百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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今日は、雨だったので、仕事をひとまず中断して、信楽まで脚を運んでみました。というのは、5月の連休以降お茶摘みで忙しくされていた“かたぎ古香園”の片木さんにお会いして、有機農業についていくつかお話をお伺いしたかったからです。
30年程前に6代目を継いだ片木さんは昭和50年に圃場での農薬の使用を全面的に中止されました。いまでこそ、無農薬・無化学肥料や有機JAS等が一般的に広がっていますが、その当時、農薬を使用しないことはどれほど常識はずれでどれほど勇気が必要なことだったことか。その年からしばらくは、害虫が増え、葉も茎も無くなり、茶畑は『くちゃくちゃ』になったそうです。隣の茶畑からは虫が来たと苦情を受け、収入は激減、借金は増える一方。虫との闘いのみならず地域、そして家族とまでの葛藤の中、本当に苦しい時期を信念を曲げずに押し通され、3年経過すると益虫(カマキリ・テントウムシ、蜘蛛等)や鳥が、害虫を食べてくれるようになり、化学肥料で疲れ切って硬くなってしまっていた土が多様な微生物の繁殖で柔らかい土に変わり、3・4年目から新芽も少しずつ採れるようになり、周囲の方々からも徐々に理解が得られるようになってきたそうです。それでも、“無農薬”を強調すると同業者から「営業妨害をするつもりか!」と脅かされたり、JAS認証を取っていないことを「正式な農法じゃない!!」と揶揄されたり、周囲の本当の理解を得るにはまだまだ苦労の日々が続いたそうです。でも、その労が報われた最近になると、周囲の皆さんからの賛同を得、無農薬に切り替えたいという農家仲間が出てきたり、全国に無農薬の篤農家の友人の輪が拡がっきたことは“最高に幸せなこと”と目を輝かせて話される片木さんは大変印象的でした。現在、挑戦されているのは“無施肥”(肥料を与えない)でお茶を育てること、また、趣味でウーロン茶や紅茶もつくってもおられると話されていました。飽くなきチャレンジ精神がほんもののプロの農家を育てる・・・私もはやく一人前の農家にならなければ・・頑張りますぞッ!!!



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