Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

曙はプロレスに専念すべし!

2005-08-22 | Weblog
本日の東京スポーツの見出し、

「曙 全日本に豪快デビュー 新必殺技64炸裂!」

必殺技「M64(マグニチュード64)」!!名前の由来は64代横綱だからだそうだ。アメプロ的な発想の技の名前だが、安易な横文字をつなげた造語よりセンスを感じる。プロレスラーには試合を盛り上げて締めるべき必殺技が必要不可欠なわけで、早い段階で話題性と独自性の高い必殺技を持たせたことに、私は曙にではなくプロデューサーの武藤の才覚に脱帽しました。
しかし、まともに考えたらあの肥満体型でキックボクシングなんて出来る訳ないわけで、まあよくここまでやってきたというか食い物にされつつも頑張ったなと思う。体型を生かすならどう考えてもプロレスしかないだろう。G馬場曰く「レスラーにとって体が大きいことはそれだけで一つの武器だ」。ただプロレスは巡業があり試合数がかなり多い。曙がきちんとそれをこなせられればいいのだが。

ブレンデルっていいピアニストだなあと感動。(何を今更)

2005-08-20 | Weblog
中古でシフの弾くシューベルトを買ったのですがイマイチ。いやイマサンぐらい。で、耳直しにブレンデルの録音を久しぶりに聴きました(21番とさすらい人のカップリング(Phillips)。写真のジャケットは最近のもの)。素晴らしい。音が優しくて自分の好みである音色の柔剛の差が明確で何とも耳障りがいい。音楽も流麗で、もう冒頭から素晴らしいヒーリング効果ですよ。そういやこのCDを買った時(高校生)は毎日のように聞いていたなあ。ブレンデルは一度ウィーンフィルとのベートーヴェン協奏曲4番の演奏を生で聞くチャンスがあったのですが、あの時もその柔らかい音色に随分と感心したことを思い出しました。やはりウィーン系の奏者なんで、なんというか全体的に独特の「品」があるんですよね。バックハウスにかぶる所もあるような。昔はブレンデルのシューベルトの録音を全部揃えたいと思っていたけど、結構これが高くて貧乏学生には簡単に買いそろえるものではなかったのです。今でも人気があるのか、あまり中古屋でも見ないですし、あっても結構高価ですねえ。まだ廃盤でもないようだし、まあゆっくりと揃えて行くとするか。

「禁断の惑星」を観る。傑作SF!

2005-08-18 | Weblog
前から欲しかったDVDを手に入れました。うーん50年前の映画(1956年)とは思えない特撮技術。光線とかバリアとかのアニメーション合成は、現在のCGなどよりも全然リアリティがあります。そしてなんと言ってもストーリーが素晴らしい。敵か味方かという単純な二極化でしか語れないような稚拙なファンタジーでなく、人間の奥底にある感情に重点をおいた硬派な内容なのです。あーやっぱSF=サイエンスフィクションってのはこうでなきゃ!私は自分のお気に入りのスタートレック(原作)の原点は、実はこの作品にあるのではと昔から思っているのですよ。セットや小道具のデザインもどれも秀逸で、登場人部達の制服も当時としては随分とモダンで機能的に見えます。
さて写真の映画の宣伝ポスターとしても有名なDVDのジャケットはちょっと誇張?しすぎかな。このロボット「ロビー」は非常におとなしく作品中ではマスコット的な存在で写真のような怖い顔はしてません。勿論、グラマーな金髪美女をさらったりなんかはしません。公開当時、そういうことを期待して観にいった人にはあまりにも哲学的な内容でガッカリだったのではないでしょうか。しかしヒロインの女性が、かなり際どいミニスカートで登場してくれますから、まあ良しとしましょう。

