オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

サヴァリッシュの楽劇「ワルキューレ」

2013年03月12日 13時02分05秒 | オペラ
先週の木曜日の深夜、NHK・BSでヴォルフガング・サヴァリッシュ追悼番組としてワーグナーの楽劇「ワルキューレ」全曲が放送されました。
1989年、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場での公演。演出はニコラウス・レーンホフ。
本当は第1幕から、じっくりと見たかったのですが、このところ、いろいろと忙しく、この長大なオペラを数日間をかけて、少しずつ見て行き、やっと全曲、見終えたところ。
改めて時間に余裕がある時、第1幕から最後まで通してみるつもりです。


ブリュンヒルデ 「・・・この世の高貴な英雄を、あなたは宿していることを。その子のために、この剣の破片を渡します。彼の父親から、幸運にも私が取ってきたものです。これを新たに鋳なおして、いつか剣を振るう人。その人の名を私は名付けます。ジークフリート!勝利を喜ぶ人なのです。」
ジークリンデ「おお、このうえない奇跡よ!最も気高い乙女よ!誠実なあなたが聖なる慰めを与えてくれたことを感謝します。我々が愛した彼のために私の最愛のものを救います。私の感謝の報いを、いつか、あなたはうけるでしょう。ごきげんよう!あなたを祝福します。ジークリンデの苦しみが!」

このオペラで私が一番好きな場面は第3幕、有名な「ワルキューレの騎行」のあとブリュンヒルデがジークリンデを逃がす場面。
今回、このミュンヘンでの映像でも深い感動を憶えました。
ジークリンデが「おお、このうえないない奇跡よ!」と歌う背景に「愛の救済の動機」が流れます。この動機が次の流れるのは楽劇「神々の黄昏」の大詰めでの「ブリュンヒルデの自己犠牲」の場面。それを知っているだけに感慨無量になります。
ヒルデガルド・ベーレンスのブリュンヒルデ、ユリア・ヴァラディのジークリンデの素晴らしい歌!

それにしてもヒルデガルド・ベーレンスのブリュンヒルデが本当に素晴らしい。
ワルキューレは単に女性戦士ではない。戦乙女(いくさおとめ)であるということを納得させられるものがあります。
戦(いくさ)へ向かう勇ましさ、そして、それに反するような女性らしい優しさ、美しさ、そして貴高さにあふれるワルキューレたち。
その兜や甲冑の出立は派手なものではなく、落ち着いた黒ずくめ。品の良さを強く感じるものがある。やはり演出のレーンホフの力でしょう。
そんなワルキューレたちの中でブリュンヒルデに扮するベーレンスは声といい、舞台姿の美しさは、一際、目立つものがあります。
ジークリンデとシークムンの愛、そして父ウォータンとの狭間での葛藤。そんな葛藤を素晴らしい歌と共に、ちょっとした表情、仕草で見事に表現されているブリュンヒルデ。単に大きな声を張り上げているだけの大型ダンプが突っ走るようなブリュンヒルデが多いなかで、本当に感動的である。

またロバート・ヘイルのウォータンもいい。私は1989年のメトロポリタン歌劇場の公演のDVDも持っていますが、メトでジェイムズ・モリスの歌う俗人ぽいウォータンと違って、本当に神々しい。
ユリア・ヴァラディの歌うジークリンデは、声がやや硬いので第1幕後半での情熱的な高揚感が今一つでしたが、第2幕でのジークムントとの逃避行、そして第3幕でのベーレンスとの、やりとりはドラマチックで素晴らしい。
レーンホフの演出はタキシードを着たフンディングやドレス姿のフリッカも登場して癖のあるところもありますが、現在、よく見られる演出本意、音楽無視の読み換えの演出とは違うものがあり、癖はありますが、音楽に寄り添った演出だと思います。私は何も抵抗もなく、安心して見ることが出来ました。これはワルキューレたちの衣装によく表れていると思います。

そしてサヴァリッシュの指揮。
ワーグナーのオペラは、特に「リング」では、こうあって欲しい、こう鳴って欲しいと言う気持ちを絶対に裏切らない演奏、オーケストラの鳴らし方である。
長年、自身がオペラ劇場で育んできた経験や感覚が見事に生かされた演奏と言うべきでしょう。
今回は「ワルキューレ」だけの放送でしたが、ぜひとも「ジークフリート」や「神々の黄昏」もぜひ放送して欲しいものです。




