン屋』
『71』→『ベスファスト71』
原題をちょっと変えたもの。
『How to Steal a Dog犬を盗む方法』→『犬どろぼう完全計画』
原作の日本語題名です。
『THE NEW GIRL FRIEND新しい女ともだち』→『彼は秘密の女ともだち』
どちらも悪くないです。
原題をまるっきり変えたもの。
『Learning to Drive運転を習う』→『しあわせへのまわり道』
『フェニックス(クラブの名前)』→『あの日のように抱きしめて』
あまりにそっけない題名なので変えるのはわかるけど、通俗的。
『実存を省みる枝の上の鳩』→『さよなら人類』
意味不明の原題のほうがおもしろいと思う。
『Winter Sleep冬の眠り』→『雪の轍』
原題のほうがいいのでは。
『WILD TALES夢物語』→『人生スイッチ』
『THE PRICE OF FAME名声の代償』→『チャップリンからの贈り物』
どっちがいいか微妙。
『地の塩』→『セバスチャン・サルガド』
この原題は深読みができる。
『不可抗力』→『フレンチアルプスで起きたこと』
ああ、そうか、と思いました。
何が不可抗力なのか、ということがありますが。