Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

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2016-02-16 | Weblog
仕事はオフシーズンなのだが、まったくオフにならず。

・琵琶:古い映画「怪談」をみる。監督小林正樹の「切腹」を昔見て大変衝撃を受けたので期待したのだが、芸術性に走りすぎて少々肩すかし。セットがでかすぎるがいけない。BGMがいいと思ったら武満徹の若いころの仕事だった。さらに耳なし芳一で琵琶をひく中村嘉葎雄が堂に入っていた。同じく最近みた「それからの武蔵(萬屋錦之介)」でも琵琶法師の役だったな。琵琶の経験があるのか?そこから琵琶を検索したらなかなか深い世界で、Youtubeでわが心をとらえる演奏に出会えた。田村順子さんという奏者のものだ。琵琶演奏は楽器演奏だけでなく、歌も必要なので楽器以上に声も大事だ。西洋クラシック音楽に前ほど燃えなくなってもう数年経つが、もしかしたら「邦楽」という楽しみが待っているのであろうか?
・白い巨塔:田宮二郎版を観る。Youtubeでの俳優陣の演技に引き込まれてしま全巻レンタルしてしまう。今から40年前のテレビドラマである。なのに恐ろしいまでのハイクオリティだ。「若者のテレビ離れ」と若者の消費活動を叩いているがが、番組そのものが激しく劣化したことを問題視しないのか?。まあこれはあらゆる芸術芸能においてであろう。「白い巨塔」は最近の唐沢版は知らず、村上弘明主演のスペシャル版を見たことがある。が、田宮二郎のまさに人生全てをかけた演技(田宮二郎は撮影終了後にほどなくして猟銃で自殺)、昭和の重厚な脇役陣による本当の「演技」の応酬。こんなものを見せられたら今のジャニーズやモデルあがりの「糞」演技なぞ見るわけがない。40年前の作品なのでほとんどの俳優は鬼籍である。様々な分野で本物を失っているのだなとしみじみ実感した次第。
・財前五郎:好きだ。たしかにアクが強くたまらない人間ではある。が人間としての魅力は底なしである。もちろん普通の人は彼にようになれはしないが、近代の「草食系」な若者には彼のような「前のめりに生きる」スタイルも必要ではないかと思う。さらにこのドラマでは「男の友情」を見せつけられ、自分の思い出も噴出して泣かされた。これについては後日書きたい。
年をくってくると、人間の個性というものはまったく千差万別であり、果てしなくどこまでも細分化されていることに気づかされる。人間はそれぞれなのである。であるから、「こうであるべき」な理想で人間を黒白二極化するのは不可能といえる。しかし個人としての「好き嫌い」は許されてもいいと思う。「嫌いなものは嫌い」という感性は、きわめて人間にとってナチュラルでな感情である。無理に押さえつけるべきではない。しかし、気を付けるべきは「好き嫌い」はあくまで単発の現象に対してであり、その現象が所属する枠対して安易に向けられるべきではないということである。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」はよろしくない・・・ということが身にしみてきた。それはそれ、これはこれなのである。

まあまとまらないけど、「白い巨塔」の名俳優による密室会談。名優達の演技い脱帽する。
中村伸郎・渡辺文雄・田宮二郎・曽我廼家明蝶・金子信雄


DEVIL'S SUGAR

2016-02-12 | Weblog
時間ないので高速書き
・楽器:尊敬してやまなかったW神が昨年夏に亡くなっていた。ショックだ。気づかなかったことにクラシックから距離を置いてしまっている自分を強く感じる。今でもクラシック音楽は自分にとって最高だ。ベートーベンは最高だ。だが最近の演奏はどれも偽ガンダムみたいだ。スターウォーズ新作みたいだ。聞くにたえない。もはや美術館で過去の絵画を愛でる気分。最近よかったのはトスカニーニのラジオライブのHeldenleben。カラヤンBPOの演奏がベストだが、こちらはとにかく前向きで興奮させる(前中プロの古典は牛馬のように煽られていて聞くに堪えない演奏だった。Naxos)
・巨人軍:監督の不倫でヤクザに1億払う、賭博で逮捕、4番打者の覚せい剤常習。国民的スポーツとか笑わせる、まあもう過去の話。
・議員:育休不倫議員といい、担当の北方領土を読めない担当大臣・・・もう少しまともな人材を党は発掘すべき。投票したのは選挙区の人だが、党の勝手で投下された人を短時間でしか評価できないのだから選挙民の責任は少ないと思う。
・Devils's sugar:布袋ソロギタリズム2作目。
布袋寅泰 DEVIL'S SUGAR ライブ