麻丘めぐみの「シェルブールの雨傘」

2013年03月11日 23時13分52秒 | 鈴木明子さん



鈴木明子さんの今シーズンエキシビションのプログラムは「シェルブールの雨傘」
私は、この映画のDVDも持っています。
私の大好きな映画。
そして、あの心に訴えてくるような、悲しくなるほどの美しいテーマ音楽。
このテーマ音楽は、多くの歌手が歌っていますが、私の高校生時代のアイドルだった麻丘めぐみさんの歌を発見。
驚くほど、いい!
本当に、心にしみ渡ります。

さて、いよいよ世界選手権が始まります。
エキシビションでは、鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」が見れるものと信じています。

「N響指揮者サヴァリッシュをしのんで」

2013年03月10日 23時33分12秒 | 名演奏家の思い出
本日の昼間、NHKのEテレでサヴァリッシュの追悼番組があり、今、録画を見終えたばかりである。
番組のタイトルは「N響指揮者サヴァリッシュをしのんで」である。
「N響指揮者」というタイトルが、私にとって本当にズシリと来るものがあります。
番組ではN響との最後の演奏会となった2004年の定期演奏会からベートーヴェンの交響曲第7番が放送されました。
正に感慨無量。
N響にも、これがサヴァリッシュの最後の来日になってしまうであろうという予感があったのであろうか。
やはり特別な演奏会だったと言う感を強く感じました。
そして2006年ドイツの自宅でのインタビューでの日本へのメッセージが強く心に残りました。

日本の音楽愛好家の皆さんに語りかけるのは嬉しいことです。
もう長旅は困難になりましたし指揮の仕事も慎重に向き合うようになりました。
オペラとコンサートを指揮した57年の仕事の後、私が申し上げるのはひとつです。
音楽への愛を持ち続けてください。
音楽は芸術のもっとも素晴らしい領域です。
日本の音楽愛好家の皆さん。
数十年間の忠誠への深い感謝の念とともに、ご多幸をお祈り申し上げます。
そしてこれからも、とてもたくさんの歓びを、皆さんがN響と分かち合うことを願っています。

私自身が、サヴァリッシュから受けた多くの恩恵。
生涯、忘れることはないでしょう。
そして、音楽への愛を、これからも持ち続けることを今は亡きサヴァリッシュに誓います。

サヴァリッシュの「ドイツ・レクイエム」

2013年03月08日 22時39分20秒 | 音楽



今日、帰宅すると、財務大臣閣下のご機嫌が斜めでござった。
大臣閣下の視線の先には1組のCD.
サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるバレエ音楽「白鳥の湖」の全曲録音。
2枚組で、たったの970円という超特価でござった。
しかし大臣閣下の一言。
「塵も積もれば山となる」
私は心の中で、口には恐ろしくて?出せませんでしたが、秘かに思っていたのでござる。
「今月末に徳用盤ばかり3組届くぞよ」

それにしても、1枚3000円前後の新譜CDは、本当に手が出せなくなった。
本当はインパル指揮東京都交響楽団によるマーラーとショスタコーヴィッチの交響曲のシリーズを聴きたくてしかたがないのですが、ここは我慢でござる。

さて、サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団によるブラームスの「ドイツ・レクイエム」の映像を見つけた。
「ドイツ・レクイエム」より第3曲「主よ、私に教えて下さい」
バリトン独唱は昨年亡くなったディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ。
確かNHKで放送された時、ビデオで録画していましたが、現在、行方不明である。
サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団による、この「ドイツ・レクイエム」やメンデルスゾーンの「エリア」そしてオルフの「カルミナ・ブラーナ」は、ぜひDVD化して欲しい。
単にサヴァリッシュ指揮NHK交響楽団の名演と言うだけでなく、これらの作品の最高の演奏が我が国で実現していたと言う証(あかし)として!





