Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

アトランティス

2010-05-27 | Weblog
 25年間の飛行ミッションを終了。無事帰還おめでとう、そしてお疲れ様といいたい。スペースシャトル事業の終了には感慨深いものがあります。コロンビアの初飛行をテレビ観戦したのが小学校低学年くらいだったはず。あのころはハレー彗星もやってきて各国の探査機が特集されて盛り上がっていた。宇宙開発は今でも興味の最右翼だが、やはりスペースシャトル計画だけは別格だなあ。残りはミッションは9月のディスカバリーと11月のエンデバーの2回。総ミッション数134回か・・・。シャトル計画は今後は軍事の方向で利用され、有人宇宙飛行計画は火星有人探査を睨んだオリオンに引き継がれる。やっぱアメリカって凄いなと思う。
 シャトル不在の間、宇宙ステーションへ大容量貨物を届けられるのは日本のHTVのみである。ロシアや欧州の宇宙船はドッキング装置の関係で大きな貨物を運びこめないのだ。HTVの初飛行とドッキングは昨年秋に成功している。考えてみたら、日本はたった1つの国でこれだけの精密なミッションをこなしているわけで、その技術は文句なしに世界的にトップクラスなのである。
 

イクメン

2010-05-25 | Weblog
イクメンがブーム:イクメンとは育児するパパのことです。

「定時退社して子どもと毎日お風呂に入ってます」「寝る前の絵本読み聞かせは欠かせません」等、パパが育児の楽しさを堂々と語っていい世の中になりました。

・・そのまま当てはまりますね。お風呂は一緒に入ってるし、絵本も読みます。タイミングがあえば寝付かせもするし、保育園のお迎えもやってます。全く意識してないけどどうやら世間的には私はかなりのイクメンになるらしい・・。イクメンがブーム?になっている理由は会社や仕事にたいする幻想が減ったからとのこと(以下コピペ)

「人は義務感や使命感よりも、損得勘定で動くことが多いものです。つい数年前までは「上司が帰るまで会社に残ろう」と会社人間を装う方が、得する考え方でした。滅私奉公の働き方をすることで社内の評価を高め、将来の出世と家計の豊かさを手にする計算が働いていました。しかし、企業戦士の骨を会社が拾ってくれた時代は終焉しました。家族を犠牲にして働き会社に尽くしても、見返りは保証されません。若手がサービス残業したがらないのは、そこにメリットを感じられないからです。バブルを経験した40代以降とちがい、彼らは会社に対する幻想がありません。」

 まったくそのとおりですね・・・。遅くまで残業している人を「気の毒」とこそ思いますが「偉い」とか「立派」なんてこれっぽっちも思いません。仕事なんて人生を過ごすための1パーツでしかないわけですから。勿論仕事が一番楽しい人は仕事を沢山すればいいのわけですが、それを他人に強要したり正しいと主張できる時代はもう終わりました。

 話はもどりますが、親が子どもの世話をするのはあたりまえで、父親が育児に参加するのは何も特別なことではないのです。子どもはあっと言う間に大きくなってしまうわけで、こんな小さくて可愛い時期に積極的に触れあわないなんて人生にとって損だと思うのですよ。子どものためとか奥さんの負担を軽くするというだけでなく、半分は自分のためにやっているのです。実際のところ子どもと遊ぶ(じゃれる)のは本当に楽しいし。楽しいことをしない人生って大損ですよ。ある先輩がいっていたのですが「子育ての楽しさはあらゆる趣味を凌駕する」というのは本当だなと感じています。

魚雷とか

2010-05-21 | Weblog
高速徒然

・今年唯一の定期演奏会が終わる。指揮者が本番いきなり豹変(憑依?)して、よい意味で予想を裏切る感動的な演奏会となった。「アマチュアにしては上手だが感動に乏しい」と評されることの多い団体にとってはエポック的な演奏会となるのか?お客も団員も一様に「終楽章が感動的だった」との感想。チャイコフスキーも草場の蔭で喜んでくれただろうか。やはり名曲中の名曲は出来が違う。

・韓国軍艦沈没事件:海底から拾った破片で物証というのはちょっときつい。北朝鮮にみせかけて他国がやったのでは?と言われても反論できないし。まあ北朝鮮がやったんだろうけど。それにしても魚雷一発で轟沈ってどうなんだ?自衛隊はこれに対処できるのか?

