Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

Lonewolf and Cab

2009-10-30 | Weblog
題は「子連れ狼」の英語訳です。

 三遊亭円楽さんが逝去されました。落語に疎い私としては、笑点の司会としてか知らなかったのだけど、Wikiの経歴を読むと、師匠の三遊亭円生が落語協会を脱退した際に一番弟子として共に脱退し、そのまま協会には復帰せず、自分の落語団体を立ち上げたりと結構波瀾万丈なんだな。落語の協会には、上の落語協会と落語芸術協会という2つの大きな団体があるということに驚いた。まるでプロレスみたいだな(全日と新日)。笑点の現司会である歌丸師匠は、落語芸術協会の会長さんなのか。三遊亭円生は落語協会の会長だったけど、色々ともめて脱退。賛同者が多いはずと思ったけど同調者が殆ど出ずそのまま沈没。この脱退劇の顛末のWikiは誰が書いたのか知らないが、ドス黒い熱をはらんでいてなかなか読ませます。対立ー脱退ー新団体設立ー失敗ー吸収なんて流れはまさにプロレスの世界。まあプロレスに限らず、人間が集まって団体をつくると、遠からず同様のことが起こるのが常。宗教団体、伝統芸能、政党、学術団体・・・これって人間の本質なんだろうな。

東奔西走

2009-10-26 | Weblog
 有給を頂き3連休として色々な諸雑務をこなした。
 住宅の打ち合わせ@新宿・・・決めなければいけないことがまだまだ沢山あります。ゼロから考えるということは自由度はあるけども、勉強することも多いので大変です。打ち合わせ後、工務店の社長さん(歳は一回り上だがとにかく若い!)に色々な有名家具を案内してもらう。ベストセラーになっている椅子はやはり座りやすい(でも高い)。
 奥さんの楽器の調整のため東京西部方面へ出動。小田急はいつも混んでいて嫌いだ。小田急沿線を最初から候補にしなかったのもそのせいである。最初は神妙にしていた子供だが、見知らぬ部屋で見知らぬ人に囲まれたためか、ママべったり状態となり、楽器の試奏さえできぬ状態になる。素晴らしい試奏室を貸してくれたというのになんてことだ・・・・どういう施工をするとここまで響く部屋になるのか店長に色々と質問してみた・・現在の予定している部屋の仕様がそれとは「真逆」なのでちょっと凹む(天井高、床材等々)・・まあ封じ込め(防音)をメインにしてるし、それほど費用かけられないし・・そもそもその部屋は楽器を弾いてもいいなんでも部屋(納戸)の予定。
 キッチンの装備を再考する必要がでてきたため、アキバへ出動。この世には良いモノが沢山あります。買えそうな値段のものを吟味するより、絶対に買えない値段のものを鑑賞するほうが精神的には楽ですね。国内メーカー、輸入モノなど色々な選択肢があるけど、「安物買いの銭失い」だけにはならぬよう長期的視野で手堅い買い物をしたいものです。時間があったので、有名デザイナーの設計した椅子に片っ端から座りまくる。食卓の椅子はワンセットで買うものと思っていたけど、ちぐはぐにさえならないのなら、一脚ずつ良い椅子をコレクション的に並べるのもいいかもしれない・・・ってまあこれは夢の夢ですね。でも椅子は近いうちに買わないとまずいんだよな・・現在使っている椅子は毎日骨組みを差し込み直さないといけないくらいにへたってます(お下がりなので)
 合奏練習で東京北部へ。指導してくれた先生は肩書き・経歴は神のようなお方(ドイツ人、指導は英語でした)でした。バイロイトのコンマスって・・・。しかし、偉そうさや威圧感なんてものは全くなく、非常に丁寧でそしてチャーミング。身振り手振り、擬声・擬態を織り交ぜたユーモア溢れる、かつ実践的な指導は感動的でした。音楽の感じ方がとにかくスケール違いで(これはプロの音楽家に接するといつも感じることですが)、音楽の存在意義を改めて考えさせられました。久々に合奏に使った自分の楽器は最初は固かったけど途中からよく鳴るようになりました。毎日少しでも触れたら大分違うだろうになあ・・。