今日、聴いたCD 3月7日

2013年03月07日 12時28分59秒 | 今日、聴いたCD
ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」(全曲) ハンス・クナパーツブッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団、合唱団(1961年録音 ドイツグラモフォン盤)

ベートーヴェンの数多い作品の中で最高傑作は?と聞かれたら、私は、やはり「ミサ・ソレムニス」や交響曲第3番「英雄」、そして弦楽四重奏曲やピアノ・ソナタの作品の数々を挙げてしまいますが、一番好きな作品は?と聞かれたら、迷うことなく交響曲第6番「田園」と歌劇「フィデリオ」を挙げます。
今回、以前から聴いてみたいと思っていたクナパーツブッシュ指揮の全曲録音のCDが届きました。これで歌劇「フィデリオ」の全曲盤はDVDを含めると、私にとって11組目の全曲盤になります。ちょっと異常かな?その中でカール・ベームが指揮した録音が5組。う~ん。
このオペラのどこに魅力を感じているのかと問われたら、正直、答えがありません。
ただ序曲の冒頭を聴いただけで血が騒ぐものがありますし、やはりベートーヴェンが試行錯誤を重ねた唯一のオペラであり、合唱の聴き所もあるのが要因かもしれません。
そして、やはり第2幕の第2場。

フェルナンド「(ロッコに)お前がこの人(フロレスタン)の墓を掘ったならば、今や彼の鎖を解いてやれ。いや待て。(レオノーレに)彼を自由にするのは、ただあなた、高貴なる女性よ、あなただけにふさわしいことなのだ」
レオノーレ 「ああ神様、何といううれしい時!」
フロテスタン「何という幸せ!」
フェルナンド「ああ、神よ、汝のさばきに正義あれ!」
すべての人々「ああ神よ!何という時!こよなき幸せ!神よ汝のさばきは正しい。神はためし、神は我々を見捨てない!」

私は、ここの場面が大好きで、この場面の音楽を聴きたくて、あれこれ全曲盤を購入しては聴き比べをしては、一人自己満足しているのでしょう。

さて、今回のクナパーツブッシュ指揮の全曲盤。面白かった。
以前までウエストミンスター・レーベルで発売されていたもので、今回はドイツグラモフォンからの発売。
レオノーレはセーナ・ユリナッチ、フロレスタンはジャン・ピアース、ドン・ピツァロはグスタフ・ナイトリンガーが歌っている。
クナの指揮による演奏は予想通り、ゆっくりとしたテンポで、これがオペラの最後まで貫かれている。
だから第2幕第1場のレオノーレ、フロレスタン、ドン・ピツァロによる緊迫した場面でも、このテンポが守られているのだから、劇的効果ということから考えると正直不満ですが、これも聴く前から予想したこと。クナでないと出来ない演奏と思うと、クナの前で、ただひれ伏すのみ。ベームやワルターの熱気あふれるライブ録音とは別世界の演奏。正にクナの世界である。
そのかわり、このあと演奏される「レオノーレ序曲 第3番」はスケールの大きい演奏で、それまでのモヤモヤを吹っ飛ばしてくれます。
この全曲録音は歌劇「フィデリオ」を聴くというより、やはりクナパーツブッシュの演奏を聴く録音と言えます。
クナパーツブッシュの指揮する歌劇「フィデリオ」を最後まで聴き通して面白いと思えるのも、いろいろな全曲盤を聴いてきた賜物かもしれませんな。





















世界ジュニアの本郷理華さん

2013年03月06日 23時38分54秒 | 2012-2013年シーズン



世界ジュニアフィギュアスケート選手権での本郷理華さんのフリーの演技。
フリーを終えての順位は9位。初めての世界大会の出場で、やはり固くなったかな?
本郷さんは今、私の一番の期待の星。この経験を、ぜひとも来シーズンに生かして欲しい。
9日にはCS放送のJスポーツで放送予定である。
たとえ表彰台に昇れなかっても、何か光るもの、シニアに上がって存在感を増しそうなスケーターとの出会いが楽しみです。
技術は、まだ未完成でもいい。伸びしろが大きいスケーターを放送を通じて見つけたいものです。
今年の四大陸選手権4位のアメリカのクリスティーナ・ガオも、そうだった。
9位に終わった本郷理華さんは、荒削りですが、何かスケールの大きさを感じます。
長い目で見て行きたいものです。

