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2008-02-16 | 初心者のための株式講座
説明不足な点がありましたので、営業利益についてまた触れたいと思います。
前回の例でソニーと任天堂を例にとりました。
株価と営業利益について触れてみたいと思います。まず株というものは何か?
例えば私が会社を設立しようとします。友人5人に頼んで一人100万円で500万円を集め、それに自分の貯金500万円、合計1000万円で創立したとします。仮に5万円に付き1株を割り当てることにして1000万円÷5万円=200株、私の出資が500万円だから100株を、友人たちには一人に付き20株を割り当てます。よく一株あたり利益(EPS)や一株あたりかキャッフローとか聞く機会があると思いますが、市場で取引されている株価は一株の株式の価格ということになります。よだんですが、取引されている価格に発行済み株式数をかけたものを時価総額といいます。例えば上記例で私の会社が上場して株価が10万という値段ならば10万×200株=2000万円が時価総額です。株価の値段は毎日変動するので時価総額も変動します。
話をもとに戻します。なにがいいたいかと申しますとソニーと任天堂では発行されている株式数が違うということです。ソニーは1004.354百万株、任天堂は141.669百万株です。発行株式数にしてソニーは任天堂の7倍の株式発行されていることになります。
ということは、どういうことか?前回営業利益率に触れました、ソニーの営業利益率は0.9%、任天堂は23%でした。
仮にそれぞれの企業が10億円の売上高増が見込まれると予想した場合の一株あたりの株価に対するインパクトはどんなものでしょうか?
      ソニー       任天堂
A 売上高増加額 1,000,000,000 1,000,000,000
B 営業利益率     0.90%      23%

A ×B 営業利益増加額 9,000,000  230,000,000

  発行済株式数 1004.354       141.66(百万株)
一株当り利益増加額 .0089609839  1.623503(円)


上記からソニーの売上が10億円伸びても一株にあたえるインパクトは0.0089円、任天堂は1.62円です。任天堂の一株に与える利益効率はソニーの162倍です。
株式市場でよくPERという投資ものさしを使います。この意味は株価が利益の何倍の価格か?という数字です。株価÷一株当たり税引き後の利益=PER
株価はあくまで一株当たりの価格ですから利益感応度は発行済み株式数(ほんとは潜在株式=CBやワラントが転換して株価が増えたと過程して計算します。)が少ないほど、利益率が高いほど株価に強いインパクトがあるといえます。
今週はここまでです。理








