百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

日本の農業の誤り

2020-08-12 21:02:35 | Weblog
このお盆の時期に汗水垂らして倒れそうになりながら・・・
「戦後の日本の農業について」考えてみる
農業は本来、暮らしの一部であった。だけど大衆は「農を棄て、会社員や公務員を目指した」
大きな要因のひとつに収入があげられる。高度成長下で所得は倍増されていった(他国の戦争からの利益もあり)。自然によって左右される農業とは違い安定した収入も大きな魅力のひとつだと言える。当初は稲刈りや田植えは、親戚一同の共同作業であったが、機械化の促進が更にその共同体を分断していった。農業者を守る意味でつくられた農業協同組合(JA)は、農業者から搾取して、いつの間にか巨大な金融機関に変貌を遂げた。
もっと小さな規模で資源循環型の農業はできなかったのか?いつまで経っても誰かに搾取され続ける構図から脱出できないでいる「日本の農業の誤り」はどこにあるのか?
農業者はもっとストックの大切さを知るべきだ。恵まれた環境は、豊かな大地を育み、しっかりとした農作物を育ててくれる(人はそのお手伝いをしているだけに過ぎない)。
そして、しっかり汗を掻くことだ。
何よりも自ら農作物の持つ力を信じ、育った農畜産物を食し、自らがそれらの農畜産物の素晴らしさをわかってくれる仲間を増やすことだ。
小さな国土で、みんなが汗しながら自然と共に歩む、今一度、天からの恵みを全身で感じ、その中に生かされている「幸せ」を思う、そんな素朴なことができないようなら、やはり「日本の農業の未来」はない。