さて話は変わりますが3月12日に「フィギュアスケート日本女子ファンブック2013」が発売予定です。
私は既にネットで予約済みです。

「フィギュアスケート日本女子ファンブック2013」

今シーズンも休養の安藤美姫さんのロングインタビューが注目です。
2シーズン連続で競技会を休んでいる安藤美姫さんに対して、「安藤美姫は、もう引退だな」とか「もう終わった」と言った声を残念ですが、よく聞きます。必ずしも私自身、安藤美姫さんの熱心なファンではありませんが、今一番に思うことは「このままリンクを去るのは、もったいない。もったいない過ぎる。とにかく復活して欲しい」と言う気持ち。そんな気持ちが、たいへん強い。
私自身、3年続けてフレンズ・オン・アイスなどで彼女の素晴らしい演技を目の当たりで見ることが出来た、その他にも、いい思い出がいろいろあると言うことが大きいのでしょう。
美姫さんは、現在、トヨタというスポンサーも離れ、また専任のコーチ不在の厳しい状態の中でフィギュアスケートに対する情熱を失うことなく精進しているはず。
美姫さんのインタビューで、現在の彼女が、今、何を考え、来シーズンに向かっての意気込みなど知ることが出来たらと思っています。
その他、紙面での多くの美しい写真の掲載も楽しみです。




「マエストロの肖像ウォルフガング・サヴァリッシュ」

2013年03月05日 12時47分10秒 | 名演奏家の思い出

昨晩遅く、NHK・BSで、去る2月22日に亡くなったNHK交響楽団・桂冠名誉指揮者のウォルフガング・サヴァリッシュの追悼番組として、ドキュメンタリー「マエストロの肖像ウォルフガング・サヴァリッシュ~音楽に愛された男」が放送され、深夜遅くまで見ました。
NHK制作の番組ですがN響との関係は一切触れず、生い立ち、学生時代、そしてドイツの歌劇場やアメリカのフィラデルフィア管弦楽団との活動の足跡をたどった番組でした。
2003年に放送された番組の再放送とのことですが、私は見た記憶がありません。
印象に残ったのは番組の最後、撮影当時にグラッサウの自宅で心境を語った言葉。

「(指揮者は)自分の感性を音に託して表現し、それを聴く他の人々に影響を与え、感動を与え、陽気にさせたり悲しみに誘ったりできるのです。
 芸術の一部門として人々の感情を動かし、楽しませたり悲しませたりできる全ての職業の中で最も美しいものの一つなのです」

音楽をやめたら何をしますか?の問いに
「何だって?
 音楽をやめることはありえません。音楽をやめたら私はもう生きていません。
 生きている限り、そして健康が許す限り、音楽に身を捧げていきます」

そして、このインタビューの前に、シューベルトの即興曲・作品142から第2番を淡々と自宅のピアノで弾いているサヴァリッシュの姿が、たいへん心に残りました。
都会の喧騒と全く無縁のミュンヘン郊外グラッサウの素晴らしい自然に囲まれた自宅で、そして地位や名誉などとは別世界の中で、既に亡くなっている夫人の写真の傍らでピアノを弾き、そして音楽を熱く語るサヴァリッシュ。
この、数年、病気や体力の衰えのため指揮台に立つことはありませんでしたが、おそらく、死の直前まで、淡々とピアノを弾いていたのであろうか?そう思うと、何か目頭が熱くなってきました。

私とサヴァリッシュとの初めての出会いは高校1年の時。NHK交響楽団の演奏会でのブラームスの交響曲第1番のテレビ放送。確か、この時、初めてブラームスの交響曲を聴いた時のはず。第1楽章の冒頭で衝撃を受け、第2楽章の美しい旋律、そしてスケールが大きく、雄大な第4楽章。
あれから、たいへんな年月が経ってしまった。

今日、朝起きて、手にしたCDはシューベルトの即興曲集。
演奏は内田光子。1996年録音のPHILPS盤。
シューベルトの音楽からウィーンのロマンをはぎ取って、人間の寂しさや暗さが詰まっていると言える演奏か。
昔、カール・ベームが亡くなって葬儀の時、シューベルトの室内楽が演奏されたと言う話を思い出しました。
ベームの言葉。
「私が死んだら、きっとモーツァルトを私のために演奏してくれるだろう。しかし私としては、シューベルトも忘れて欲しくないね」
今後、私自身、シューベルトの音楽の向き合うことが多くなりそうである。



 




