百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ツバメ

2009-07-21 22:30:26 | 季節
天候のさえない中、畑には夕方、ツバメ達がたくさん集まってきました!!
50羽あまりのツバメ達は、それぞれが思い思いに低空飛行を繰り返し、畑の中を駆け巡ります。飛びながら虫を捕る技術には脱帽です。
そろそろツバメ達には、日本を旅立つ時期が近づいています。
今年生まれたツバメ達も、もう決して子ども扱いされることなく、みんな一緒に南国までの長い旅に出るのです。たくさんの危険に遭遇しながらも自由を求めて、自由であることが如何に大変かを私達に教えてくれているかのように。

猫その2

2009-07-20 21:29:06 | Weblog
事務所の玄関のひさしにこんな感じで・・・。
最近、野良猫さんと付き合って思うこと。
・やっぱり人の発している言葉はわかっているように思う。
・何かよそよそしく、品があり、いつまでもわが道を行くタイプ。
・でも、少し人間に気を使ってくれる、なんともやさしい感じ。

2009-07-20 21:25:24 | Weblog
最近親しくしている野良猫が、事務所の玄関のひさしの上に。
その前にあるのは、昨年12月に姪っ子からもらった沖縄のお土産のシーサー。
上手に並んで僕の帰宅を待ってくれていました。

月面着陸

2009-07-19 22:17:20 | 環境
明日20日で、アポロ11号が人類初の有人月面着陸を成功してから40年を迎える。「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ。」これは有名なニール・アームストロング 船長の言葉だが、この40周年を記念して、NASAは40年前と同じ時刻に、インターネットを通じてアポロ11号の打ち上げから帰還までの実況中継の録音音声を配信するという。
あれから40年、進歩したものも多いが、後退したものも多い。さまざまな視点で今一度見直す時期を迎えていると思われるが、まだまだ未来はどうあるべきかみえてきていない。
農業もまさしくそうで、どういうカタチの農業がミライにあるべきなのか。農業はやはり資源循環型で環境保全を前提とした有機農業があるべき姿だと思われるが、慣行農法からどう脱却できるか、企業はどう参入すれば勝機が見えるのかまだまだ不鮮明だ。政府は大規模農家の推進をしているが、どう考えてもアメリカやオーストラリアの農業に太刀打ちできるはずはなく、補助金目当ての集落営農が地域を守るとは思えない。小さなサイズの地域農業のモデル化が最も必要に思えるが、如何にその中で儲けられる構図を構築するかがポイントになる。
私は、土づくりや微生物の役割、光や水の神秘性を解明し、今一度各地域ごとの有機の栽培技術をあり方をみつめ直し、流通や加工まで視野に入れた有機の小さなサイズのネットワークづくりを模索したいと思っている。

『Agrizm(アグリズム)』創刊

2009-07-18 22:23:57 | 農業
農業が変わろうとしている。
この雑誌を創刊する農業技術通信社は、「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農作物のエンドユーザーのためになる農業技術そして商品、経営の情報を発信することを事業ミッションにしている。
「ビジネスとしての農業に魅せられ、情熱を注ぎ、夢を実現するための覚悟を持った農業青年がこの国には大勢いる。」と語る創刊者・昆吉則氏は「農業関係者は、農業が儲からないから後継者がいないと言う。それに対して僕は、農家の子供が農業を継がないのは、農家や農業関係者の被害者意識の強さや、誇りのなさゆえだと言ってきた。その姿を見せつけられて育つ子供が農業に誇りを持てるわけがないと。」と明言する。
こんな雑誌を読んでみたい!! この雑誌は、16日に既に創刊されている。
http://agrizm.jp

有機農業推進法

2009-07-17 23:55:28 | 農業
有機農業推進法が施行されてはや2年と7ヵ月。最近各地で、推進法に基いた各都道府県別にその推進計画の策定に挑まれているようだ。
有機農業で難しいのは、やはり単なる農法だけでは終わらないという、単に慣行農法に取って代わるものではないという点にある。
より難しく捉えると、生き方論や哲学にまで至るともいえ、生活や暮らしをベースに考えたり、生物や環境の視点でも捉えることが出来る、なんとも複雑多様きわまりない。
有機という切り口で、生活全般を見直したり、豊かさの価値観に変化をもたせたりすることで、もしかしたらこんな先の見えない混沌とした21世紀にも夢がみえる構図があるのではないかと思う。
ただあまり小難しいことを言っていても、みんなの気持ちは有機には向かないだろう。
もっと簡単に有機について語れないものだろうか、例えば食でいうとマクロビのように。農法があまり主張せずに、ああそういうものなの、でもホント美味しい、少しぐらい高くってもずっと食べていたい、なんだか食べるだけで元気になる、新しい食と農と環境と生活の提案のようなものを簡単な言葉で現し推進計画に盛り込めれば少しは有機農業の本質に近づけそうな気がする。