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株式

2008-02-16 | 今日の東京市場
今週は勉強会やらポリスのコンサートやら飲み会でアップデートできなくてまずは自分に”めっ”!です。
昨日の東京市場は午後から株価が上昇に転じてほぼ引けピン、チャート上では13000円ダブルボトム形成、来週からばら色の株式市場?
ところで最近市場ではUSのクレジット市場の流れに東京市場が左右されることが多くなりました。特に債券市場ではその傾向が強いです。日本市場はもっと日本人がリードしなくてはいけないのですがやたらと外人という言葉に弱いようです。
外人が売ってるから売りだ!買ってるから買いだ!こういう発想からの脱却が大事ではないでしょうか?日本人よたちあがれ!と感じているこのごろです。
金曜のNYでは消費者が今後の景気をどう見ているの?という統計数字が発表されてその数字が弱い数字だったのでダウは一時100ドル近く下落しました。
クレジット市場ではCDX指数(投資適格125社)が146と最高値更新(株式にとってはよくない)を更新しました。フォードなどのCDSも上昇しております。
このあおりから債券市場は短期債に資金が集まって長期金利と短期金利の金利差が
拡大しております。金利差の拡大というのは債券市場でも長期のリスクを取れない投資家が増えていることを意味してます。投資家は株のリスクも長期のリスクもクレジットリスクもとらなくなり資金を安全資産である中短期債にシフトしているようです。市場からみた投資家のセンチメントが米国投資についてはネガティブになっているようです。
日本は?クレジット市場ではとりあえず、消費者金融につてはCDSは落ち着いて起用に思えますが、建設や化学のCDSが急騰していました。個人的に注目のアイフルはかなりトレーディングの対象となっているようです。700億円のゼロクーポンMSCB発行は株式と交換できる価格を1900円としても20%以上株数が増えます。
PERを保全させると単純に1500円台がフェアプライスとなります。もちろんCBの黄金時代であった1980年半から後半はCB発行が低利融資と置き換えられ、企業成長が潜在株式増加の負の部分より勝って株価は急上昇していた時代でした。
ただ2001年あたりからCDS市場が発達してヘッジファンドがCBを購入してCBを権利部分と社債部分に分けて考え、社債部分のヘッジの為にCDSを購入(つまり株価が下落すると企業の社債発行時の金利が上昇するので間接的に社債価格が下落するので価格下落をヘッジする手段がCDS)、CBの権利部分は買う権利=CALL OPTIONのLONGポジションなので間接的なロングポジションということになります。
この間接ポジションはデルタという株価感応度で計算できます。(ブラックショールズで簡単に計算できます。)その感応度分だけ株式を市場で売却すればデルタヘッジができるのですが、ヘッジファンドはデルタ分以上に株式を売ることで利益を得ることができました、2001年の日本電気。2002年の富士通の株価を見てください。株価は半値以下に下がっています。またライブドアのMSCBはMSCBがメジャーデビューした例です。ライブドアは極端の例ですが。
ソフトバンクもCB発行していらいCDSは上昇したまま、株価の上値がすごく重たくなっています。
CBといえば面白いことがありました、それはソニーのCBが償還を迎える前のできごとです、当時のCEOは出井氏でした。ソニーの株価は低迷していてこのままではCBが株式に転換されないまま社債として償還されてしまう(現金が会社から出て行く)という状況でした。CBは株に転換すると株式なるため企業は社債として調達したお金と交換に株式を投資家に割り当てます。株価が低迷していたソニー、CBは全額転換されてませんでした、償還の手前にサプライズがでました、それは出井氏からCEOがストリンガー氏に交代、株価は急騰していままで市場に全額残っていたCBは株式に無事転換されました。その後株価は低迷。あの急騰劇はなんだったのか?
狐にちままれた気分でした。面白いことにこのことについて市場は黙認していて不気味でした。もう時効なので書きましたが 王様の耳はロバの耳 と同じらいの出来事でした。
長くなってしまいましたが、海外でCDSが上昇しています。月曜は月曜ボケもあり
日本はノベ~~~という動きになるんでしょう。
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株式

2008-02-14 | 今日の東京市場
今日(正確には昨日)の日本株式は後場から下げに転じかろうじて13000円死守。
昨日はアイフルのCB700億円発行に株式が反応しました。ストライクをATMと仮定すると20%以上発行株式数が増えます。ちなみにPERを保全すると株価は1540円近辺になります。まだ下落余地はありそうです。アイフルのCDSは午前中はピクピクしていましたがこのCB発行の話がでるかCDSスプレッドは縮小、午前中325bpであったものが295bpまで低下しています。なんか話が漏れてたかもしれませんね。(憶測ですが)、ただこのCBは久々のCBでかつ株式市場のボリュームも多い銘柄なので
CBアービトラージで株価は崩れさてしまうでしょう。現在のデルタがボラ50%、期間2年で計算するとデルタ0.6ぐらいになりますから株式の売り物は相当でてもおかしくありません。株売りと同時にCDS買い、CBロングでアーブが可能になります。
CB保有しなくても株売り、CDS買いは勝てそうな気がします。
CDSは急低下しましたが明日からの動きが注目です。


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株式動向

2008-02-12 | 今日の東京市場
今日の東京市場は不気味でした。平均株価はとりあえず13000円を上回ってひけましたが、クレジット市場ではITRAXメインが一時90まで上昇、個別銘柄でも軒並み消費者金融が15bp~20bp上昇。(上昇は株式市場にとっては-要因です。)そんな中、債券市場も閑散、国債にカレント289回債は午前中に値が付かないという状況でした。クレジットだけみてると日本の株式はすでに12500円を割れてもいいようなレベルまで上昇しています。米国でもクレジットインデックスは連日の高値を更新していて日本もつられているようなイメージです。今日は香港株式がしっかりしていたのですが、株はクレジットを見ていたようです。
昨日のG7もいまいち、ことの発端は米国土地価格の下落、金利上昇です。とりあえず土地価格、不動産価格が下げ止まらないとCDOの問題は解決しないでしょう。
明日はどっちだ?明日から中国本土も参戦します。