デュトワ=モントリオール響によるフランク交響曲

2005-08-09 | Weblog
フランクを今度弾く予定なので好い録音を探していたのですが、というのも手持ちの「フルヴェン亡命ライブ」はその熱気と炸裂度では文句のつけようのない恐るべき演奏なのですが如何せん音質が悪い。スコアを見て勉強するならもう少しクリアなやつが欲しかったのです。まずは批評本が薦める「カラヤン=パリ管」を試しましたが、もうベタベタでテンポ感もなにも無いって感じで速攻でお蔵入りに。名盤といわれるジュリーニ=ベルリンフィルの演奏も人に借りたのですが、これもちょっとまったりしすぎ(雄大というべきか)。どうやらフルヴェンの演奏は一般より早目のテンポ設定のようでして、自分がその演奏で慣れている(毒されている)せいもあるし、今度の指揮者が恐らく即物的(好い意味で)にバシバシ振りそうなので、もっとサクサクとしてテンポの良い演奏を欲していたわけです。で、ジャケットに記載されているトラックの時間と楽団への印象から判断して、DECCAから出ているデュトワ=モントリオールのの録音を中古(800円)で手に入れました。結果は「満点」でした。録音はクリアでばっちし(DECCAの音質はいつも良い!)で、演奏も活力に溢れていて、静と動の対比がくっきりしており見通しがいいです。バスもよく響いてますし。デュトワはN響時代にもよく聴きにいって好い指揮者だなあと感心していましたし、モントリオールとのコンビでのドビュッシーが絶品だったので今回もやってくれるだろうと期待していたのです。カップリングに入っていたダンディという作曲家(フランクの弟子のフランス人作曲家)の「フランス山人の歌による交響曲」というピアノ付き交響的協奏曲もなかなか流麗なロマンチックな曲でよかったです。なおこの曲もフランクの交響曲同様、循環形式で作られています。

「蝉」についてちょっと勉強する。

2005-08-07 | Weblog
外で蝉が大合唱しているので、ちょっと蝉の勉強してみました。Webで見つけた蝉に関する詳しいHPで、色々と蝉の声を聴いてみたのですが、自分で記憶認識しているのは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシぐらいでした。それにしてもよく考えたら面白いですよね、同じ蝉なのにこれだけ鳴き方が違うというのは。ツクツクボウシの鳴き方なんて殆ど一つの音楽ですよ(まだ今年は聴いてませんが、この蝉は晩夏にでてくるので)。生物の多様性ってのは本当に不思議で興味深いものだと再認識した次第です。そういえばカリフォルニアでは全くセミの鳴き声を聴かなかったな。セミの家

ショルティ=ウィーンフィルの「仮面舞踏会」

2005-08-07 | Weblog
探し物をしていたら昔録画したザルツブルグでの公演を発見。私は歌手には詳しくないので、専らオーケストラのほうに集中してしまうのですが、あーやっぱりウィーンフィルは巧いなあ。特にザルツ音楽祭の時は、どのパートも最強メンツで望んでくるから気合いもばっちり。それにしても何と言う流麗さ!。この気品と優雅さだけは、ベルリンフィルとかがやっても出来ないんだよなあ。(例えもっと上手く演奏できたとしても)
さて指揮のショルティ。大好きです。音楽のテンポ感もいいですしね。実はショルティ=シカゴ響という組み合わせはそれほど好きではないのですが、何故かと言うと金管が吠えまくるアメオケは刺激が強過ぎてちょっとげんなりしてしまうからです。しかし、ウィーンフィルが相手ならそういうこともなく、ショルティの豪腕から生まれる力強いタクト捌きが、ウィーンフィルをバシッと揃えてしまうところは聴くだけでなく観ていても壮観です。(それにショルティはもともとハンガリー出身なので欧州人としての雰囲気があるので、これがまたウィーンフィルにはまるんですよね。)私もアマオケでちょっと弾くからいつも感じているのですが、オケが「バン!」って出る際に絶対に揃うタクト捌きというものがあって、それが上手い指揮だと音楽にメリハリが効いて構築感が生まれてくるわけで、ショルティはこれが実に絶妙だと思うのです。これの悪い?例がアバドの指揮。アバドの演奏は録音を聴いていても、オケの出がいつも「もやもや」って感じで、映像を観ていても「うーん、よくこれで入れるな」と不思議に思います。勿論演奏する楽団は世界一級のプロ達ですから、どんなタクトが来ても正確に対応できるのでしょうが、やはり微妙な呼吸のズレとか動揺は演奏にすぐ響いてしまい、聴いている側にすぐ伝わってしまう訳です。
それにしても、ショルティが去り、ジュリーニが去り、真の意味での巨匠が本当にいなくなってしまいました。