直売所

2009-07-16 20:26:17 | 農業
全国で約1万3000カ所あると言われる農産物直売所の中で異例の価格設定方法を採用して売り上げを伸ばし、全国の農業関係者の注目を集めている直売所が茨城県つくば市にある「みずほの村市場」だという。
特徴は、価格が多少高くても「ここでしか買えない」と利用客が思うほど品質の良い農産物を取り揃えていることのようだ。
高い価格の維持と品質の良い農産物の供給・・・それは簡単なようで最も難易度が高い。
そのために、みずほでは独自のルールを持つ。
そのルールのひとつが「後から参入する農家は、先に参入していた農家と同じか、それ以上の価格をつけなければならない」というもの。通常、茄子2個を百円で販売していると、どうも次に参入してくる農家は価格を自ら下げがちになる、そういう風潮をこのルールで是正し、価格が高いためその価格に応じた質の追求を農家に求めているのというだ。
質の競争を促す仕組みには、もうひとつある。それはノルマ制度だ。
年間の販売目標と最低販売額をあらかじめ設け、基準を上回った農家には報奨金を出す一方、下回った農家からは罰金を徴収する。このルールは単純なようだが、ひとつ目のルールと微妙に関連し、農家は目標予算を達成するためには新しい品種の栽培やより質の高い農作物の栽培に力を入れざるをえなくなる。
また、販促の面では特別なことはしていないという。力を入れていることは1つだけで、それは「試食」だそうだ。農作物は従来から、カタチや色、大きさによってのみ選択されていた。本来あるべき姿は農作物の本来もつべき力である、味であり、栄養であり、その点でスーパーとの差別化を図ろうとするものであり、そうすることで「野菜のおいしさ」に改めて関心を持たせる工夫をしている。
課題としては、このルールだと規模の拡大がなかなかかムーズに進まないということだと思われるが、企業の規模が小さくても、品質を重視する顧客層にターゲットを絞ったビジネスを確立できれば、事業の将来性はあり、こんなカタチを地方都市に拡大していくことは可能なのだと思われる。

農作物の海外輸出

2009-07-15 23:09:13 | 農業
昨年の今頃の日経ビジネスに海外に輸出される農作物の課題が掲載されていた。
海外で農作物が高値で取引されているといっても、農家の収入はなぜか増えていないという。
何故か、そのかなりの部分は物流コストや商社などへの費用として消えてしまうのが現実のようだ。
□農家の手取りが増えないと意味がない!!
増やすためには、どういう発想の転換が必要なのか。
青森のあるリンゴ農家の集まりは・規格外の商品を売り込む・自ら現地商社と組みシンプルな取引形態を採用する・会社組織もLLCを採用、利益が直接農家に繋がるようにする・独自の認証制度の導入等 さまざまな工夫を行ない輸出に積極的に取り組もうと努力されているという。
国にも検疫協議や衛生証明書の発行など、輸出拡大のために努力していただくことはある。
国内の消費に限度がある、貿易は相互の利益の中で成り立つ、等々考え合わせるとなるほど海外戦略もあるのかもしれない。しかしその世界で成功するためには、まだまだ百姓は努力がしなければならないということなのか。

自然・・・生物多様性

2009-07-14 23:44:25 | 環境
今日ある集まりで「自然…生物多様性」について考えさせられた。
というのは、僕達はあまりにも日々の自然に無頓着、というか無関心になりすぎているのではないかと感じたからだ。改めて考えてみると、朝から夜まで生活している中でどれくらいの生物(草や木々、虫、そして鳥類等等)達と出会っているか全く今まで考えたことがなかったが、そんなことを真面目に考え、真剣に四季を通じてカウントした(その出会った生物達の数を)という方に出会った。
春から夏にかけて出会う生物の数は増えるが、その内容は昆虫は増加するが、鳥類は減るようだ。秋から冬にかけて、今度は出会える生物の総数は減少するが、鳥類は増加するという。
その彼は、幼少の頃、鷹が木の上にとまっている様をみて、ある人に「鷹が木の上にとまっていたよ。」と話した。それを聞いた人に「どんな木にとまっていたの?」と訊かれ・・・木の名前を調べるようになったという。木を調べてわかったことは、木には実がついており、その実を狙って虫が集まっていた、その虫を狙って鳥達が集まってきて、その鳥達を狙っていたのが鷹だったという。
何かの必然性があって、生物多様性が成り立っていることは、重々わかっていたつもりだが、まだまだその内容の深堀ができていない、もっと毎日を真摯に生きれば見えてくる世界が違っているのかもしれない。そんな学びのある夜の集まりでした。    みなさんありがとうございました。

ワクワク、どきどき

2009-07-13 21:26:11 | 環境
ワクワク・・・する時って、どんな時?
どきどき・・・する時って、どんな時??
同じ仕事をするのなら、ワクワク、どきどきしていたい。
同じ仕事をするのなら、やはりその道の先駆者でありたい。
ワクワク、どきどきしない時って、やっばり気持ちが乗らない時、自信がない時、不安な時、すこし避けて通りたい時、・・・。
飛行機を初めて開発して人は明治時代の技術者二宮忠八、彼はライト兄弟が飛行実験に成功する2ヶ月前に既に、人が乗れる機体を完成させていたといわれています。
TVを初めて開発したのは、あのシャープの早川徳次さん。社名の由来のシャープペンシルはもとより、いち早くラジオ受信機、テレビ受像機の試作に成功し社業を伸ばされたといいます。
光ファイバーを初めて開発した人は東北大学の西澤潤一教授で、情報やデータを光信号に変換して通信を行う光通信は、「発信・伝送・受信」の三つの要素から成り立ち、いずれが欠けても成立しないといわれています。驚くべきことに彼は、これらすべてを世界に先駆けて発明・開発して実用化の道を切り開き、「光通信の父」と呼ばれています。
時代が変わるときに生まれる新しい技術、でもそこには人々の計り知れない努力と積み重ね、決して諦めることのない信念と、新しい社会を支えたいという希望がいっぱい詰まっている。
ワクワク、どきどきしながら、前に一歩、前進あるのみ。