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株式

2008-02-09 | 初心者のための株式講座
前回営業利益について書きましたが、今回は具体的な数字を使って企業比較をしてみたいと思います。その前に、企業には2つのタイプがあります。それはマーケットでの企業の強さに反映されます。例えば簡単にビジネスモデルがまねできるようなものや競争が激しい市場で戦っている企業は、利益が低くなる傾向にあります。スーパーや家電などが該当します。ただそのような企業は売上を大きくすることで利益率の低さを金額でカバーしようとします。もうひとつのタイプは技術力が高く、他社が追随できないような企業の利益率は高く、製品価格の決定権を企業が握っています。
ここではソニーと任天堂の損益計算書を比べてみましょう。

任天堂                    単位10億円
  3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 966.5340 509.2490   
売上原価 568.7220 294.1340
販管費・他営業費用 171.7880 124.7660
営業利益 226.0240 90.3490
ソニー                     単位10億円
3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 8295.695 7510.597
売上原価 6435.518 5757.145
販管費・他営業費用 1788.427 1527.036
営業利益 71.7500 226.4160

任天堂といえば昨年はDS、WILが大ヒットしました。DSの価格はほぼ定価販売、家電量販店での品不足からDS入荷がイベントにもなっていました。
かたやソニーはTV、PC何でもあり、日本を代表する家電メーカー。
ます、2つの企業の2007年度の売上を比較してみましょう。ソニー8.3兆円、任天堂0.96兆円、その売上の製品コスト=売上原価はソニーが6.4兆円、任天堂0.57兆円、そのほかにコストがソニー1.8兆円、任天堂0.17兆円かかっています。その結果ソニーの営業利益は0.71兆円、任天堂は0.23兆円となります。
計算方法  ソニー 売上8.3兆円-売上原価6.4兆円-1.8兆円=営業利益0.7兆円
これらの数字を%にしてみましょう。売上高を100%として表示すると

ソニー   任天堂
売上高   100%  100%         
原価    77%   58%
販管費   21%   17%
営業利益率 0.9%   23%

という結果になります。営業効率を考えると任天堂の営業利益率の厚いことが確認できます。現在トヨタ9.3%、ポルシェ65%、BMW8%、日産7.4%です。
ソニーは利益率が低いいが売上高は任天堂の8.5倍、利益率の低さを売上でカバーしています。製品価格はマーケットにゆだねて売上の最大化が企業価値を高める方法のようです。
任天堂は製品価格についてはマーケットではなく任天堂が主導権をもっています。
任天堂の売上は前期比1.9倍でした。製品競争力が高いので売上を伸ばせば利益は上昇して最終的に一株あたりの売上が上昇=株価上昇というシナリオを間単に描くことができます。
ソニーの場合は競争相手が多く、製品価格の主導権をマーケットが握っているために利益率を固定して計算ができません。例えば家に液晶TVがあります。当時17インチで20万円でした、ところが今20万円だせば32インチが買えます。
もしあなたが株式投資するならどちらの企業が魅力的ですか?ソニー?任天堂?

今日はここまでです。理  

データベース Bloomberg参照
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株式

2008-02-09 | 今日の東京市場
昨日の東京株式市場は平均株価が一時13000円割れ。07年7月18000円でしたがこの7ヶ月で5000円28%の低下です。かたやNYダウは同期間では約10%の下げです。このサブプライムから始まった米国で10%、なんで日本は28%の下げなのか?日本株式下落の本当の意味は日本株式市場にありそうです。もっと外から資金が入りやすい市場にしないと株価が完全2極化、世界市場で戦える会社か否か、圧倒的に前者がすくないかつ、それらの企業の株価のバリュエーションは現在でも高いので上昇余地が限られてしまいます。アメリカ型がけしていいとは思いませんが、株式市場はアメリカ型資本主義、このスタイルに日本企業が適応できない、別に適応する必要はないのですが、今の株式市場のものさしが悲しいことに日本にあてはまりません。日本株式市場にとって大きな問題が多々あります。

先日株式市場は終始右肩さがり、昨日のシカゴ市場の225引けは12950円です。平均株価が下がると今度は日経リンク債のノックインがヒットして下落速度が速くなるので悪循環です。昔為替が100円から80円割れまで加速して円が買われたことがあったのですが、全体的に株式はいやなムードが漂っています。