革命パクリ

2009-10-22 | Weblog
 亡き巨匠・深作欣二の監督したSF超大作「宇宙からのメッセージ」の予告編をYoutubeでみた。この映画、千葉真一、真田広之、天本英世等の超大物スターがぞろぞろと出演し、スターウォーズに先駆けて発表した日本の誇るSF映画なのだが(実はスターウォーズの情報を得た東宝が徹底的にぱくった)、この予告編を観れば、いや聴けば、クラシックファンならすぐに違和感を感じることだろう。そう・・・バックに流れる曲がショスタコの革命4楽章の壮大なパクリなのである。調整・リズム・構成まで全部そのまんま。ちょっといじって軍歌っぽくしているが、ここまで徹底されていると爽快な気分にさえなる。というか、正直に革命使えばいいじゃないか・・・。ショスタコが革命を政府への皮肉、アンチテーゼとして作ったいう伝説が本当なら、こういう使い方をショスタコは喜んでくれるかもしれない。
 いや凄いものだ。ゴジラ映画のようなショスタコ・・・一度演奏してみたいような気がしないでもない・・ような・・・いやしたくないか。

徒然:闇の軍師

2009-10-22 | Weblog
 ここのところちょっとだけ忙しい(実験関係で)。滞社時間11時間くらいか・・・。世間的にはこの程度は当たり前の範疇なんだろうが、私は非人道的だと思います(って誰に言われたわけでもなく、自分で勝手に拘束しているわけなのだが)。学生時代の拘束時間に比べてたら極小だが、この歳になるとやはりきつい。まあ実験対象が「生もの(not 生物)」だから仕方がない。取り出したら早めに処理しないといけないので。年末の海外発表のdeadlineが迫ってきたし・・・。

 子供が手放し立ちにチャレンジ中。滞空時間がじわじわ延びてきた。よほど嬉しいのか、なぜかいつもゲタゲタ笑い。最近は「ありがとう」に対して「どういたしまして」が出来るようになった。小首を傾げてぺこりするのだが、激しく可愛い。


 新しい郵政社長:元官僚が問題とは思わない。官僚ってのはやはり優秀な人材であり、衆愚がフィーリングで選んだ政治家より絶対に使えるはず。ただね、73歳という年齢でもう新しい役職につくなと・・・。もっと若い人にやらせろよ。すでに老害なんだが・・・。もう公職については65歳で完全定年制にしてほしいものだ。あ、郵便は民間なのか。
 この斉藤氏、「小沢一郎民主党幹事長との関係が深く「官僚の中の官僚」」とのこと。さらに「「大物次官」ともてはやされたのは、人事を通して省内で「斎藤組」と呼ばれた強力な人脈をつくり、「子飼い」を操縦して当時の予算査定の最重要テーマだった公共事業などの配分に辣腕(らつわん)を振るったことにある。「闇の軍師」(自民党の閣僚経験者)との印象も強い。」
・・・闇の軍師って凄いな。闇軍師のイメージとしては「司馬仲達」か?顔はヘイポーさん+岡田監督みたいんだけど。

天下り問題:「天下り」というと響きが悪いが、これは民間の「出向」のことである。ピラミッド体系の官僚社会では、誰かがトップにのぼりつめると、その同期は一斉に退職して天下ることになっている。一見不条理だが、そのおかげで、ポストが循環して若い戦力を毎年補充できるのだ。これは非常に合理的でいいシステムだと思う。私としては決して悪いとは思わない。問題なのは天下り先の方である。存在価値があるのかないのかわからない財団やら法人を隠居先にして、高給を蝕むというのが問題なのだ。現場としても、その分野の素人が上司にいることほどの迷惑な話はない。もっとこの日本の貴重なブレイン群を積極的に利用する場はないのだろうか?(でも、扱いずらそうだな・・・)天下り=悪の論調ばかり目立つが、そちらに焦点を集めるべきだと思う。

