オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

サンティ指揮NHK交響楽団

2007年12月21日 12時04分01秒 | NHK交響楽団
最近、仕事の関係で日曜夜のNHK教育放送の「N響アワー」を見る事が出来なくなった。その代わり?公休日が金曜に変更になったのでNHK衛星第2の朝10時からのNHK交響楽団演奏会の放送がたっぷりと見る事が出来るようになった。今日はイタリアの指揮者ネルロ・サンティ指揮でオール・チャイコフスキープログラムである。

チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」
         歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
         幻想序曲「ロメオとジュリエット」

派手な?協奏曲無しのオーケストラのみのプログラムで交響曲も後期の有名曲ではない通好み?私好みのプログラムである。
サンティはこの数年、毎年N響に客演していますが長い間、私自身歌劇場の長老職人指揮者というイメージがあったのですがコンサート指揮者としても大変な実力者だと思います。ただスター指揮者のように派手に聴かせようということが無いので一見、地味のようですがなかなか聴かせ所はきちんと、そして曲の良さを伝えてくれます。残念ながら彼の数多いレパートリーの録音は全く無いのでN響との演奏の放送は毎回注目しています。少し前に今回の来日してのオペラの合唱曲をプログラムにした演奏会での放送で「蝶々夫人」からハミングコーラスがありましたが雰囲気まんてんで素晴らしかった。このオペラの全曲を聴けないのが残念です。

さて今日の放送ではプログラム最後の「ロメオとジュリエット」が圧巻でした。オケも叫び過ぎる事も無く、しかしメロディはたっぷりと歌い、やはりオペラ指揮者の演奏だと感じました。CDではめったに聴かない作品ですが本当のいい曲だと実感しました。チャイコフスキーの初期の交響曲の交響曲第1番も美しいメロディをじっくりと聴かせてくれました。特に第2楽章そして第3楽章の中間部はしんみりさせられました。どうしてもチャイコフスキーの交響曲といえば4番以降ばかりが演奏されますが今回の様にレベルの高い演奏で聴くと引き込まれるものがあります。「エフゲニー・オネーギン」はせっかく演奏するのならばソプラノ歌手を招いてタチアーナの「手紙の場」聴きたかったものです。

来年以降も、ぜひ来日して欲しい指揮者である。