フルトヴェングラーはもてもてだった。

2005-08-06 | Weblog
で、本人も結構女性好きだったようです。実際、長身で格好いいしね。何故こういうことを書いているかというと、ウィーンフィルのHP内のphotoコレクション中に、女性とダンスをするフルヴェンの写真を発見したのです。たしかある伝記の中で、「フルヴェンのダンスは本当に酷いもので、彼の足には得意とする音楽は宿らなかったようだ。」とか書かれていたな。で、その次の写真がですね、フルヴェンが階段でダンスパートナーを口説いているかのような写真が掲載されているのですよ!これはどういう意図なのだ、ウィーンフィル?ただ単に挨拶をしているだけかもしれない。が一枚目がダンスの写真で2枚目が階段で相手の手をにぎって何かを訴えているようなフルヴェン。うーん。興味深い。
まあフルヴェンは色々な奇行やゴシップ話が非常に多くて、そういったところにも人間的魅力を感じるのです。

ベートーヴェンの「運命」。フルトヴェングラーの力に酔う!

2005-08-04 | Weblog
久しぶりに音楽ネタ。いやあ「運命」は名曲中の名曲ですね。今日は色々な指揮者で運命の録音を聞きましたが、

「1947年5月27日のフルトヴェングラー=BPO」の所謂「復帰公演」が本当に最高!これは神だよ!てかこれ以上の演奏はなし!!

ほんと凄い!の一言。楽器演奏の立場からみてもバスがこんなもザクザクたって炸裂しているのはまさにフルヴェン節!3楽章とかこれほどコンバスがなる録音は聴いたことないね!なんなんだこの高揚感は!この曲何十回も聴いているのにこの感動は!

対抗にラトルの演奏を聞きましたが、どう好意的に聞いても「失速」が多すぎる!これが名盤?そう言ってる人、頭わいてね?フルヴェンにおいては「失速」は絶対にない!。なぜなら楽団員が「必死!」だから!解釈云々でなく「奏者の本能=人間の真の感性」を存分に発揮「し尽くした!」演奏、それが「フルヴェン」!ラトルのはただの「仕込み演奏」。演奏のあちこちに奏者の動揺が聞けますよ!つまりはラトルは奏者と一体化してないんですよ。

要はラトルの演奏は無駄に「考えすぎ」で、ウィーンフィルという「優秀な奏者」の感性を全て「圧殺」している。だからあちこちでの奏者が戸惑ってしまい、フレーズやリズムに「すべり」があり興ざめだ。特に4楽章の480小節あたりで、ここから低音で盛りあがるってのに、いきなりオケ全体が気合いぬけして腑抜けになるのは何故?ここは一つのクライマックスだろ!恐らくその前で、オケが「不用意」に指揮者(ラトルあほ)煽られていて、ベートーヴェンが懇親の力で書いたパワーパッセージを表現することもなく「息絶えた」って感じか!下手糞!ラトルの下手糞!お前は音楽辞めてください!スコアにないような強弱を指示するなら、もっと曲全体の流れを指示しろ!「下手糞!」これじゃ「感動しません!」
もう一度言う「ラトルは下手糞!」まあ対抗馬がいない現代曲の録音でもやって、せいぜい「斬新」とか言われていてくれ!

ラトルはベートーヴェンに謝れ!