日本の癌・・文科省

2009-10-20 | Weblog
 文科省はマスコミと並ぶ日本の癌だと思っています。公務員の中でも一番出来の悪いのが配属される省庁が文科省なんだそうです(友人談)。ゆとり教育、博士量産、法科大学院、薬学6年制、そして教育学部6年制・・・と果てしなく愚策を垂れ流し続けています。「ノーベル賞20人計画」なんてのもありましたね・・・。この不況の最中、高い教育費が生活を逼迫しているというのに、さらに授業料を搾取するように大学に指示しています。まあ大学も経営難なので、学生を長く繋ぎとめられる指令なら歓迎なんでしょうが・・・。4年制が6年制になったらかかる学費は1.5倍、仕送りも1.5倍。国立大学で年間学費が60万、私大だと100万から医学部にいたっては数百万です。自分が将来子供にそんな教育費を払ってやれるとはとても思わない(学資保険には入ってますが)。できるだけ安く、そして短時間に知識と技術を身につけさせて社会に送り出すのが学校の役目なのでは?6年制移行なんてしらっと言うけど、本当に6年間かけないと身につかないことなんですかね?授業の質を上げて(教師の質をあげる)カリキュラムを工夫すれば、4年以下でも習得できるのではないですか?法科大学院なんてその最大の失敗例だと思いますよ。もうLECをロースクールに認定してしまえよ・・・。
 さらに文科省は中学レベルで落ちこぼれている人間のために、全く無用な低ランク大学を認可しまくってます。学問したい気持ちは大事ですが、「大学」で有る必要があるのですかね・・・。文科官僚は「大学進学率アップ=教育国家」とでも思っているのでしょう。数値アップだけが手柄ですからね・・。実はこの大学認可も自分たちの天下り先を確保するためという一面があるそうです。

「文部科学省から過去5年間に天下った幹部職員OB162人のうち、3分の1を超える57人が私学(学校法人)に 再就職していたことが28日、産経新聞の調べで分かった。旧科学技術庁出身者らを除いた旧文部省の生え抜きに限ると、
4割を超える高率だった。この調査結果に、識者らからは「旧建設省OBがゼネコンに天下るようなもの」と批判の声もあがっている。 与野党各党は総選挙のマニフェスト(政権公約)に天下り規制を盛り込んでおり、文科省は天下りへの新たな対応を迫られそうだ。 調査結果によると、平成15年9月~20年12月に、文科省から天下った本省課長・企画官級以上の幹部職員は計162人。 うち57人(約35%)が51の学校法人に天下り、東京聖徳学園、佐藤栄学園、藍野学院、玉川学園、聖心女子学院、 日本体育会の6法人では、各2人を受け入れていた。肩書は事務方トップの事務局長が21人で最も多かった。」

Fランクな学校ばかりですね・・・

エンドレス

2009-10-20 | Weblog
 親に買ってもらった玩具に、ボタンを押すと「手遊び歌」が流れるものがありました。ボタンを押すのに結構力がいるのと、そもそも子供には「ボタンを押す」という認識がなかったので、これまでは大人が押してあげていたのですが、指差しができるようになったためか、最近になってついに仕組みを理解したようで、もう押しまくり・・・エンドレスで「お弁当の歌」や「ぞうさん」が流れています。曲を楽しむというよりはバックミュージューク化しており、積み木や絵本遊びをしながら、曲が終わると振り向いてポチ・・・さらにイントロが好きなのか、イントロだけを延々とリバース・・・。私も好きな曲の好きな部分だけを何度も巻き戻して聞く癖があるのですが、このあたりも遺伝なのか・・・。

