百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

止められるか 俺たちを

2018-10-20 20:39:56 | Weblog
「止められるか 俺たちを」の初日舞台挨拶が京都シネマであった。
『忙中閑あり』 なんとか時間をつくって小雨降る京都に駆けつけた。
あの若松孝二の1969〜71年を切り取った映画で監督が亡くなった後の若松プロの新しい門出の第一作もあったのでなんとしても早く観たかった。
白石監督や井浦さんの監督への熱い思いがひしひしと伝わってくる舞台挨拶には何とも感激した。
いろいろな人がいろいろなカタチで交錯した1960年代の最後と1970年の始まり、学生運動が行く先を見失い、映画もTVに押されて下火になる、「理屈は映像には映らない!」とはいうものの、その中に理屈がやっぱり欲しい若者たち。
もう少し「めぐみ」さんを中心に撮った方が良かったのかなぁとも思う反面、やはりこういう脚本でないと「止められるか 俺たちを」のタイトル通りにはならないなぁという思う気持ちも半分。しかし、やはり“熱いアツイもの”を感じさせてくれた若松プロのみなさんに感謝!

聴雨

2018-10-19 21:19:13 | Weblog
聴雨 雨の音を聴く
雨の音が私たちに教えてくれるものは何か
雨の音から私たちは何を知るのか
強い雨 弱い雨 葉にあたる雨 石を射つ雨
暑さ、寒さ、風や光

雨の日は雨を聞く
雪の日は雪を見て
夏には夏の暑さを
冬は身の切れるような寒さを
五感を使って、全身で、 その瞬間を味わう

一眼でわかるもの 一眼ではわからないもの
一眼でわかるものは通り過ぎるだけ良いが、
一眼でわからないものはじっくり時間をかけるて知る努力をする
すとんと腑に落ちる瞬間がある
時が熟すということか

4%

2018-10-18 20:28:00 | Weblog
「人類は宇宙のことをまだ4%しかわかっていない」という
しかしもっと身近にいるもののことも私たちは全然わかっていない
例えば、
蝿はどうやって飛んでいるのか?
なぜ彼岸花は秋になると花を咲かせるのか?
日常の何気ないシーンの中に不思議なことがいっぱい隠されている
人類は便利な社会を築くことで研ぎ澄まされた五感を無くしつつある
何が本当に大切なことで、何をもって私たちは進化したというのか?
もしかすると私たちは頑張って(無理をして)退化しているのかもしれない

イギリス人の孤独

2018-10-17 23:18:27 | Weblog
イギリスには「孤独担当大臣」というポストがあるという。
イギリスの人口は約6,600万人だが、英国赤十字社によると「常に」、または「しばしば」孤独を感じている人が900万人以上いるという。人口の1割以上の人々が、人とのつながりが薄れ、心を閉ざして孤独になっているようだ。孤独は長く勤めていた会社を辞めた時や離婚、友人を亡くした時などに始まりやすく、そのまま恒常化する傾向が強く、また孤独になった人の死亡の確率は大変高くなるともいう。

「イギリス人の孤独」というが、日本人もほぼ同様で100人に1人が誰にも知られずに亡くなっていたり、2040年には孤独死が年間20万人にも達すると予測されている。

「人は一人で生まれてきて、一人で死んでいく」といえばそうなのかもしれないが、一人では生きていけない、誰かと共に生きている、誰もに助けられて生きているといえば、人だけではなく、周辺の環境や生き物達と共に生きていると考えた方が理に適っているのかもしれない。

米シアーズ破産

2018-10-16 22:01:53 | Weblog
あのシアーズか破産した。
アメリカの小売業の歴史の礎を築いたあのシアーズが・・・
大型消費の憧れの存在だったあのシアーズが・・・
戦中戦後のアメリカの生活者から絶大なる支持を得て、80年代まではモールの看板テナントでもあり、ウォールマートと並ぶ小売の代表格だったシアーズだったが、everyday low priceをいち早く選択したウォールマートに負け、電子商取引(EC)への対応で大きく出遅れたと言われて久しい。
時代と共に事業モデルは変わってくる。どうモデルを変化させていくか、どう時代に寄り添っていくか、なんとも難しい。

