マガジンひとり

自分なりの記録

作りの意図

2011-07-28 23:10:58 | メディア・芸能
どこぞの女優のヒモ亭主が、韓流推しのフジテレビをののしったとかで、さらには2ちゃんねるの創業者まで日テレ・フジの外資比率を持ち出してあおったとかで、英米に続いて、わが国版の右寄りフォックスTVも旗色がよろしくない─というよりは、ヒマで仕方ないネット民が騒いでるだけだと思うんだけどね。
特にツイッターを見ていて感じるんだけど、ネットに入り浸ってる人びとは、意外とテレビも見てるんだよね。そんで、そういう人びとにとって、ある意味ヒーローとなった堀江貴文にしたって、ニッポン放送の買収をテコに、最終的にはフジテレビを支配下に収めたかったわけでしょ??
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社。時流に乗って急成長し、影響力を肥大化させたような会社が、いったん経営が左前になって、たとえば、それを察した経理担当者が横領して愛人連れて国外脱出した─のように、沈没船からネズミがゾロゾロ状態におちいると、「総会屋」みたいのも介入してきて、会社の資産のおいしいところの分け前にありつこうと。
そうした流れの中で、ヤクザみたいな怪しげななりわい、高岡とか西村が、いち早く手を挙げておこうとしているだけではないのか、沈むと決まったわけでもなく、いまだ巨大な影響力を行使するテレビ局に対し。
そもそも、広告収入が落ち込んで、苦しいことは確かだとは思うが、さんざん今年はやめたほうが─と言われていた27時間テレビも結構な視聴率だったそうじゃないの。
3年か4年前に、深夜恒例の「カマ騒ぎ」がなかなか始まらないので、見るのやめて寝ちゃった以来、オラ今年は遅くまで起きていて、そういえばカマ騒ぎやってないかなと、見てみたわけさ。
なんか、笑えるというほどではないが、つまらないというほどでもなく、消しどころも見失って、明け方までズルズルと3時間くらい見ちゃって。
ふだんから知っているロンハーとアメトークとも共通する顔ぶれも見られるが、先週の予告を見てから楽しみにしていた、26日のロンハー「熟まげどん」=7人の熟女と8人のお笑い芸人で、カップル成立するかどうかのゲーム企画=を見て、ああ、ロンハーはきちんと編集してあるから、面白いのか、27時間テレビは生放送で、お笑い芸人たちに、いわば「丸投げ」したようなものだったのか─と。
楽しみにしていたというのも、熟女側に秋野暢子や杉田かおる、芸人側に有吉弘行や千原ジュニアといった手堅い面々がいて、これまでの芸歴で培ったものを発揮してくれるに違いないと確信したからでもあるのだが、実際には、そうした人が面白いのはもちろん、15人全員に見せ場が用意されていて、ゲーム企画が得意そうでない人、必ずしもオラが好きでなかった人まで、面白い。
全体として、不慣れな人や番組の新参者にも、新しい笑いの文脈を見つけて、育てていこうというポジティブな空気が感じられる。まあ、殺伐としている時のロンハーも、それはそれで面白いんだけどね。
このことは、同じ人物がプロデューサーを務めるアメトークでも、お笑い芸人に企画をプレゼンさせるなど丸投げのように見えながら、ネガティブなテーマやオラが興味ないテーマの時に、いろいろ発見があって非常に面白いという。
この加地という人物は、人相としては先の西村博之のような、みんなの党から立候補しても不思議でない系統の雰囲気をかもし出しているものの、ロンハーにおける、芸人からマジメ発言を引き出す企画で、自らフットボールアワー後藤と7時間も酒を飲んでカメラを回させて、そのごく一部を番組で使って成功に導くなど、天下り特殊法人と化しつつある今どきのマスコミ界で珍しい、作り上げる意図を持った人物として信頼を集めている様子がうかがえる。
今晩のアメトーク「禁煙つらいよ芸人」も楽しみだ。
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