社畜という言葉

2009-10-19 | Weblog
Job is Shit!さんの啓蒙ブログには非常に共感してます。

社畜とは「会社の家畜」という意味です。「会社の奴隷」でもいいと思います。日本人は「残業=当たり前」と思いこんではいませんか?勤務時間は仕事の種類によると思いますが、基本的に一日あたり8時間以上働くことは不条理と感じるべきではないかと思います。会社にいるほうが人生楽しいというのならそれでもいいけど、普通は家に帰って家族と過ごすほうが楽しいはずです。それを削って働いて何の意味があるのか?残業代がないと生活できないという意見もあります。確かにここれは正しいです。毎日2時間残業したら結構な額になりますね・・(って私は残業代付かないのですが・・)。でもそれも本末転倒ですね。残業して給料を増やしても疲れたり鬱になったり、家族と過ごす時間が減って遊ぶこともできないなんておかしなことです。欧州なんて長い昼休みがありながら8時ー4時の勤務体制で、夕方にはオープンカフェで一杯飲んで、家に帰って家族全員で食事というのが普通(らしい)です。アメリカも基本は定時帰りで土日は完全休暇だったなあ。その上、長期バカンスを絶対にとるし。なのに、GDPは日本とほぼ同レベルか、最近では日本よりも上位。日本は物もインフラも豊富だけど、「人生の豊かさ」という点では「コールド負け」していると思います。自分で料理もせず、コンビニや冷凍食品で飢えをしのぎ、「疲れた」「大変」「忙しい」を連発する毎日・・・・こんな慢性的な苦労をするためにこの世に生まれてきたのかどうか、冷静に考える必要があると思います。


25%削減

2009-10-18 | Weblog
「温室効果ガス」を25%削減であり、CO2を25%削減ではないのだな・・?最大の温室効果ガスは「水蒸気」であるので、風呂・湯沸かし禁止にすればいいのか?
 まあどちらにしても、私は「人為的地球温暖化説」を全く信用してないので(てか今時こんなの信じているのは情弱)、これからもCO2をガンガン排出させていただこうと思う。といっても、車ももってないし新聞もとってないからな。一般的には省エネ家庭だと思うぞ。


 鳩山には25%という数値の根拠を示して貰いたいものだ。どういう根拠と試算から「25」という数字を出してきたのか。「優秀な日本国民なら25%削減は可能だ」とかほざいているが、戦前の「神国である日本は無敵で不敗」とかいう発想に酷似しているように思えてならない。

住居

2009-10-16 | Weblog
動いてます。かなり苦労してます。人間の基本は「衣食住」ですが、家を持つということがこれほどに大変なことなのか・・・(まだ持ってませんが)。こことは切り離して記録ブログを立ち上げたのだけど、あっと言う間に開店閉業しています。過去のことを書くのは疲れる・・・しかし、これからがまさに「正念場」なので現在進行形の部分は書けたらと思います。ほんと不動産って魔物です。


懲りずに温暖化詐欺

2009-10-14 | Weblog
連休は学生時代に使った合宿所を十数年ぶりに訪れていました。最初こそ懐かしさを感じましたが、あっと言う間に違和感がなくなり、自在に過ごせてしまうあたり「刷り込み」なんでしょうか・・・。当事者のメンツも変わらずということもあり何とも複雑な気分でした。過去の呪縛から解き放たれないと書けばそれまでですが、過去のことを忘れずに生きるというのも有る意味では幸せなことなのこもしれません。2日酔いも重なりダラダラと「酒鬱」が続いてましたが、笑顔500%の子供の顔をみるとそんな感傷は一気に吹き飛びました。昨日は積み木を全部本棚の後ろに落としていました。カラス?


 環境省がこのまま温暖化が進むと2100年には真夏日が2.1倍になるとか計算して報告してるけど、週間予報さえまともに当たらないのに100年後の気候なんて予測できるのか?30年前(子供時代)は21世紀は「氷河期」になると散々脅かしていたのに・・・。これ以上無責任な「煽り」はやめてほしいものです。環境系の研究者って泥縄な仮説を誇大に発表する癖があるからな・・・。言ったもの勝ちの世界・・困ったものです。アメリカでは「温暖化人為説」に対して、科学者が懐疑的な意見を発表し始めている。日本でもこういう活動がそろそろ起こってもいいと思うのですが、音頭をとる人がいなさそう・・・研究費は国が牛耳ってるからなあ。首相がすでにアレだし。

