Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

エビゾーの母

2010-12-21 | Weblog
閲覧数が・・・

高速徒然

・携帯ゲームって阿片レベルで国家を破壊してると思う。製造禁止にしてもいい。
・電子書籍:大量に持ち歩けるってそんなに速読なのか?
・電子書籍:しかし読み捨ての週刊マンガや新聞・雑誌なんかはこれでいいと思う。
・都の漫画規制条例:何が問題なのかさっぱりわからん。秋葉原にいるキモ人間達を一目見れば誰も反対すまい。
・AKB48:あんな中途半端は顔立ちの集団がなぜ売れてるのかさっぱり。綺麗なアイドルは高嶺すぎるから親近感がわくのかもしれない。CDの売り上げ戦略は「握手券を同封」って酷いな・・・食玩か。
・石原閣下:暴走が止まらないけど、為政者がガツンと言わないと歯止めがかからないこともある。確かに最近のオカマの露出の多さには辟易だ。
・エビぞーの嫁:梨園の嫁として失格とかいう記事をみたが、エビゾーを育てたエビゾーの両親は親失格である。

水島ヒロのKAGEROU

2010-12-17 | Weblog
読んでみました。購入しましたが自費ではありません。

正直な感想としては、彼自身が書いたんだろうなというのはわかります。ゴーストライターが書くほどには巧くなかったということ。でもこの世の無常観や死生観についてはそれなりに噛み砕いて文字にしてあり、お涙頂戴だけを目的にしたおバカな恋愛ものや悲哀ものではありませんでした。ただし、彼が全くの無名であったら、この作品はここまで話題になったか(賞をとれたか)については疑問が残ります。同時に、いわゆる権威とされる賞、たとえば芥川賞における近年の若手の入選作に比べて特段に劣っているかどうか?といわれるとそうとも言い切れません。少し前に話題になった綿谷りさの作品と比べると、受けた印象的にはどっこいどっこいな気もします。かなりスラスラと読めるので(1~2時間で読了)、時間のある人は読んでみても損はないかと思います。

水島ヒロは俳優ということですが、私にとって彼は「仮面ライダーカブト」以外の何ものでなく、顔をみるたびに「変身しろよ!」と思っていたのだけど(カブトはなかなか格好良かった)、この作品を読んで彼という人間自身を少し垣間見たいような気がしました。

以下ネタバレな疑問点

恐らくこの本で議論になるのは、最後のシーンだと思うのですが、主人公の脳は脳出血で倒れた若者に移植されたのかどうか?伏線として「脳には人格がやどっているから移植はされない」という行があります。(「技術上の問題で移植ができない」とは述べられてない。)実際に主人公の人格は若者の体の中で再発現しているわけで、そう考えると脳の移植は行われたのかもしれない。しかし移植すること=人格がまるまま移転することだとしたら、目を覚ました彼がもとの若者の記憶を持っているかを確認する医師たちの受け答えに疑問が残ります。この御曹司の青年はこの物語のもう一人の主人公で、過去に手の移植を受けた際にこの移植業を行う闇医院の養子として迎えられ、現在は移植のコーディネートに走り回っています。自分の体験に加えて、自殺願望者をかき集めてくるという行為から、彼なりに貫いた死生観をもっているのですが、現場の医者からは煙たがられていたようで、医者たちは脳移植で彼の性格改変を狙ったのかもしれません。しかし彼が主人公の性格を宿して目を覚ました際にある医者が発した「前より性格丸くなったんじゃい?」(笑いがおきた)という表現からは、あまり悪意のある行為をした感が感じ取られませんでしたね。性格改変(総入れ替え)は目論まれてなかったと考えてもいいかと思います。となると、脳の一部(脳幹だけとか)を移植したのかもしれない。ただし心がどこに宿っているかはわからないので、心も動かしてしまった・・・と考えると辻褄があいそうなのですが、このあたりは作者がもう少し伏線なり説明してくれてもよかったかと思いました(ただしまだ2回しか読んでないので落としてるかもしれない)。もう一つは技術的な疑問、このスーパーテクをもつ闇医院をしても血液型が符号しないと移植できないようなのですが、タイミングよく倒れた御曹司の若者と主人公の血液型は一致していたのか?(主人公はAB型なのだが、それが若者と同じという伏線はなかったように思う)。患者が見つからないということで2か月あまり眠らされていた主人公を思うと、いきなりすぎるように感じます。そして最後に主人公の体の移植先のリストがあるのですが、ここには脳の移植は書かれていません。脳の移植は機密事項だから載せてないという見方もできますし、実際に移植は行われなかった・・・魂だけが横に移動した?なんて考え方もできるのですが、こういう謎を残したラストを盛り込むというのも作品としては議論の対象として注目もされるので、いいアクセントとしてぼかしているのかもしれません。

