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アントニオ・カルロス・ジョビン (59)「デサフィナード」ジョアン・ジルベト、スタン・ゲッツ、ゲイリー・マクファランド

 

 

 ジョアン・ジルベト(Joao Gilbert)、スタン・ゲッツ(Stan Getz)のアルバム「GETZ/GIRBERT」(1963年)から”デサフィナード(Desafinado)”です。ドラムはブラジルの名手ミルトン・バナナ(Milton Banana)、,ベースはセバスチャン・ネット(Sebastião Neto) 、ピアノはアントニオ・カルロス・ジョビンという素晴らしいメンバーです。

 ジョアン・ジルベトの歌は良いのですが、スタン・ゲッツのサックスの音がやや大きすぎます。このアルバムの録音中ジョアン・ジルベトが、スタン・ゲッツがミキサー室でサックスの音を大きくしているのではないかと疑っていたというのも分かります。

 

 

 

 アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバム「inedito」(1995年)から”デサフィナード”です。「inedito」は1987年にジョビンが関係者や友人用に録音したアルバムを、生誕60周年を記念して一般向けにリリースしたものです。

 

 

 

  米国の編曲家、作曲家、プロデーサー、ヴィブラフォン奏者、歌手のゲイリー・マクファーランド(Gary McFalandのアルバム「Today」(1969年)から”デサフィナード”です。ゲイリー・マクファーランドは1960年代半ばよりボサノヴァの影響を受け、ソフト・ロック調のサウンドのアルバムをリリースしました。「Today」は「Skye」レーベルから4枚目、最後のアルバムになります。

 

 ”デサフィナード(Desafinado)はボサノヴァのスタンダード・ナンバーになり、数多くの歌手や演奏家がレコーデイングしています。以下に主なミュージシャンとそのアルバムを紹介します。

 (ブラジルの演奏家) ロベルト・メネスカル「Big Band Bossa」(1962年)、「A Bossanova De R.M」(1965年)   ミルトン・バナナ「O Ritomo E O Som DE Bossa Nova 」(1963年)  セルジオ・メンデス「voce Ainda Nao Quiviu Nada」(1964年) 「Quiet Nights」(1966年)  セザール・マリアーノ「Octeto Cesar Camariano Mariano」(1966年)  ジョアン・ジルベルト「Prada Pereira De Oliveira」(1980年) 

 (ブラジルの歌手)  レニータ・ブルーノ「L,B,Em Hollywood」(1968年)  ソニア・ローザ「Sensitive Sound of Sonia Rosa」(1970年)  ナラ・レオン「Dez Amos Depois」(1971年)  ガル・コスタ「Rio Revited」(1989年)  

 (米国の演奏家)   チャーリー・バード「Bossa Nova Pelos Passaros」(1962年)  ディジー・ガレスピー「Dizzy on the French River」(1962年)  ティト・プエンテ「Bossa Nova By Puente」(1962年)  ローリンド・アルメイダ & ボサノヴァ・オールスターズ「Viva Bossa Nova」(1962年)  クレア・フィシャー「So Danco Samba」(1965年)

 (米国の歌手)   ハイ・ローズ「Happen to Bossa Nova」(1963年)  パット・トーマス「Desafinado」(1962年)  イーディー・ゴーメ「Blame It on Bossa Nova」()1963年  エラ・フィッツジェラルド「Ella Sings Antonio Calros Jobim」(1981年)   

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