「9000名の博士号を含む31000名の科学者が温暖化人為説、脅威説を否定@オレゴン」

人形劇:新三銃士・・三谷って

2009-10-08 | Weblog
 人形劇「三国志」は大好きでした。全話観たはずです。関羽の亡霊が怖かった。同じ時間帯の裏番組に、ローラーヒーロー「ムテキング」をやっていたはず・・そしてそのムテキングの変身の音楽は、チャイコのピアノ協奏曲の冒頭だったなあ・・と連想回想。ムテキングの敵はクロダコブラザーズだったっけ・・・。

 さて、私が「三銃士」の熱烈なファンであることは、過去にもこのブログに書いたかと思います。まあ例に漏れず、三銃士に対しても原作至上主義でありまして、アニメ版やら映画は全否定の立場です。というわけで、今回の人形劇も既にアウトなのですが、野次馬根性で公式サイトを覗いてみましたよ。まず監督が「三谷幸喜」ってところが爆弾ですね・・・・。嫌いなんだよな・・・あの「私って面白い人なんですよ」オーラを出しまくってるところがね。(実際はすんげえ寒いのに)。三銃士のシビアな場面とか、色気のある箇所とかを全部「温いお笑い」に変換してしまうのでしょうか。
 登場人物説明に並べられていた人形の出来は秀逸だと思いました。声を揃えないと最終評価はできませんが、それなりに登場人物の性格に沿った造形になっているように思います。この辺りは数々の人形劇で経験を重ねているNHK制作陣、さすがです。相関図を眺めると、思った以上に原作に忠実に見えます・・が、すぐにとんでもない脚色を確認・・・。「ブランシェ=猿」・・・!!!おい!
 ブランシェはダルタニャンの従僕なのですが、当然人間です。銃士は貴族しかなれないので、必ず従者がつきます。この従者が主人の性格も反映してなかなか個性豊かであり、主人の耳目となって個別に活躍することも多く、それも「三銃士」の魅力なのですよ。アトスにはグリモー、アラミスにはバザン、ポルトスにはムクストンという従者がいるのですが、これらも「猿」なんでしょうか?もしかして出番なし?ちなみにブランシェは「三銃士」後に出世して確か軍隊の士官になるはずです(「鉄仮面」時は士官だったはず)。それが猿だなんて・・・酷い設定です。舐めてんのか?おい?
 各個人の設定も嘘八百ですね・・・。ダルタニャンの父はロシュフォールに殺されてませんよ。ロシュフォールはダルタニャンの紹介状を盗むだけです。そもそも父親は「三銃士」には登場しないし。トレヴィルの友人だったということで息子に紹介状を持たせてやるだけです。アトスに愛嬌がある・・どちらかというとアトスは皮肉屋というか世捨て人なんだがな。ポルトスは女にもてるだと・・・確かに派手好きで見栄っ張りだけど、原作では代訴人の妻(老女)と不倫してた。女性(それも高貴な)と色々と浮き名を流していたのはアラミス。実はアラミスは三銃士の中で一番の曲者で、三銃士の最後の話(鉄仮面)では、カルトの教祖となって国家転覆の陰謀を企て、かつ三銃士の中で唯一生き残ります。腕に血管が浮くのさえ気にするような超ナルシストで、ちょっとしたことで赤面したり激高したりする安定感のないキャラでした(「三銃士」ではそれほどでもないが、その後の話では豹変する)。ルイ13世も愚王の設定になっている・・・息子14世の絶対王政の足がかりを作ったのはこの人なのだが。作品中でもリシュリューに国政を任せていながらも最高権力者としえの権威を示す場面が多く出てきます。それにリシュリューが王妃アンヌとバッキンガム侯爵を敵視するのは、個人的な嫉妬と対イギリス工作の一貫であって・・・・

