百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

農を変えたい! 近江の会 生産者懇話会

2007-12-22 22:11:39 | 農業
本日、生憎の雨の中でしたが、多くの方々にお越しいただき、無事に午前中に「農を変えたい! 近江の会 生産者懇話会」の立ち上げが出来、午後からは「第一回学習会」の開催が出来たことに大変感謝し、プログ上ではありますが、御礼申し上げます。
簡単ですが、会の中で頂いた質問について、ご報告いたします。
午前中の懇話会の立ち上げでは、
・生産者だけではない消費者や流通関係を含めた三位一体の活動(組織)等についてはどう考えているのか。
・消費者への教育や生産者への技術指導等についてはどう考えているのか。等の質疑を頂き、
午後の学習会では、西村和雄氏の「土の健康、作物の健康、人の健康」、大前洋子氏の「食のあり方」の講演のあと、発起人11人と意見交換会を行った中で、
・遺伝子組み換えの問題についてどう考えるのか。
・近代農業の環境汚染についてどう考えるのか。
・有機農業の生産性は近代農業に劣るのではないのか。
・自給農についてどう考えるのか。
・全農や国の農業政策についてどう考えるのか。
・消費者との交流方法や懇話会の情報をどうやってオープンにしていくのか。等の質問を頂きました。
大変皆さんには建設的なご意見を頂き、またもっともっと勉強を共にしていく必要があることを痛感すると共に、生産者の方はもとより、消費者の方々や流通関係の方々に大変期待をして頂いていることが実感でき、また多くの方々に支えられていることに改めて気付かされ感激いたしました。本当にありがとうございます。
今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

青山地区の餅つき大会

2007-12-21 22:14:10 | 季節
今日は大津の青山地区で行われた「モチツキ大会」に柴田さんと野田さんと三名で参加させて頂いた。
シバタプラセールファームの羽二重と大豆を用いた餅つき大会は何処へ行っても大好評!!今回は事前に炒った大豆を石臼で子供達に挽いてもらうという企画で、石臼で挽いた香ばしい黄粉の香りに子供達は釘付けに!!
やっぱり子供達は“ホンモノ(美味しいもの)”がよくわかる。
次回は、味噌作りやお漬物の講習会を開きましょう。
煮た無農薬の大豆の香りや無農薬のお米の糠の甘さも、またまた感動ものですから。



室内菜園のススメ  その13

2007-12-20 23:55:12 | 環境
室内菜園で、葉物を栽培することはそんなに難しいことではない。というのは、葉物は栄養成長を充分に出来る環境を如何に設定してあげるかがポイントであり、一定期間の栄養成長を如何に持続するかが重要になる。言うまでもなく植物達は、温度や照射時間によって花芽分化のスイッチが入るようになっている。花芽の分化、発達、成熟した蕾というプロセスを経る花芽分化は、それまで存在しなかった新しい器官が形成されるという意味で、植物の発生における重要な転換点でもあり、栄養成長から生殖成長への転換点を迎えているわけであり、そこで植物の生理は大きく変わることになる。トマト等は栽培過程において栄養成長と生殖生長を絶えず繰り返す珍しい成長形態をとるが、バランスを上手く維持してあげないと、生理障害を起こし、長期間の収穫が期待できなくなる。上手に育てると茎の太さが一定となり、トマトが如何に快適に生長しているか簡単に観測できる。但し、葉物の生育でも、寒暖の差があった方が美味しさが増すものと一定の温度でしっかり成長を維持した方が良いものに分かれる。植物達が、どちらの栽培方法を望むかは、おそらく彼らの原産地に着目する必要があり、最近のように霜が降りた朝にしっかり美味しさを増すホウレン草などは室内栽培よりは、露地栽培が望ましいと思われる。

農を変えたい! 近江の会 生産者懇話会主催 《第一回学習会》

2007-12-19 22:53:50 | 循環

 日 時  : 2007年12月22日(土)

         午後1時~午後4時
 場 所  : 近江八幡市 

     男女共同参画センター Gーネット           

 内 容  : 

  一部   「土の健康・作物の健康・人の健康」 

                   西村和雄さん 

         食のあり方        

                                         大前洋子さん  

   二部   意見交換会  「これからの農業について」 

  参加費用 :       500円

※午前中(午前10時~)に懇話会の設立総会を行います、

ご都合のつく方は、こちらのほうにもオブザーバーとして

ご参加ください(有機農業を実践している生産者の会の

立ち上げを行う予定ですので)。

 

 

                  

