百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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農業のもっとも大きな問題点は、
農業の持つ本質をどう捉えるか
にあるのではないか。
米国のように集約化、拡大化、
効率化を他の産業と同様に図
れると思うか、欧州のように
持続性を持たせ、かたや多様性
を認めながら、“やすらぎ”や
“いやし”、景観や環境を保全
する必要を説くか、どちらを我
々は選択し、どうアプローチをする
か、今重要な岐路に立っている
にもかかわらず、どれだけの人
が自分事と捉えているか。
農業をひとつの産業とだけ考え
るのではなく、人間としての営
み、国としての国防と捉えると
それは決してひとつの産業では
なく、大きな繋がりの中の、ま
た全体を取り巻く環業と考える
べきなのではないでしょうか。

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農業の集約化が本格的に進もうとしている。
農業者は生産法人か集落営農の組織化でしか
対応は出来なくなっており、今後は小さな規
模での百姓は政府からの援助や助成の対象に
は一切ならなくなるという。
援助や助成は決して将来の農業の為にはなら
ないと僕自身は確信しているが、国自身の政
策として集約化を選び、拡大化や効率化を工
業製品と同じように志向することや国際競争
力を農作物に求めることは更なる誤りを国策
として行おうとしているように思えてならな
いのは僕だけだろうか。
拡大や効率化はある程度可能だとは思うが、
すべてが経済原理だけでは農作物は栽培出来
ず、いずれ現状の米国のように袋小路に迷い
込むことが安易に予想出来る。また一方で、
農業と地域との共生や環境保護の視点で農業
の将来を語る方々も多いが、もっと地に足つ
けて考えてみると、国防としての食糧の自給
率の向上をどのように捉えているか等考える
とあまりにも無策であり、今日考えて明日す
ぐに栽培出来ない農業の難しさを真摯に農業
者や関係者だけではなく、国民全体で早急に
考えるべきではないか思う。
国際競争力を身につければ、日本の農業の将
来は明るいと言うジャーナリストがいるが、戦後の
高度成長の成功体験は農業ではあまり役に立
たず、仮に日本国内で農業の空洞化(かつて
産業の空洞化があったように)が起きれば、
国民の食をほとんど海外に委ねることとなり、
まさに国としての体をなさなくなる現実に、
気付いている人も多くいると思う。
少し立ち止まって、いろいろな角度で将来を
考えてみる良い時期なのでは・・・。



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