ヤマト

2010-12-14 | Weblog
徒然

・マナティが低水温で多数死亡:フロリダの汽水域に生息するマナティだけど、今年は例年以上に海水温が低くすでに数百頭が死んでいるらしい。マナティが冬季に発電所の温排水口に集まることはよく知られてるけど、野生生物が環境中で凍死してしまうってのは異常事態だね。地球は絶対に寒冷化している。

・ウィキリークス:この世の中から「機密」というものが存在できなくなるのだろう。新しい世界観が生まれそうだね。

・ウィキリークスでシンガポール大使が日本の衰退を「「愚かさと低い指導力、洞察力の欠如のせい」と酷評:そのとおり。よくわかってらっしゃる。

・民主党:党内で骨肉の派閥合戦。国民がどうとか、政治がどうとか、日本がどうとか全く考えてない、ただ「己の議席の確保」だけが目的。ためしに1か月くらい国会議員全員を自宅謹慎にしてみたらどうだろうか?官僚組織だけで日本は運営できることがわかるはず。議員の存在意義ってなんなのだろか?

・エビゾー:「人間のクズ」という表現がこれほど似合う人間もいなかろう。

・実写ヤマト:デスラーが出ないらしい。製作者は何考えてんだろうか?デスラーのいないヤマトなんてシャアのいないガンダムだろ?中井喜一が青塗りしてデスラーやってくれたら絶対に観に行くのだが。

・キムタクヤマト:宣伝しか観てないけど、どうせ演技=絶叫なんだろうな。

・宇宙戦艦ヤマト:ヤマトの外観だが、(宣伝見る限り)相変わらず質感のないCGだなあと。まあこれはスターウォーズの新作でも感じたことだけど。手作りのプラモを使ったほうが絶対にいいと思うのだが。例)スターウォーズ「帝国の逆襲」(1980)

・・・・ヤマト:それとこれは日本のSF映画すべてに思うのだが、(宣伝見る限り)セットがちゃちすぎる。コントロール室なぞどこかの事務室みたいだぞ。ゴジラレベルからいまだ脱してない。きちんとしたインダストリアルデザイナーにデザインをお願いしているのだろうか?監督が適当に絵コンテで示して大道具さんが並べてるようにしか見えない。アニメや漫画では高いクオリティのものが多いのに、なぜ実写ではダメなんだろうか?芸能人が勘違いで監督とかしてしまう国だからな・・。

合奏

2010-12-13 | Weblog
閲覧数が怖い・・・

次の演奏会へ向けて合奏練習が開始された。ちょうど10年前に弾いた曲なのだけど、そのときの譜面を見返すと自分の未熟さがありありと出ていて苦笑してしまう。久しぶりに弾いたのだが、とにかく大きな音がスムーズに出るようになったというのが最大の感想か。10年前と全く同じ装備なのだが、楽器から噴き出す音は3倍以上になっていると思う(ただの自己満足かもしれないが)。確かに太い弦を機敏にとらえるコツだけはここ数年で飛躍的に上がったと思うのだが、今回の曲のように重低音偏重だとそれが如実に感じられる。しかし、練習の絶対量が圧倒的に減っているので、左手の精度(音程)が酷い・・・・本番まで残り100日程度しかないので、時間を見つけてはコツコツと練習せねば。