あまりネガティブになりたくないのですが。。。

そういえば東京ではG7が始まります。日本をアピールできるチャンスです。額賀財務相、福井総裁がつんというチャンスです。期待してます。



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株式動向

2008-02-07 | 今日の東京市場
今日の東京市場は午後からプラスましたが力強さに欠けました。債券市場は昨日からの新規発行ラッシュ、需給悪化が心配されます。
株式市場では新日鉄がチャート上でサポートラインを下回ってしまい500円が見えてきました。それでも予想PEは現在15倍です。鉄が売られて影響を受けてポスコもぼろぼろ、ポスコの予想PEは10倍台に下落しています。今現在、ヨーロッパでも軒並み指数は2%以上下落しています。”もうはまだなり、まだはもうなり”という相場格言があります、今後も世界経済が成長すると考えるならお金は株、債券、土地、コモディティーに流れます。土曜から三連休です。そろそろ真剣に投資対象銘柄を探す時期だと思います。
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株式

2008-02-06 | 今日の東京市場
今日の東京株式市場は悲惨でした。平均株価は前日比4.7%ダウン。NYダウが約3%の下げだったのですが下げには過剰反応する日本です。CDS市場は出会いは限定的でしたが消費者金融やソフトバンクの保険料は上昇していました。ソフトバンクについては2006年に株価が1900円割れまで売られたことがありましたがそのときのCDSは340bp(ベーシスポイント前後)、現在のCDSは465bpなので相場が落ちつた時にCDSが下落するか、株価が下落するかどちらかでしょう。あまり個別株について書くと問題まもしれませんがソフトバンクはCBを1500億円発行していて潜在的な株式売り圧力が大きな銘柄です。ハイテクバブル時のような大きな上昇はちょっと現状ではきついと思います。
今日は香港もきつい下げでした。H株ではペトロや人寿など大型銘柄が大幅安。
ただロンドン時間に入ってからは欧州株はしっかりして動きになって一安心、でも今日のUS次第でしょう。
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株式動向

2008-02-06 | 今日の東京市場
本日のアジア市場は韓国とインドを除き全面安。明日から韓国と中国は旧正月、香港のあさってから休みです。明日からマーケットつまらなそうです。先ほど米国で景気の先行指数であるISMの数字が発表になりましたが2001年以来の低い数字(景気に対して米国のひとたちは悪くなると思っている)がでました。この数字に反応して株は下落、ヨーロッパでも軒並み株式は下落しています。おとといの株価の上昇はいったいなんだったの?というレベルまで東京時間12時時点で下がっております。この雰囲気だと明日の東京も↓?
そういえば本日の東京クレジット市場で消費者金融のCDSが軒並み上昇していました。ソフトバンクは株価は下落していましたがほんの気持ちCDSは低下していました。市場がこのような状態にあるときに株価を冷静に分析して購入することで資産を増やすことができます、人と同じことをしていても投資は儲かりません。なぜこの株がこの値段か?冷静に投資判断することが大事です。あえてここでは個別銘柄についてはふれませんが世界中に割安に放置されている株式は沢山あります。
私の投資方法はまず、長期の経済シナリオを描き、関連銘柄を探す(世界中から)それらを比較(PL BS)、し投資判断します。明日も早いので寝ます。お休みなさい。
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2008-02-04 | 今日の東京市場
今日は久々にアジア株式が急騰しました。ちょっと安心です。特に中国株式指数は軒並み8%前後の上昇、香港市場は4%、韓国は3%と各市場は自信を取り戻したようです。わが日本丸も久々の上昇と今日は他の市場と同様に上昇しました。よかったですね。ソフトバンクはストップ高と死語になっていた”STOP 高”がよみがえりました。ただ気になる点があります。日本の市場で最近注目されているCDS(保険のようなものです、保険料の売買、保険料上昇=企業リスクの上昇)
このCDSは個別株と同じ洋に取引されています。市場に上場していないものなのでなかなか値段を追うことが難しいです。普通は株式が上昇=企業が良い方向にある=保険料は安い=CDS低下が一般的ですが、今日のソフトバンクは株価ストップ高でもCDSの価格は下がりませんでした。CDS市場ではまだまだソフトバンクについては?です。
たまたま、大型M&Aで市場が沸いていますが、まだまだアメリカのファンだメンタルズは変わっていません。浮かれるのはまだ早いと思います。株式投資は慎重に!
黄色サインです。今日のNYはどうなるでしょうか?
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