・日本政府が北朝鮮を非難:日米韓の連携もあるのだろうけど・・・とりあえず様子見で放っておけよという感じがするが。こういうときこそ大好きな「9条」かざしてダンマリすればよいものを。朝鮮半島はどっちもどっちだし。

ヨゼフ・ホフマン:ついにCDを購入。ライブ演奏(1930)。絹糸のような弱音に雷のようなフォルテ。デフォルメが激しい。これぞ生きた音楽!フライング拍手が会場の興奮度を生々しく伝わる。演奏する前に軽くポロポロと指慣らしをするのは当時のヴィルトオーゾの儀式なのか?バックハウスもよくやっていた。「さあ次は何を披露しようかな?」という余裕にワクワクして待つ聴衆の期待度を感じることができる。

久生十蘭:岩波から出ている短編集を購入。澁澤龍彦も絶賛する20世紀前半に活躍した作家。前々から一度読みたかった。巧緻な文章に、芸術、幻想、怪奇、探偵を織り交ぜた「小説の魔術師」「多面体作家」と呼ばれる鬼才。ファンは「ジュウラニアン」と呼ばれるらしい。数作呼んだが、これは嵌る・・・夢野久作と並ぶ裏文豪!国書刊行会から全集が出ている。夢野久作の全集は揃えたので次はこれか?久々のヒット。

・宇宙帆船イカロス:H2Aロケットは無事打ち上げ成功。安定感あるね。それにしてもなぜイカロス?イカロスは飛びすぎて落ちたんだがな。

・谷亮子の父は暴力団員:これは有名な話だが、お兄さんが覚醒剤で捕まっていたというのは吃驚した。

伯父の告白 (週間文春)
 幸次氏は谷氏の父親の実兄で、父親の勝美氏が交通事故に介入して 高額な報酬を要求する示談屋で生計を立てていて、やがて保険金詐欺に手を染めて逮捕されたことや、自分も裕福ではなかったのに、谷氏が柔道の試合で日本全国を遠征する費用が足りないため、高利貸しからカネを借りてまで助けていたと話す。
 そのカネも全額は返済されていない。いまだに、勝美氏からも谷亮子氏からも、謝罪がないこともあってか、10年以上前から絶縁状態だそうだ。5年前には、谷氏の兄が覚せい剤で逮捕され、田村家(谷氏の旧姓)から除籍されている。
 編集部は勝美氏にインタビューして、勝美氏の過去や親族から借りた保釈金350万円を返すのを渋ったことなどについて直撃している。そして、取材の最後に、勝美氏はこういった。
 谷亮子の父親「変なことを書いたら、私はキツいよ。いや、ほんとに。紳士的に行きましょう」

アホーマンス

2010-05-18 | Weblog
徒然

・三宅☆自演乙☆雪子:この人、これからの一生このあだ名で呼ばれるんだろうなと・・・笑ってしまいました。(☆自演乙☆は「自作自演お疲れ!」の意。最近ではキックボクサーの長島選手が、ミドルネームに自ら☆自演乙☆をつけて話題になった。)。転んだ原因がなんであれ、打撲程度で仰々しく車椅子を使ったり、患部を強調するように膝上のスカートで会議に出てみたりと、その空気読めなさが叩かれる原因になってることを彼女も民主党幹部もわかっていないのが痛い。いまどきこんな「アホーマンス」に国民は煽られたりせず、ネットで餌食にされるだけだということを知らないのだろうか?彼らにはいまだ「牛歩戦術」が染みついているようである。自業自得、お疲れ様。
 「懲罰動議を出す!(出した?)」と騒いでいた山岡国会対策委員長。この人は作家の山岡荘八の婿養子なのだが(秘書として仕え、娘さんと結婚)、そもそも山岡荘八はペンネームであって(本姓は藤野)、そのペンネームを冠して選挙に出てしまうあたりに(家裁に申請したとか)、胡散臭さが満開である。ちなみに山岡議員の最初の名前は金子賢二だった。ちょっと・・ん?という名字である。

・口蹄疫:阪神大震災のときもそうだったけど、トップがまっさきに行動を起こしてこそ部下も奮い立ち、現地にも忍耐が生まれるわけで「私が現地にいっても事態は変わらないから」認識は大間違いである。じゃあ、貴方はトップに立つものとして何をするのか?こういう時こそ政治的パフォーマンスが求められるのになぜ行動しない?恐らく大臣や閣僚はこの口蹄疫ってのがどういう病気が知らず、せいぜい人間には感染しないから大丈夫くらいで認識していたんだろう。ブレインの官僚達に疎んじされているのか、それとも遠ざけていたのか?お粗末な限りである。
 この赤松という大臣がどういう人物か調べてみたら・・・社会党出身とのこと。父親も社会党の議員だったらしく、その影響からか18歳で入党して書記長まで務めたという筋金入りである。当然朝鮮半島との繋がりは深く、政治献金の25%はパチンコ企業からである(週間新潮)。

