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韓国ドラマ 「オンダル王子たち」②

 「オンダル王子たち」

     演出  チョ・ジュンヒョン(「一枝梅」1993年)
      
  脚本  イム・ソンハン(「ずっと会いたい」「人魚姫」)
 
 
 リッチ家具の社長ピョン・ヒボンは愛人を何人も作る強権的な父。息子たち(ホ・ジュノ、チョ・ミンギ、イ・ジュヒョン)は酔って父に反抗するものの、王のような父に殴られて文句も言えない情けない男たちです。
 そんな父は愛人(チェ・ミンギル)の娘(イ・セヨン)を、目に入れても痛くないほど大事にしています。母親違いの妹として、4兄弟にも愛されてのびのび育っています。天真爛漫な幼稚園児のイ・セヨンに付き合う大人のお兄さんたち。家の中でかくれんぼして遊んでいます。
 ある日から強面だった父が、急に4兄弟のご機嫌取りを始めます。兄弟たちは不思議そうに父親に付き合い、お互いに親近感を感じていきます。それが愛人チェ・ミョンギルの入籍のためだと分かった兄弟たちは、父にあいそをつかせてしまいます。イメージ 5そんな最中にリッチ家具の工場で火災が起こり、会社が倒産、父親も脳溢血で亡くなってしまいます。
 離婚して家に戻ってきた長男のホ・ジュノは会社の常務で大のゴルフ好き、ブランド品を身に付け遊んでばかりいる茶髪の次男チョ・ミンギ、優しくていつでもニコニコの3男イ・ジュヒョン、兄たちに愛されているぼーっとした高校生の4男チュ・ハヌル。
 何不自由なく上流の暮らしをしていた4兄弟は、お金、家、車、家具、洋服などすべてを債権と社員の退職金に使い、一文無しになってしまいます。イメージ 2一年だけ住める知人のアパートでのドタバタな貧乏生活が始まります。
 父の愛人のチョ・ミョンギルは兄弟たちへの援助を断りますが、娘のイ・セヨンはかわいそうな兄たちにお小遣いをあげたり、家のおかずを持っていったり。母親に叩かれても兄たちに会いに行きます。
 チェ・ミョンギルのほかに愛人がいて赤ん坊を置いて逃げてしまい、兄弟たちが弟として育てるはめになり、ミルクを飲まない赤ちゃんの世話に途方にくれながらも兄弟力をあわせて育ていきます。イメージ 3
 強権的な父親の怒るシーンは時代劇を観ているようで、シリアスなドラマかしらと思いながら観ていましたが、兄弟と小さな娘(イセヨン)が家の中でかくれんぼするあたりから、シットコムのようなコミカルな演出になり、抱腹絶倒な面白さになります。
  特に父親が息子たちにご機嫌をとっていくシーンは、怖い父親のキャラクターも変わって滑稽になり、お腹を抱えて大笑いしてしまいました。イメージ 4
 4人兄弟に赤ちゃんまで加わり、てんやわんやの大騒ぎ。母乳を求めるホ・ジュノが面白可笑しくて、何度も見返してしまいました。
 悪役や怖い役を演じることの多いホ・ジュノは、「ずっと会いたい」と同じようないい人を演じています。長男として一家を背負う責任があり、貧しくなっても頼りがいのある優しい兄を演じています。
 
 
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