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1970~73年の洋楽 ② ジョニー・リヴァース” "シークルーズ” ”ロッキン・ブギー・ウギー”

 ジョニー・リヴァース(Johnny Rivers)はロックンロール、黒人音楽やC&Wを彼流にアレンジして歌うというスタイルから、1968年のアルバム「Realization」から突如ヒッピー風の出で立ちになり、曲の内容も社会性を帯びたり、内省的なシンガーソングライターのようになってしまいました。

 アルバム「Sim Slow Slider」(1970年)「Home Grown」(1971年)、1970年のシングルもジェームス・テイラー(James Taylor)の"Fire and Rain"、ヴァン・モリソン(Van Morrison)の”Into the Myst(神秘の中で)"と、その路線で制作されています。

 ところがヒッピー・ムーブメントのインチキなことに気づいたのか、セールスが振るわなかったためか、本来の姿に戻り、1971年にシングル、”シー・クルーズ(Sea Crues)"(オリジナルはニューオリンズ出身のリズムアンドブルース・ピアニスト、ヒューイ・ピアノ・スミスの作曲)をリリースします。

 

 

 ”シー・クルーズ"は1971年にリリースされ、全米84位にランクされました。ジョニー・リヴァースのヴァージョンは、大滝詠一のナイアガラ・サウンドを連想させる分厚いホーンアレンジが最高で、数あるカヴァーの中で最高だと思います。

 ジョニー・リヴァースはライブ・アルバム「Last Boogie in Paris」(1974年)でもこの曲を演奏していますが、ホーンがテナー・サックスとトランペットだけなのでやや物足りなさを感じます。

 

 

 

 ジョニー・リヴァースは1972年に「ロッキン・ブギー・ウギー(Rockin' Pneumonia and Boogie Woogie Flu)」(オリジナルは”シー・クルーズ”と同じ、ヒューイ・ピアノ・スミス)をリリースし、全米6位の久々のヒットになりました。個人的には好きな曲なのですが、日本ではヒットに至りませんでした。

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