オケをテレビで鑑賞

2010-12-06 | Weblog
音楽鑑賞の話

BSで色々なオケを鑑賞した。

1)イスラエルフィル:メータの指揮。トップクラスの演奏者を輩出し続けているイスラエルのトップオケだけあって、さすがに上手な演奏でした。弦楽器の滑らかさはそれこそ「乳と蜜が流れる・・・」ですね。このオケはウィーンフィルと共に、地方限定・民族限定を固守している数少ないオケだと思うのだが、イスラエルという国の性質上、なんとなく全力で応援できない自分がいる・・・。ユダヤ教の黒い帽子をかぶって演奏している団員もちらほら・・・別にユダヤ教が嫌いというわけでもないのだが・・・。打楽器に日本人がいたが彼はトラなのだろうか?前半はティンパニを叩いていたから、もしかしたら団員なのかもしれない。もしそうだととしたら驚きだが素晴らしいことだ。

2)パーヴォ・ヤルヴィ:ドイツカンマーフィルというオケの演奏。イスラエルフィルと正反対のいわゆる「現代的」な機動力重視の演奏でした。それなりに上手なオケなんだろうけど、全体のレベル(特に弦楽器)はイスラエルフィルには全く及ばず。大編成と小編成を比べても仕方がないのだけど、自分の好きな美音感が感じられなかった。実際に生で聞いたら感想は変わるかもしれませんが、まあ放浪用録音を聴く限りは、感動的な演奏ではなかったというわけです。そもそも・・自分はこういう小編成のオケってあまり好きではない・・・そこに乗りきれなかった原因の根本があるとも思います。さて巷では大人気のヤルヴィ氏。フランクフルト響の演奏を見たときも思ったけど、それほどまでに持ちあげるほどに凄い指揮者なのだろうか?感想としては可もなく不可もなくまあ普通ぐらいの印象でしかなかった。見た目がプーチン似だという印象が最も強い・・・失礼。指揮者やオケよりもブラームスの協奏曲を弾いたヤンセン女史の印象が強い。彼女の演奏は何度かCDで聞いたことがあり、ジャケット写真からは可憐な人を想像していたのだが、実際は巨躯のオランダ女性でした。身長は180近くあるだろうか?背だけでなく肉付きもかなりよく、そのため楽器が大変小さく見えた。演奏スタイルは情熱的かつ攻撃的。彼女が顔をしかめながらヴァイオリンにボーイングを「練りこんで」いる様子は、絵的にはちょっと「暴力的」にさえも見えた。でも演奏は秀逸。ただもっと精緻かつ万年的に美音な人なのかと思ったけど、意外に音がほころび雑音もあった。勢い突破系の人なんだろうか?それはそれでまた好きなんだけど。ヒラリーハーンとは正反対の印象を受けました。

続くかも

レオニード・コーガン

2010-12-02 | Weblog
本道にもどって文化の話

レオニード・コーガンの録音を聞く。

オイストラフより1つ下の世代のソ連のヴァイオリニスト(1924-1982)。コーガン自体は中学生から知ってました。というのは音楽の教科書の裏表紙にヴァイオリニストの代表として乗っていたから(指揮者はカラヤン、べーむ、バンスタでした)。口をへの字にして難しい顔をして楽器を構えていた写真が実に印象的でした。大学の学生時代、たしかメロディアからコーガンエディションみたいなものが発売されたのだけど、当時の小遣いではとても買えず、ずるずると心にひっかかっていた演奏家でした(実はこういう例はまだ他にたくさんある)。そしてついに図書館で借りてみたのだけれど(ネット検索で取り置きをお願い。帰り道に受け取り・・・。便利な時代になったものだ)、もっと早く聞けばよかった!と後悔するぐらいに素晴らしい演奏でした。一発で「オレ殿堂」入りしましたよ。聴いた曲はラロとベートーヴェンでしたが、感想は「テクニックは完全無欠(超Sランク)、音色は透明感のある研ぎ澄まされた美音。ブレや雑音はまったくなし。引き締まっているけど硬質ではない。スタイルは緊張感を伴った流麗さ、ストイックだが突き放してない。モダンだけど即物ではない、素直な歌心」。

ソ連ではオイストラフに次ぐ2番手という扱い(年齢的にも)だったため、オイストラフほど露出は多くありませんが、探せばたくさん録音はあるようで、最近発売された廉価ボックスにもコーガンのものがありました。順々に手に入れて堪能しようかと思います。・・・ただし今月の半ばにはハイフェッツの100枚セットが届くんだよなあ・・。