と書いていたらキリがないです。

 大人の対応をすると、これはあくまで「新」三銃士であり人形劇なのだから、新しい1つの作品として観ればいいのですが、どうもそこまで素直に自分を切り替えられない・・・。前半は原作に沿うが後半からは独自ストーリーになるらしく、三谷脚本だとぐずぐずになって収集不能になるのではと危惧してます。三谷幸喜には大河「新撰組」とか「竜馬におまかせ」という前科があるし。まあ心配する義理もないのだけど、これまで映像化されてきた三銃士はどれも酷い代物だったので、この人形劇もその1つになるのではないかと思っています。せめてNHK人形劇の歴史を傷つける作品にならないように・・・爆笑問題が絡んでくるってのも心配ですね。

ET・大祝・ゲーモール

2009-10-07 | Weblog
・子供の「指差し」が大分と板についてきました。ETごっこをするとゲタゲタ笑ってくれます。テレビでオケ演奏を見せている(惰性で)せいか、拍手をするタイミングが絶妙になってきました。きちんと演奏の前と終わりに1人でパチパチやってます。

・大祝:ブラームスの序曲です。久しぶりに聴きました。演奏はワルター指揮のニューヨークフィル(フルヴェンにこの曲の録音はない・・・悲劇的序曲もない)。こんなに良い曲だったか?と思われるくらいに感動的。繰り返して3回も聴いてしまいました。学生時代に一度やったのだけど、全くといっていいほどこの曲にはいい思い出がない・・・。とにかく弾くのが難しいのですよ。それもあって、敬遠していたのだけど、久しぶりに聴くと「ここはこんな風に弾きたい」といったイメージが沢山湧くので、今弾くと少しは楽しめるかもしれません。昔は音符を追うのに必死で、さらに力が入りまくりだったりして、筋肉が痺れて曲の最後まで持たずに撃沈だったりしたこともありました。

・Gモール:モーツァルトの40番交響曲。フルヴェンの録音を聴く・・・超高速重爆というイメージですか・・(謎)。音量は途轍もなくぶ厚いのに、息もつけないほどに疾走し続けます。演奏はウィーンフィル。さすがです。圧倒的です。見通しがいいとか、爽やかとか、すっきりとか、切れ味が・・・とかそんな低次元の世界ではありません。この世にある40番の録音で最高のものなんじゃないかな?

・N響ホグウッド:ホグウッドは好きな指揮者です。プルチネルラの録音は愛聴してます。定期公演に初登場ということで、時間があったら生演奏を聴きたかったのだけど、それは敵わずテレビで観ることになりました。先週は古典交響曲とロンドン交響曲が放送されました。前半のプロコの方がよかったかな・・・ラッパがまた激しいミスをしてましたね・・ああいうの許されるんですかね・・。古典交響曲は一度やってみたいですね。でも、まあどうでもいい曲のレベルですが・・・。後半のハイドンはちょっと期待はずれ。もうちょっと攻めるのかと思ったけど、意外にまったりしていました。N響だからなのか?もうちょっと切れ味のある爽快感を醸し出してほしかったです。来週はメンデルスゾーンだそうです。こちらも楽しみです。

・弛緩:演奏における一番の禁忌です。盛り上がってきたのに、突然冷水をかけられるような場面が生演奏でも録音でもあります。私が一番否定的になる演奏がこれです。飛行機でエアポケットに嵌る感じというか、下ネタで失礼ですが、セックスの最中に親の顔を思い出して萎えるような感じです。萎える原因は演奏ミスとかではなく、指揮者・奏者の迷い・集中力切れに起因すると思います。有名な指揮者ではアバドの演奏にこの症状が多々みられます。特にベルリンフィル時代の演奏に多いように思います(若い時は非常に名演が多い)。ベルリンフィルの監督時代は、色々と試行錯誤の最中で、多大なプレッシャーもあり大変な時期だったのでしょうか。しかしながら、フルヴェンには絶対にこの「萎え」がないのですよ。これがフルヴェンの「凄み」なのだと思います。頭の中で曲が「学術的に」完成されている上に、ライブ一発勝負にかける全霊の魔法と降霊術が展開されるわけですから、奏者のみならず聴き手もあちらの世界へと連れていってしまいます。50年以上昔の粗悪な録音を通してもそう感じさせるのですから、生の演奏は本当に神秘体験だったのでしょう。