メデイアの信頼度

2018-10-15 21:05:42 | Weblog
ニュースを知る手段として、信頼するメディア(三つまでー読売新聞調べ)は、「新聞」が64%で最も多く、「NHKテレビ」60%、「民放テレビ」51%などが続いた。インターネットの「グーグル、ヤフーなどのポータルサイト」は19%、「スマートフォンなどで使うニュースアプリ」は16%。年代別でみても、「新聞」は30歳代を除く全ての世代でトップだったという。
そんなに「新聞」を信頼してある割には「新聞」の購買数(特に全国紙)は10年で2/3に減退している。また、グーグルやヤフーでニュースをよく見ている割には信頼していないということは、フェイクであっても仕方がないという思いがあるということか。

銭湯の憂鬱

2018-10-15 00:08:02 | Weblog
「平成最後の銭湯の憂鬱」というタイトルで、先月の台風21号で被害にあった大阪の銭湯の先行きが不透明になっている現状をTVが伝えている。
大阪府内にあるおよそ400軒の銭湯のうち70%余りで、煙突が折れるなどの被害が出ていたことが、銭湯で作る組合の調査で判明し、中には再建を諦め廃業を決めたところもあるという。
しかしよく考えてみると、
「・老齢化・資金不足・儲からない商売」という要因はどの産業にも思いあたる節があり、特段銭湯に限ったことではない。たまたま今回の台風が原因で、その要因を浮かび上がらせただけであり、農業もそうだが基本的な課題をひとつひとつ丁寧に解決するか、まったく新しいアプローチで弱点を強味に転換するか、そこには発想の転換が必要になってくる。
廃業を決めることも大きな決断ではあるが、次世代に必要な産業の在り方についてこの辺りで一度立ち止まって考える必要がありそうだ。

セイタカアワダチソウ

2018-10-13 20:30:50 | Weblog
セイタカアワダチソウは他の植物が成長するのを妨害する目的で根から化学物質を出すという。このような植物の放出する化学物質が他の植物や動物に与える効果を他惑作用(アレロパシー)といい、この作用を利用し植物の生育を病害虫から守る役割を果たすために植える植物をコンパニオンプランツと呼ぶ。
しかし最近の研究で根から出された化学物質が土中に残留することで翌年のセイタカアワダチソウの発育を妨害する事実も確認されており、自然界では決してひとり勝ちがないことを教えてくれる。

レモン

2018-10-12 23:52:36 | Weblog
果物の物語
それぞれの果物には、それぞれの歴史がある
貴重品として、また『富の象徴』として扱われていた時代
人々の暮らしに定着し、みんなに重宝がられた時代
そして木の伐採、病害、異常気象等、取り巻く環境は常に変化し、手間と時間のかかる果物の栽培は捨て、より手軽な作物へ転換する農家が増えるという

例えばレモンの場合
日本において明治以降栽培面積の拡大は進んだものの、昭和39年5月の「レモンの輸入の自由化」や昭和51年56年の大寒波等で国内栽培は激減したという。しかし最近は輸入レモンには防カビ剤(O pp)が収穫後使用されていることから、防カビ剤を使用していない国産レモンを望む消費者の声に応え国産レモンの価値も見直されつつあるようだ。

日日是好日

2018-10-11 20:45:21 | Weblog
まだ公開されていないが、少し楽しみにしている映画だ。
正岡子規が「余は今まで禅宗のいわゆる悟りという事を誤解していた。悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている事であった」と書き記した話を生前の樹木希林さんがある雑誌に投稿されていた。
そういうものなのだろう。