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口先と裏切り、橋下 徹新党の正体⑬

 

口先、裏切り橋下 徹新党の正体⑬

 

議員定数を半分にしてどうやって「官僚の抵抗」と戦うのか

 維新八策の中で、最も乱暴で選挙受け狙いがミエミエの目玉政策が、議員定数半減だ。

 「国民に増税をお願いする前に国会議員が身を削らないといけない」ということで既成政党は数十議席減を掲げているが、維新はさらにハードルを上げて、半減(240減)まで踏み込んだ。

 一見勇ましそうだが、選挙プランナーの三浦博史氏はあきれていた。「歳出削減のためにあらゆる無駄を省くことや国会議員の身を削ること、議員定数を半減することは全く次元の違う話です。日本の国情に照らして、何議席が適切かをまず論議すべきだ。

 議員定数の話はバナナのたたき売りではないのである。

橋下市長の考えは、「道州制が実現すれば、国は外交、安保、マクロ経済政策などを担当、公共事業の個所付けなどは道州が行うので、国会議員は半分で十分」というものだ。

 ここまでは市長が師と仰ぐ大前研一氏の主張と一致するが、問題は道州制実現前に衆議院議員を半減させようとしていることだ。

 道州制に移行すれば、今の国交省や農水省、総務省などは、地方の機関(道州)に移行し、約30万人の国家公務員が『10万人程度』になるとみられている。

 霞が関の官僚は猛反発、当然、永田町の政治家との壮絶なバトルとなるだろう。

 

打ち上げ花火でしかない維新八策

 そんなときに、道州制推進の先兵となる国会議員を激減させるのは、守旧派官僚を喜ばす愚行だ。だから、定数半減より道州制実現が先ではないかと9月6日の会見で聞くと、橋下市長はこう答えた。

 「維新の会の執行部で相当議論があって、松井知事は『道州制実現後の定数半減』を主張したのですが、それだと『じゃあ10年後の話かよ』となってしまうので、まずは衆議院議員半減となりました」ポピュリズム(大衆迎合)を自ら暴露したような発言ではないか。

道州制実現への道筋など、どうでもよくて、とにかく国民受けする派手な花火を打ち上げて議席を獲得しようという魂胆だ。

 こうなると、道州制そのものだって、どこまで本気なのかと怪しくなる。

 橋下市長は、定数半減をすれば、中央官僚も霞が関のスリム化(国交省の道州移行)を進めるようになると言うが、組織防衛本能が強い官僚に自発的な道州制移行を期待するのは楽観的過ぎる。

 勿論定数半減となっても少数精鋭の国会議員が官僚をコントロール出来れば問題はないが、維新の候補者を見る限り、それはブラックジョークだろう。

 「道州制を願って日本維新の会に投票したら、いま以上の官僚主義国家になった」という近未来図が見えてくる。

 国民は「民主党」と「日本維新の会」に2度裏切られることになる。

 

 

 

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