 こういう古い考え方はもう通用しないかもしれないけど、ボスが先頭で捨て身で突撃してこそ部下は全力で付いていくというものです。ボスが守りに入ったり、手を抜いたりすると、気がつかないふりをしていても、そういうものは絶対に部下に伝染します・・・。

ショパン ピアノ協奏曲

2009-10-06 | Weblog
 「のだめ」がそろそろ終了するそうですね。潮時かもしれません。最新刊でのだめが初めて公衆の前で弾いた協奏曲がショパンの協奏曲(1番)。私も子供のころから愛聴している曲です。ショパンはピアノに特化した作曲家なので、オケ関係者の間ではこの曲の認知が非常に低い、もしくは管弦楽の使い方のつまらなさから非常に評判の悪い曲です。弾き手側の好き嫌いと曲としての出来具合は全く別の話で、この協奏曲はクラシック音楽の中における名曲中の名曲だと思います。ショパンならではの甘く、そしてどこか頽廃的でけだるい旋律がたまりません。1番というけど実際は2曲目の協奏曲で、2番と言われてるほうが(こちらも名曲ですが)先に書かれています。どちらも20歳前後に書かれた作品です。天才ですね。私の好きな演奏はアルゲリッチ・アバドの録音。ちょっと健康的過ぎるかもしれないけど、若きショパンの溢れ出る情熱をダイナミックに表現していて好きです。嫌いな録音は、世間的には「決定版」として有名なツィメルマンのもの。ポーランド生まれということで「俺こそショパンの正統派」みたいな押しつけがましさがきつい。不自然で無理のある解釈・テンポ感に全く乗ることができませんでした。ツィメルマンは計算高さが鼻について嫌なんだよな・・・。他のロマン派の協奏曲としては、リストのものが有名だけど、こちらには全く乗れません。リストは派手なピアニストだったようですが、作曲家としてはショパンの足下にも及びません(まあ本人もその辺りはわかっていたようで、ショパンの曲をグロテスクに編曲して演奏会したりしていたそうです。)。シューマンの協奏曲は素晴らしいですね。

 ここ2,3日のように天気の悪い日の夜は、部屋の照明を落とし気味にして、マズルカなどをちょっと古い録音(コルトーとかフランソワとか)で聴くのが乙です。

試験用覚醒剤

2009-10-05 | Weblog
休日は子供とじゃれて終わりました。触りたい盛りで、何にでも手をのばすので大変です。掃除機のホースの蛇腹が気に入ったのか、オーといいながらグネグネやってました。

東京五輪落選:まあ当然でしょう・・・過去に一度やってるし。エコがテーマとか何とか言ってるけど、所詮は「お祭り」なわけです。陰鬱で灰色の東京なんかでやるより、明るく陽気なリオやマドリードでやるほうがふさわしいと思います。半年前には猛反対していた首相が、ころっと宗旨替えして招致演説をしてしまうあたりで負けは決まっていたのでしょう。

中川氏死去:びっくりしました。事件性はないとのことですが、押尾事件のときのあの作為的な警察発表があるので、全く信用できないですね。お父さんも自殺されてますね。総裁選に落ちたためと言われてるけど、他殺だなんていう説もあります。

アメリカ大学で試験前にドーピング:リタリン(日本では最近禁止になった)やアンフェタミンのような覚醒剤を用いて試験に臨む学生が増えてきたとか。日本の学生の「ユンケル」とかそういうレベルじゃないですね。麻薬でキメても勉強してないと回答できませんが・・・集中力を高めるということでしょうか?一昔の科学者やアーティストは当たり前のように麻薬を使っていたそうです。まあそのくらい感覚を研ぎ澄まさないと、固定概念の壁をぶちやぶれないのでしょう。シャーロックホームズなんかも麻薬中毒という設定でした。決して麻薬を認めるわけではないですが、脳を刺激して能力を高める、快感を高めるという行為は理解できます。