マガジンひとり(ご訪問ありがとうございます。年内に閉鎖を予定しています)

書肆マガジンひとりとしての小規模な同人活動を継続します。

Top 10 Hits of May 2011

2011-05-18 22:26:06 | Weekly Top 15
月曜晩の、有名アスリートを取材したNHKの番組によれば、卓球の五輪出場権が、世界ランキングの各国上位2名に与えられることから、第一人者だった福原愛選手をしのぐ勢いで、昨年、日本人中最上位のTop 10内につけた石川佳純選手に、「このランクを守りたい」という気持ちが生じたんだとか。
それまでは、卓球をすることが楽しくて仕方がないほどだったが、初めて、心から楽しいことばかりでない、苦しさも感じるようになり、試合でも積極的に攻めていくというより、「(対戦相手が)ミスしてくれないかな」のような消極的な気持ちが芽生えた。
せっかくつかんだランキング上位なのに、それは常に浮き沈みするものであるため、逆に心を、体を縛る。
自分がベストをつくすことより、他人の動向が気になる。
彼女ほど、実力の世界で、まっすぐに生きてきた若者でも、そうなってしまうということに、あらためてハッとさせられた。

先日の記事に引用した、ビートたけしが「原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年のほうがマスコミ的にはウケがいい─」
─と語った、政府の原子力委員長を招いた新潮45のヨイショ対談。
実際に、原子力は危険だとするオオカミ少年のほうが、マスコミ的にウケがいいのかは別として、ここに、先行して利権をつかんだ者が、他人をおとしめることによって、自分を守ろうとする、石川選手の心を縛ってしまったものとも似ているが、もっとじじむさくて小狡いものを感じるのだ。

スポーツ選手の盛りは短い。まして卓球では、膨大な人口を幼少時から選抜して、徹底した英才教育を施す、中国の選手たちが、壁のようにそびえたっている。
お笑いの才能がとっくに枯渇しても、さまざまなことに保険をかけて、文化人ヅラをして居座っていられる日本のマスコミ界とは、厳しさが違う─
─と、ビートたけしを非難するオラ自身も、さまざまなことをあつかって、あまたの他人への批判・中傷により、弊ブログを長く続けていこうとするような、たけし的老害・マスコミ的悪徳を根強く宿している。

もっと、他人がどうこうではない、自分自身のベスト記録に挑む、自分でなければできないことに挑戦する─という態度がなければ、ブログを続ける意味は薄い。
無職で独身のオラも、ごくわずかでも進歩し、貢献したい。難しいことだと思うが、生産的に生きてみたい。
というわけで、時間が腐るほどあって、一日中音楽を聞いていても叱られない身分であることから、これまで大晦日にやってきた年間チャートの曲数を増やすとともに、毎月のチャートもやっていこうかと。

今月は、以下のような結果となり、1970年代から活動してきたザ・カーズの久々の新曲がベテラン勢としては唯一のランク入りを果たしたものの、日本の音楽が不在なのが寂しい。
石川選手を追った番組でも、エンディングに悪夢のようにひどいJ-POPが聞こえてきて。GReeeeNとかいう。eの数、合ってます?
間違ってようが、どうでもeeeeんだけどね。
オラ子どものころ日本でヒットしていた曲は、たとえ保守的でロックとは無関係だとしても、音楽としては、そうひどいものではなかった。
下手クソなアイドル歌手でも、曲そのものはよくできていることもあった。
それに対し、今のJ-POPは、ギターで作曲しているのか、ピアノ等で作曲しているのか知らないが、それらの楽器の宿す長い歴史から、まったく切り離されて、バブル期・CDバブル期以降のわが国の特殊な文脈に沿って、一部のお客さんを囲い込むようなものに成り下がっている。
「自己啓発セミナー」みたいな。
もし、これから結婚・子育てするとすれば、そうした音楽や、音楽以外の子ども向けカルチャーなどの洗脳から、わが子を守ることができるのか不安。
たけしの原発擁護対談が、記事なのか広告なのかはっきりしないように、公共の出版、公共の電波といったものも、汚染されて信用できないので、ヒットチャート作りなどを通じて、自分なりの座標軸を定める試みとしてゆきたい。



◆Top 10 Hits of May 2011
1. "Think You Can Wait (From the Film "Win Win")" The National (2011 - Single)



2. "Hyena" Snowman (2011 - Absence)



3. "Limit to Your Love" James Blake (2011 - James Blake)



4. "You See Everything" Low (2011 - C'mon)



5. "My Time's Up" The Raveonettes (2011 - Raven in the Grave)



6. "Afterburner" Panda Bear (2011 - Tomboy)



7. "New Beat" Toro y Moi (2011 - Underneath the Pine)



8. "What You Need" The Weeknd (2011 - House of Balloons)



9. "Sad Song" The Cars (2011 - Single)



10. "Mirrorage (Lindstrøm Remix)" Glasser (2011 - Single)

コメント    この記事についてブログを書く
« 佐藤栄佐久氏の証言 | トップ | ピッピという女の子 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weekly Top 15」カテゴリの最新記事