職場の性質上古いものが発掘されることがある。先日、部屋の棚を整理していたら、40年前に印刷された広辞苑第二版(大日本印刷)が出てきた。実家や田舎にも、同じもの、もしかしたらもっと古いものがあったし、おそらく今でもあると思うが、改めて開いて眺めてみると、こんな小さな文字をよくここまで手作業で美しく印刷出来ていたことに驚愕する。グーテンベルクの発明した活版印刷は、デジタル(デスクトップ・パブリッシュメント)に取って変わられ、21世紀初頭には出版の現場で絶滅した。しかしながら大日本印刷が活版印刷の工程を丁寧に解説する動画を作製して公開してくれていた。手書きレタリング、母型づくり、彫刻・・・。もうこの方法は15年以上前に終了し機械も使われていない(壊れても直せない)。
私の感想だが、デジタル印刷と活版印刷では明らかに活版印刷のほうが温かくて読みやすい。デジタルフォントは何かが欠落しているように思う。詳しくはわからないが、濃淡とか奥行きとかではないだろうか?デジタルの出力はどんなに細密化しても「ドット」であり「連続性」がない。だから古本を買う場合、同じ内容である場合は、あえて活版で印刷されていた時代のものを探して買っている。下の映像に出てくる文字デザイナーさんの「PCで出力された書体と、活字で実際に直刷りされた書体を比べると、活字は繊細なデリケートなものが出せるのではないか・・」に尽きると思います。
<DNPの秀英体>その手が文字をつくるまで ~活版印刷の職人たち~ (1)作字
wikiより
活版の技術は、以降改良を加えられながらも5世紀にわたって印刷の中心に居続けた。改良と言ってもそれらは活版印刷の原理に直接踏み込むものではなかった。しかし、写真植字(写植)とDTP(デスクトップ・パブリッシング)化がその命脈を途絶えさせた。デジタル製版が可能になり、現在の日本では活版印刷は絶滅に近い。名刺・はがき程度の印刷を担う印刷業者はあるものの、本を一冊分、というような会社はほとんどない。日本では21世紀初頭にかけて、活版印刷所が相次ぎ廃業し、使っていた機械が廃棄された。だが2019年時点でも、手作り感などを求めて活版印刷を請け負う企業や工房があり、愛好者を交えたイベント(西日本を対象とした「活版WEST」)が開催されている。
私の感想だが、デジタル印刷と活版印刷では明らかに活版印刷のほうが温かくて読みやすい。デジタルフォントは何かが欠落しているように思う。詳しくはわからないが、濃淡とか奥行きとかではないだろうか?デジタルの出力はどんなに細密化しても「ドット」であり「連続性」がない。だから古本を買う場合、同じ内容である場合は、あえて活版で印刷されていた時代のものを探して買っている。下の映像に出てくる文字デザイナーさんの「PCで出力された書体と、活字で実際に直刷りされた書体を比べると、活字は繊細なデリケートなものが出せるのではないか・・」に尽きると思います。
<DNPの秀英体>その手が文字をつくるまで ~活版印刷の職人たち~ (1)作字
wikiより
活版の技術は、以降改良を加えられながらも5世紀にわたって印刷の中心に居続けた。改良と言ってもそれらは活版印刷の原理に直接踏み込むものではなかった。しかし、写真植字(写植)とDTP(デスクトップ・パブリッシング)化がその命脈を途絶えさせた。デジタル製版が可能になり、現在の日本では活版印刷は絶滅に近い。名刺・はがき程度の印刷を担う印刷業者はあるものの、本を一冊分、というような会社はほとんどない。日本では21世紀初頭にかけて、活版印刷所が相次ぎ廃業し、使っていた機械が廃棄された。だが2019年時点でも、手作り感などを求めて活版印刷を請け負う企業や工房があり、愛好者を交えたイベント(西日本を対象とした「活版WEST」)が開催されている。