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バード・ランカスター主演の映画
バート・ランカスターは戦前の下積み時代にサーカスでアクロバットを行っていた。大戦では3年の従軍歴をもつ。そのせいか胸板が厚くアメリカ人好みの「タフガイ」さにあふれている。しかしながら、演技は重厚にして繊細。お調子者からレジスタンス、老紳士、教授まで幅広い演技ができた往年の大俳優である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/fc/0c166f58daceb5ad20e33f8d20e622d4.jpg)
・「エルマー・ガントリー」:アカデミー主演賞を受賞。女性伝道師に恋した流しのお調子者エルマー・ガントリーは、彼女の気を引きたいだけのために伝道の手助けをする。アメリカで多く発生した独立系キリスト教の伝道キャラバンがどういうものかよくわかる映画。その伝道行為の大衆への影響力と無力さの両面を表現している。
・「深く静かに潜航せよ」:潜水艦映画の傑作。ランカスターは日本の駆逐艦への復讐に固執する艦長(クラーク・ゲーブル)との関係に葛藤する副長を演じた。日本の駆逐艦は「秋風」のほかに「桃」が出てくる。
・「大列車作戦」:芸術狂いのナチス将校がパリ撤退の際にお気に入りの名画(主に印象派)の密かな輸送を企む。ランカスターはそれを妨害するレジスタンスのリーダーを演じる。人命と芸術作品のどちらが大事なのか。ドイツ軍は捕えたレジスタンスをその場で銃殺する。また輸送列車がテロにあわないよう機関車にずらっと人質を並べ、列車を放棄するときには、機銃掃射で人質を皆殺しにする。たかだか「絵画」のためにはらわれる仲間の犠牲に主人公は苦しみ、観るものも深く考えさせられる。これは半分実話である。蒸気機関車が多数登場し派手な脱線シーンも多数ある。鉄道ファンにはたまらないはず。登場時間は短いが大女優ジャンヌ・モローの毅然とした美しさにも驚かされる。レジスタンスの駅長を「おしゃれ泥棒」でコミカルな警備主任を演じたジャック・マランが担当しており嬉しかった(銃殺されてしまうんのだが)。印象に残る俳優って脇役に多いように思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/12/0ef17e81a41a23946bbc62200588d01a.jpg)
ロバート・デ・ニーロ主演、マーチン・スコセッシ監督の名作
「カジノ」:古き「悪き」時代のラスベガスを描いた傑作。助演のジョー・ペシの切れた演技がデニーロさえも喰ってしまっている。札束にまみれたセレブを演じるシャロン・ストーンも絶頂期で美しい。3時間という長尺なのに俳優陣の優れた演技とスコセッシ監督の演出とカメラワークで決して飽きることはない。
古典モンスター映画の傑作
「大アマゾンの半魚人」:半魚人(ギルマン)の造形とその滑らかな泳ぎっぷりに痺れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/17/b9ea0b364c6d98f12f21fa28c749ef1b.jpg)
バード・ランカスター主演の映画
バート・ランカスターは戦前の下積み時代にサーカスでアクロバットを行っていた。大戦では3年の従軍歴をもつ。そのせいか胸板が厚くアメリカ人好みの「タフガイ」さにあふれている。しかしながら、演技は重厚にして繊細。お調子者からレジスタンス、老紳士、教授まで幅広い演技ができた往年の大俳優である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/fc/0c166f58daceb5ad20e33f8d20e622d4.jpg)
・「エルマー・ガントリー」:アカデミー主演賞を受賞。女性伝道師に恋した流しのお調子者エルマー・ガントリーは、彼女の気を引きたいだけのために伝道の手助けをする。アメリカで多く発生した独立系キリスト教の伝道キャラバンがどういうものかよくわかる映画。その伝道行為の大衆への影響力と無力さの両面を表現している。
・「深く静かに潜航せよ」:潜水艦映画の傑作。ランカスターは日本の駆逐艦への復讐に固執する艦長(クラーク・ゲーブル)との関係に葛藤する副長を演じた。日本の駆逐艦は「秋風」のほかに「桃」が出てくる。
・「大列車作戦」:芸術狂いのナチス将校がパリ撤退の際にお気に入りの名画(主に印象派)の密かな輸送を企む。ランカスターはそれを妨害するレジスタンスのリーダーを演じる。人命と芸術作品のどちらが大事なのか。ドイツ軍は捕えたレジスタンスをその場で銃殺する。また輸送列車がテロにあわないよう機関車にずらっと人質を並べ、列車を放棄するときには、機銃掃射で人質を皆殺しにする。たかだか「絵画」のためにはらわれる仲間の犠牲に主人公は苦しみ、観るものも深く考えさせられる。これは半分実話である。蒸気機関車が多数登場し派手な脱線シーンも多数ある。鉄道ファンにはたまらないはず。登場時間は短いが大女優ジャンヌ・モローの毅然とした美しさにも驚かされる。レジスタンスの駅長を「おしゃれ泥棒」でコミカルな警備主任を演じたジャック・マランが担当しており嬉しかった(銃殺されてしまうんのだが)。印象に残る俳優って脇役に多いように思う。
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ロバート・デ・ニーロ主演、マーチン・スコセッシ監督の名作
「カジノ」:古き「悪き」時代のラスベガスを描いた傑作。助演のジョー・ペシの切れた演技がデニーロさえも喰ってしまっている。札束にまみれたセレブを演じるシャロン・ストーンも絶頂期で美しい。3時間という長尺なのに俳優陣の優れた演技とスコセッシ監督の演出とカメラワークで決して飽きることはない。
古典モンスター映画の傑作
「大アマゾンの半魚人」:半魚人(ギルマン)の造形とその滑らかな泳ぎっぷりに痺れる。
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