前回営業利益について書きましたが、今回は具体的な数字を使って企業比較をしてみたいと思います。その前に、企業には2つのタイプがあります。それはマーケットでの企業の強さに反映されます。例えば簡単にビジネスモデルがまねできるようなものや競争が激しい市場で戦っている企業は、利益が低くなる傾向にあります。スーパーや家電などが該当します。ただそのような企業は売上を大きくすることで利益率の低さを金額でカバーしようとします。もうひとつのタイプは技術力が高く、他社が追随できないような企業の利益率は高く、製品価格の決定権を企業が握っています。
ここではソニーと任天堂の損益計算書を比べてみましょう。
任天堂 単位10億円
3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 966.5340 509.2490
売上原価 568.7220 294.1340
販管費・他営業費用 171.7880 124.7660
営業利益 226.0240 90.3490
ソニー 単位10億円
3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 8295.695 7510.597
売上原価 6435.518 5757.145
販管費・他営業費用 1788.427 1527.036
営業利益 71.7500 226.4160
任天堂といえば昨年はDS、WILが大ヒットしました。DSの価格はほぼ定価販売、家電量販店での品不足からDS入荷がイベントにもなっていました。
かたやソニーはTV、PC何でもあり、日本を代表する家電メーカー。
ます、2つの企業の2007年度の売上を比較してみましょう。ソニー8.3兆円、任天堂0.96兆円、その売上の製品コスト=売上原価はソニーが6.4兆円、任天堂0.57兆円、そのほかにコストがソニー1.8兆円、任天堂0.17兆円かかっています。その結果ソニーの営業利益は0.71兆円、任天堂は0.23兆円となります。
計算方法 ソニー 売上8.3兆円-売上原価6.4兆円-1.8兆円=営業利益0.7兆円
これらの数字を%にしてみましょう。売上高を100%として表示すると
ソニー 任天堂
売上高 100% 100%
原価 77% 58%
販管費 21% 17%
営業利益率 0.9% 23%
という結果になります。営業効率を考えると任天堂の営業利益率の厚いことが確認できます。現在トヨタ9.3%、ポルシェ65%、BMW8%、日産7.4%です。
ソニーは利益率が低いいが売上高は任天堂の8.5倍、利益率の低さを売上でカバーしています。製品価格はマーケットにゆだねて売上の最大化が企業価値を高める方法のようです。
任天堂は製品価格についてはマーケットではなく任天堂が主導権をもっています。
任天堂の売上は前期比1.9倍でした。製品競争力が高いので売上を伸ばせば利益は上昇して最終的に一株あたりの売上が上昇=株価上昇というシナリオを間単に描くことができます。
ソニーの場合は競争相手が多く、製品価格の主導権をマーケットが握っているために利益率を固定して計算ができません。例えば家に液晶TVがあります。当時17インチで20万円でした、ところが今20万円だせば32インチが買えます。
もしあなたが株式投資するならどちらの企業が魅力的ですか?ソニー?任天堂?
今日はここまでです。理
データベース Bloomberg参照
ここではソニーと任天堂の損益計算書を比べてみましょう。
任天堂 単位10億円
3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 966.5340 509.2490
売上原価 568.7220 294.1340
販管費・他営業費用 171.7880 124.7660
営業利益 226.0240 90.3490
ソニー 単位10億円
3/2007 3/2006 年度
売上高・営業収益 8295.695 7510.597
売上原価 6435.518 5757.145
販管費・他営業費用 1788.427 1527.036
営業利益 71.7500 226.4160
任天堂といえば昨年はDS、WILが大ヒットしました。DSの価格はほぼ定価販売、家電量販店での品不足からDS入荷がイベントにもなっていました。
かたやソニーはTV、PC何でもあり、日本を代表する家電メーカー。
ます、2つの企業の2007年度の売上を比較してみましょう。ソニー8.3兆円、任天堂0.96兆円、その売上の製品コスト=売上原価はソニーが6.4兆円、任天堂0.57兆円、そのほかにコストがソニー1.8兆円、任天堂0.17兆円かかっています。その結果ソニーの営業利益は0.71兆円、任天堂は0.23兆円となります。
計算方法 ソニー 売上8.3兆円-売上原価6.4兆円-1.8兆円=営業利益0.7兆円
これらの数字を%にしてみましょう。売上高を100%として表示すると
ソニー 任天堂
売上高 100% 100%
原価 77% 58%
販管費 21% 17%
営業利益率 0.9% 23%
という結果になります。営業効率を考えると任天堂の営業利益率の厚いことが確認できます。現在トヨタ9.3%、ポルシェ65%、BMW8%、日産7.4%です。
ソニーは利益率が低いいが売上高は任天堂の8.5倍、利益率の低さを売上でカバーしています。製品価格はマーケットにゆだねて売上の最大化が企業価値を高める方法のようです。
任天堂は製品価格についてはマーケットではなく任天堂が主導権をもっています。
任天堂の売上は前期比1.9倍でした。製品競争力が高いので売上を伸ばせば利益は上昇して最終的に一株あたりの売上が上昇=株価上昇というシナリオを間単に描くことができます。
ソニーの場合は競争相手が多く、製品価格の主導権をマーケットが握っているために利益率を固定して計算ができません。例えば家に液晶TVがあります。当時17インチで20万円でした、ところが今20万円だせば32インチが買えます。
もしあなたが株式投資するならどちらの企業が魅力的ですか?ソニー?任天堂?
今日はここまでです。理
データベース Bloomberg参照