小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

鳳仙花いろいろ

2010-09-06 | ガーデニング
わが家の庭で、夏の花の定番はと言えば「鳳仙花」。
特に今夏のように、猛烈な暑さでほとんどの草花が青息吐息の中でも、なぜか鳳仙花だけは、いよいよ茎を太く葉を茂らせ、赤い花を付けています。しかも昨年のこぼれ種だけで、増えているので、一件わが家の庭は、この猛暑のダメージは少なさそうにも見えるのですが・・・。
実はこの鳳仙花の仲間を、先月行ったバリで見つけました。それはあちこちの畑で栽培されていました。ヒンズー教では、椰子の葉で作られたお皿にプルメリアなどの花などと一緒に摘み取った鳳仙花の花もお供えされていました。ヒンズー教にはたくさんの神様がいるので、寺院だけでなく家の入口やお店の前などにお供えをするので、大量の鳳仙花を栽培する必要があるのでしょう。
また、鳳仙花については、一昨日の新聞でも詩人の高橋睦郎氏が取りあげていました。北原白秋の詩集「思ひ出」にさまざまな花が登場する中で、鳳仙花も歌われているのだそうです。「爪紅(つまぐれ)」という題名で、少女の爪に塗られた鳳仙花の花弁、幼い柔らかな手で揉まれた紅色の花弁が、爪に滲んでいく様子が歌われています。
ただ、わが庭の鳳仙花を見て、「爪紅」へと思いを膨らませるには、この暑さですっかり心も萎えてしまったようですが。
コメント (8)
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