百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ルーフソイル

2007-07-13 22:09:01 | 農業
農業の基本は、“土づくり”だと思っているが、その結果できたものが地力のある土なのかどうかは、まだ不確定だ。
というのは、地力のある土の定義づけがまだまだ出来ていないためであり、・保水力があり・排水性があり、・保肥力があり、・微生物量があればそれなりに地力があると考えられる。我々は、地力をつけるために様々な有機の資材を土中に投入するが、その有機物が徐々に土中で腐食に変化することで地力が上がると一般的には言われている。しかし、土壌に施された有機物がどのようなプロセスで腐植に変換されるのかについては、議論がわかれるところであり、そこには微生物がどう介在し、植物はどういうカタチで吸収しているのかまだまだ不明確である。
有機物は様々な微生物達と土壌の無機の成分などの関与を受けて、最終的に不定形の腐植(高分子有機化合物)とる。植物達は無機で吸収しているのか、有機でも吸収できるのか、どういうカタチだと植物達は喜ぶのかについても、学説はわかれるところだ。
腐植化の進行は、一般的に色調の黄色→赤褐色→黒褐色という変化で眼に見えるといわれており、これが一般的に黒っぽい土壌は腐植の含有量が多く肥沃であるといわれる由縁である。
昨年の9月、毎日放送の『夢の扉』で放映された“ルーフソイル(最上級の安定腐植泥炭)”を4日前からトマト苗の育成の実験で使い始めたが、なかなか生育状況が良い。
このルーフソイルの特徴は、中国四川省(標高3,500M)の高冷地より採掘された、純度が高い、最上級の安定腐植泥炭(約1万年前の植物積物)が原料となっているということで、・保水性・排水性・保肥力に特徴がみられる。
しかし、この土がもっとも地力がある土だと仮定すると、地球上に存在する土はほとんどが地力のない土となり、そんな土に誰がしたのか、いや以前からそんなレベルの土しか地表には存在していなかったのではないのか等、一方的な思いが巡る。
今回は良い機会なので、このルーフソイルによるトマトの成長をしっかり眺めながら、本当に地力のある土とはどういう土なのかじっくり考えてみたい。

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