Wilhelm-Wilhelm Mk2

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最近観たもの

2019-10-23 | Weblog
最近観たもの

バード・ランカスター主演の映画
バート・ランカスターは戦前の下積み時代にサーカスでアクロバットを行っていた。大戦では3年の従軍歴をもつ。そのせいか胸板が厚くアメリカ人好みの「タフガイ」さにあふれている。しかしながら、演技は重厚にして繊細。お調子者からレジスタンス、老紳士、教授まで幅広い演技ができた往年の大俳優である。

・「エルマー・ガントリー」:アカデミー主演賞を受賞。女性伝道師に恋した流しのお調子者エルマー・ガントリーは、彼女の気を引きたいだけのために伝道の手助けをする。アメリカで多く発生した独立系キリスト教の伝道キャラバンがどういうものかよくわかる映画。その伝道行為の大衆への影響力と無力さの両面を表現している。
・「深く静かに潜航せよ」:潜水艦映画の傑作。ランカスターは日本の駆逐艦への復讐に固執する艦長(クラーク・ゲーブル)との関係に葛藤する副長を演じた。日本の駆逐艦は「秋風」のほかに「桃」が出てくる。
・「大列車作戦」:芸術狂いのナチス将校がパリ撤退の際にお気に入りの名画(主に印象派)の密かな輸送を企む。ランカスターはそれを妨害するレジスタンスのリーダーを演じる。人命と芸術作品のどちらが大事なのか。ドイツ軍は捕えたレジスタンスをその場で銃殺する。また輸送列車がテロにあわないよう機関車にずらっと人質を並べ、列車を放棄するときには、機銃掃射で人質を皆殺しにする。たかだか「絵画」のためにはらわれる仲間の犠牲に主人公は苦しみ、観るものも深く考えさせられる。これは半分実話である。蒸気機関車が多数登場し派手な脱線シーンも多数ある。鉄道ファンにはたまらないはず。登場時間は短いが大女優ジャンヌ・モローの毅然とした美しさにも驚かされる。レジスタンスの駅長を「おしゃれ泥棒」でコミカルな警備主任を演じたジャック・マランが担当しており嬉しかった(銃殺されてしまうんのだが)。印象に残る俳優って脇役に多いように思う。

ロバート・デ・ニーロ主演、マーチン・スコセッシ監督の名作
「カジノ」:古き「悪き」時代のラスベガスを描いた傑作。助演のジョー・ペシの切れた演技がデニーロさえも喰ってしまっている。札束にまみれたセレブを演じるシャロン・ストーンも絶頂期で美しい。3時間という長尺なのに俳優陣の優れた演技とスコセッシ監督の演出とカメラワークで決して飽きることはない。

古典モンスター映画の傑作
「大アマゾンの半魚人」:半魚人(ギルマン)の造形とその滑らかな泳ぎっぷりに痺れる。




紆余曲折オリンピック

2019-10-18 | Weblog
台風による災害で皆の心が弱っているときに発表してきた・・という感じですね。現実問題、都心の真夏の暑さは尋常じゃないので、選手のためには他所で開催というのは仕方がないかもしれない。しかし、折角の新しいスタジアムでメイン競技であるマラソンのゴールテープが切れないってあまりに恥ずかしい。
思い起こせば、

・ロゴのやり直し
・スタジアムのやり直し
・道路の白塗りの失敗
・東京湾の汚濁
・マラソン移転

日本の「決定力のまずさ」をこれでもかと世界にみせつけている。この「適切な判断が下せない」は日本のお家芸なんだよな。なにせ、勝ち目のない戦に突入して、国民数十万人の命を犠牲にし、国土・文化財を破壊させてしまうぐらいだから。

ホームレスの方々は宗教施設が受け入れるべき

2019-10-17 | Weblog
ホームレスを避難所に受け入れるべきか?台東区で起きた問題。
満点な解答:同じ人間なのだから分け隔てなく受け入れるべき。人間皆平等!
現実:臭いし、どんな人かわからない。ただでさえ雑魚寝状況なのに怖すぎる。

避難所のみならず、図書館のような公共施設はホームレスの方々への対応には苦労していると聞く。ではどうすればいいか?

俺の考え:寺が受け入れるべき

海外映画では困った人やホームレスの人を教会が保護して神父・牧師やシスターが人生を立て直してあげるシーンがある。「レ・ミゼラブル」でもジャンバルジャンは神父さんによって改心するじゃないですか。日本の古い話でも寺の老僧が迷える人を寺に受け入れて説教するシーンが散見する。さて現在はどうだろうか?そのような博愛の気概をもった僧はどれだけいるのか?高価な袈裟をまとってベンツで法事を巡回するだけの葬儀坊主ばかりなのではないか?今回の台風でも「これは未曾有の大雨だ、行先のない人のためにうちの本堂を避難所として開放しよう!」とか「避難所の人のために炊き出しをしよう!」とか考えた寺関係者は果たしていただろうか?「強風で屋根が傷んだらどうしよう。檀家からどうやって修繕のお布施をもらおうか?」とか「賽銭箱に水が入らないようにしまわないと!」とか考えていたんじゃなかろうか。

とはいえ、日頃からきちんとこのような活動を行っている寺や災害対策の準備もされている寺もあるので、もしかすると動いていた寺もあったのかもしれないが、都内で大きな構えを持つ寺からそのような発信があったとは思えない。ちなみに台東区にはたくさん寺がある。

鍛え抜かれた技

2019-10-16 | Weblog
鍛え抜かれた職人の技は真に心に響く。芸術とは技術的にも精神的にも鍛え抜かれたものに与えられるべき称号と考える。

春勢 shunsei 1 もろきゅう  包丁さばき

狂ってる:台風で小学校教員の試験中止→全員を合格に。

2019-10-12 | Weblog
神戸の教員同士のいじめ事件の元凶をみた。台風で小学校教員採用二次試験は中止となったが、なんと全員を合格扱いとするとの狂った判断。なんのための試験なのか?どんなに遅れても別日程で試験すべきだろう。頭おかしいのか?三次試験で厳しく選抜するのか?それにしても、それなら二次試験の存在価値は?いい加減すぎる。

独立行政法人教職員支援機構

重要なお知らせ
令和元年10月12日(土曜日)及び13日(日曜日)に予定していました2019年度小学校教員資格認定試験第2次試験について、気象状況、鉄道等の交通機関の運行予定等を踏まえ、一部の会場で受験者及び運営職員の安全が確保できないことから、全会場で2日間とも中止と決定しました。

今回の状況に鑑み、特例として、今回の第2次試験受験予定者については、全員、第2次試験を免除し、第2次試験に合格したものとして扱います。今後の詳細については引き続き当機構twitter及びWEBサイトにて公表していきますので御確認ください。