満鉄アジア号

最近の読書など

・華氏４５１：レイ・ブラッドベリ。再読精読。本を焼き、大画面のテレビやイヤホンだけで生活する愚民たち。ブラッドベリは５０年後を正確に予言していたわけだ。焚書はさすがに行われていないが、名著をないがしろにして、ろくでもない本が書店でもてはやされされている現代。これは焚書と同じである。
・華氏４５１（映画）：トリフォー監督。６０年代の家具や建築はなんとも未来的だ。
・Trainspotting（映画）ユアン・マクレガー出世作。まあまあ。
・近代能楽集：三島由紀夫の傑作。三島は長編より小品や随筆が格段によい。
・宇宙の眼：Ｆ・Ｋ・ディックの初期作品。ライトにディック迷宮を堪能できる。
・真夜中のカーボーイ（映画）：アカデミー作品賞。主演男優がアンジェリーナ・ジョリーの実父と知り驚き。不仲とのこと。
・満洲鉄道まぼろし旅行：日本にとっては暗い記憶の満州。壮大な都市計画や数多くの建造物、そしてオリエント急行に匹敵する満鉄の特急アジア号に驚く。文明開化からわずか７０年程度で大陸に近代都市国家を製造してしまったわけで、当時の日本の技術力と国の勢いに驚く。