サヴァリッシュの追悼番組

2013年03月03日 22時39分23秒 | 名演奏家の思い出
2月22日に亡くなったNHK交響楽団・桂冠名誉指揮者のウォルフガング・サヴァリッシュの追悼番組が放送されます。

3月4日深夜(3月5日、AM0時45分~AM1時50分 NHK BSプレミアム) ドキュメンタリー「マエストロの肖像ウォルフガング・サヴァリッシュ~音楽に愛された男」

3月7日深夜(3月8日 AM0時~AM3時50分 NHK BSプレミアム)ワーグナー作曲、楽劇「ワルキューレ」(全曲)1989年バイエルン国立歌劇場での公演。

3月10日(PM3時~4時30分 NHK Eテレ)「N響指揮者 サヴァリッシュをしのんで」

10日の放送では最後のN響定期でのベートーヴェンの交響曲第7番も放送されるらしい。
また超一流のオペラ指揮者だったサヴァリッシュ。楽劇「ワルキューレ」(全曲)は絶対見逃せません。
番組を通じてサヴァリッシュを、偲びたいと思います。

  





「決定盤!昭和の大横綱 大鵬のすべて」

2013年03月02日 22時37分05秒 | 大相撲
昨晩遅く、NHK・BS1で長時間「決定盤!昭和の大横綱 大鵬のすべて」が放送されました。
残念ながら翌日は仕事なので第1部のみ見て、あとは録画しました。
今、録画で第2部を見終えたところ。
司会はフィギュアスケートの中継でも、お馴染みの刈屋アナウンサー。何か安心して見ることが出来ました。
私が物心がついたころから、既に横綱でした。引退は私が中学生の時。昭和30年代の取組は、さっぱり憶えていませんが、40年代に入って小学校高学年から中学生時代にかけての取組は、全てと言って良いほど憶えていて、映像を見ていて、気持ちは、あの時代に戻っていました。
大鵬のライバルだった横綱柏戸との全取組の映像も見ることが出来ました。
凄い迫力!
現在の大相撲で、これだけの取組は、ないであろう。
優勝の回数は、かなり差がつきましたが、やはり大鵬にとって最大の対戦相手が柏戸だったことを改めて思い知りました。
大鵬の最後の優勝となった32回目の優勝は横綱玉の海を本割と優勝決定戦で破っての逆転優勝。
当時、私は玉の海の大ファンだったので、本当に悔しかった。
テレビの実況で優勝決定戦で玉の海を破った時、永田アナウンサーが「大鵬、立派!」と叫んだことを、現在まで強く憶えてましたが、番組で、この時の映像が流れ、きちんと再現され、その当時にタイムスリップしたような気分でした。
多くの取組の映像が流れましたが、対戦相手の力士たちも懐かしい顔ぶればかり。
明武谷、若浪、陸奥嵐、海乃山、藤ノ川、龍虎、長谷川、二子岳、栃東、高見山など個性派揃い。そして、四股名を並べただけで懐かしさが込み上げてきます。四股名を見ただけで、その相撲振りが思い出されます。
大鵬の時代は、個性派力士の時代だったとも言えるでしょう。
現在の力士の四股名を見ても、さっぱり、どんな相撲振りなのか、残念ながら思い浮かぶことはない。
もうすぐ春場所。
残念ながら、さっぱり興味が湧いてこない。
いつまで、こんな状態が続くのか、さっぱり分かりませんが、昔のように私を魅了する力士が早く登場して欲しいと願うばかりです。








ミュンヘンの指揮者たち

2013年03月01日 22時48分46秒 | 音楽



凄い映像を見つけてしまった。
バッハの4台のピアノのための協奏曲。
ピアノを弾いているのは何とラファエル・クーベリック、ヴォルフガング・サヴァリッシュにルドルフ・ケンペ!
1970年代の映像か。
当時クーベリックはバイエルン放送交響楽団、サヴァリッシュはバイエルン国立歌劇場、そしてケンペはミュンヘンフィルの指揮者を務めていた頃である。
当時のミュンヘンで活躍していた名指揮者が一同に集まっている貴重な映像。
何かの記念行事だったのかな?
その当時のミュンヘンの音楽界の凄さを知ることが出来ます。
もしカール・リヒターが加わっていれば、もっと凄かったでしょうなあ。