室内菜園のススメ その12

2007-12-19 00:01:56 | 農業
植物の成長は、青の光は茎を太くするといわれ、殺菌効果があるためダニの発生防止やうどんこ病の予防に効果があるという。ここ数年は農薬の使用量を減らす事ができるという理由でイチゴの栽培に利用されていたりするそうです。また、赤の光は光合成を促進し発芽を迅速にすることで、葉を大きくし、花芽の形成に効果があるとされています。
ある学者は、人間と同様に朝日は植物の成長に大きな影響を与えているといいます。
植物は、日が長くなったので、そろそろ花を咲かせた方が良いのでは?とか、赤外光の比率が多くなると、誰かが光を奪ってるのでは?太く育つより、早く背を伸ばして他の植物を追いこした方が良いのでは?と考えたりするともいいます。
もうすぐ冬至、冬至を過ぎれば春を感じる??なかなかそうはなれませんが、せめて“早寝、早起き、朝ごはん”で人間らしい暮らしがイイですねぇ。



室内菜園のススメ その11

2007-12-17 23:29:34 | 農業
無農薬で栽培することはなかなか難易度が高いという。でも、よく考えてみると昔は農薬などなかったわけで・・・江戸時代に書かれ全国の篤農家が学んだという宮崎安貞・貝原楽軒著の『農業全書』なんかは本当にしっかり学ぶ必要があるのかもしれない。・・・。もうひとつ無化学肥料栽培も大切で、化学肥料に頼っている限り、持続性がなくなる可能性が出てくる。化学肥料と縁を切ることで、微生物の力を借りる本来あるべきはずの農の原点に戻ることが出来るのではないかと考えているのです。

室内菜園のススメ その10

2007-12-16 22:08:31 | 農業
室内菜園を有機でおこなう・・・??
有機農業をどう定義づけるかにもよるが、天然由来の有機物による肥料などを用い、農薬等を使用せず、自然のしくみに逆らわない農業と定義すると、プランター栽培はもとより、室内での野菜の栽培(但し、光源に人工照明をもちいると・・・??)も当然有機で行うことが可能で、誰もが有機農業を身近で感じ実行することが可能になる。
室内菜園でのポイントは、・土づくり ・種まき ・水やり ・収穫方法 等になり、少しの工夫をすれば、立派な土の中で、しっかりバクテリアを育み、じっくり植物達を栽培することが可能になる。持続性を持たせ、より身近で栽培することで“真心”の通い合う農業が意外と簡単に手に入るかもしれない。

有機農産物生産技術普及研究会

2007-12-15 21:52:00 | 循環
今日は地元で行われた「有機農産物生産技術普及研究会」に参加させて頂いた。というのは、第二部で中道さんが『意外に簡単、有機稲作!技術ポイントを大公開!』と題して1時間あまりの講演をされたからだ(具体的には中道農園のhp www.ocome.comの農園BLOGをご参照くだされ。)。
「苗の育て方」や「播種のポイント」「温度管理」「草を抑える」は大変わかりやすく、ポイントを抑えた話で大変良かった。また、最後に「自分達と、未来の子どもたちの為に」「作物の持つ力を最大限に引き出すために」「失敗じゃない、原因を考え、成功へ繋げるために」と話された内容については、彼自身の農業に対する真摯な姿勢を感じ、感激した。
ありがとうございました。

室内菜園のススメ その9

2007-12-15 21:06:44 | 農業
植物の身体で感じる温度や湿度は、大気中のものと地中のものを相互に判断した相対的な温度や湿度にいうことになっているようです。例えば、夏の暑い日や冬の寒い日には、生理上、タンパク質が変成したり酵素の機能が低下したり、様々な障害をもたらしますが、何℃がそれらの基準なのかというとそれらは明確ではなく、それらの生育状況によって異なるようです。あらかじめ高い温度と低い温度でそれぞれ生育させた生物の低温応答性を調べると、低い温度で生育させたものの方がより低い温度で低温応答を示すことがわかっています。出来るだけ低温でじっくり育てた方が、しっかりどっしりとした苗に育ち、その性格は大きくなっても継承するといわれる所以がそこにありそうです。

室内菜園のススメ その8

2007-12-14 21:57:30 | 農業
肥料とは・・・植物にとっての肥料とは、人間にとっての食物と同じ作用をするものなのか??人間や動物と植物の違いは、動けるか動けないかにあることは自明の理だが、人間や動物にはあるけど植物にはないものがあり、例えば消化器官の替わりに微生物の働きで肥料を分子単位で細かくし吸収しやすくしているとはいえないか。
微生物により硝酸化された窒素は過剰に与えられるとすぐに流出し環境にはよくなく、また植物が過剰に窒素を取り込むと苦味がでて美味しくなくなる。施肥の時期も作物によって違い、最初に元肥をたっぷり入れるタイプ、追肥で追いかけるタイプ、最後にしっかり入れるタイプに大別して考えると結構わかりやすい。
水とは・・・肥料もそうだが、水もきわめて原産地の環境を意識してみると育てやすいかもしれない。例えば、アンデス育ちのトマトや芋は、光を必要とはするが必要以上に水を与えると味が載らなくなる。祖先は山間地で産まれたのか、平野部で産まれたのかによって当然性格に違いが出てくる。