大極殿

2010-05-12 | Weblog
徒然

・平城京:ちょっと前のニュースですが、平城京の大極殿の復元。凄いですね。先行して復元された朱雀門は電車からみたことあるのだけど、大極殿まで復元しているとは知りませんでした。1000年以上前にこんな壮麗な建物があったわけで当時の街並みを想像するとワクワクしますね。大陸文化の影響でしょうけど、縦横幅や意匠のバランス感覚に脱帽です。古代の建築って人間のもつ絶対的美的感覚をもとに作られているので永遠性がありますよね。毎度の悪口ですが、理論武装だけで作る醜い現代建築には猛省を促したいところです。そしてやはり本物は違いますね。模型やCGなんかでは絶対感じ取れない感動です。わけのわからない箱物やテーマパークをつくるなら、こういう失われた建築の復元工事を各地で行って欲しいものです。熊本城の総城郭復元プロジェクトにも期待しています。そして江戸城天守閣の復元も希望します。

バレンボイムーエルガー

2010-05-07 | Weblog
徒然

・ショルティ自伝:図書館て借りて読みました。あまり録音をもっていませんが好きな指揮者です。シカゴ響の監督のイメージが強いけど、この人はバリバリのヨーロッパ人(ハンガリー)でもともとはピアニスト志望でジュネーブコンクールで優勝したこともある。敬愛するのは指揮者への道を示してくれたトスカニーニなんだけど、フルヴェンについても正直にいいと思うところとそうは思わないところが記されていて興味深かった。カラヤンにも最後まで警戒されていたのだけど、カラヤンが急死して穴のあいたザルツオペラ(仮面舞踏会)を振ったのがショルティだったというのも面白い(この公演の映像は持っている)。でも一番心に響いたのはショルティが指揮者になるために故郷を捨てるところ。見送りにきた父親はもう会えないかもと泣くのだけど、ショルティは無愛想に「すぐ帰ってくるのにどうして泣くんだ?」と言ってしまう。そしてそれが本当に永遠の別れになってしまい、ショルティは今でもあのときの自分が許せないと書いてあった。今なら世界の裏側からでもメールやらなにやらで簡単に連絡がつくのに、地続きの大陸内でありながら一生の別離がまっている過酷な時代。でもそういう激動の時代だからこそ、永遠の感動を引き起こす一期一会の音楽を生み出す才能が創れたのだろう。フルヴェンもワルターもトスカニーニもクレンペラーもカラヤンもバーンスタインもクーベリックもムラヴィンスキーもみなそう。現代ではもうこういう指揮者達や音楽家は出現しないのだろうな・・。今の指揮者の演奏を聴いても感動しないのは彼らの無能さや不勉強や不真面目さではないんだなと思う。

SDカード:携帯用に買ってみた。2G=750円・・・凄いものだ。携帯に入っていた動画や写真を全部写しても5%にもならない。

・佐渡裕氏がベルリンフィルの客演:来年の定期でタコ5を振るようだ。代役とか特別演奏会ではなく定期演奏会というのが凄いところ。学生時代は都響や新日でよく聞きました。というか見たというべきか?人民席(F席)で対面する佐渡氏の汗踊りは強烈でした。凄い指揮者になったものです。

・バレンボイム指揮ベルリンフィル:たまたまつけたテレビ(BS)で放送していた。欧州ツアーのライブ中継だった。会場はオックスフォード大学の格調高い講堂?曲目はマイスター3幕前奏曲、エルガーVc協、ブラ1。エルガーはアメリカ人のむちむちの若い女性が弾いていた。この曲はデュプレの代名詞だしオックスフォードは確かデュプレの生地だったはず。そんな因縁のある曲を弾かせるのだからかなりの凄腕だろうと思ったら、やはり凄腕でした。腕がね・・もうプルプルしていて・・。かなりのテクニシャンで危なっかしさはなかったかな。ただねエルガーはやはりデュプレの曲なので見た目も比べてしまうわけで・・。ブラ1はバレンボイムらしい宅配ピザのような演奏でした。あれだけの知名度とキャリアがあって年齢も巨匠域なのにあれだけ空虚な大音響を響かせられるというのも有る意味で才能なのかもしれない・・・。途中で指揮棒を落としたり、汗をよく拭いていたけど、どこか調子が悪かったのかな?
 コンマスは樫本大進が務めていました。2楽章のソロは上手かった。さすがです。ただ・・・オケのコンマスとしては演奏に没入しすぎるのではないかと思います。ソリストがそのまま椅子に座ったように見えます。映像でみる伝説的なコンマス達(シュヴァルベとかシュピーラーとかヘッツェルとか)はもっと冷静で全体に睨みをきかせて合奏を引っ張っていたように思えますが・・・。まあスタイルの問題なのかもしれませんが。脚を前に投げ出し気味なのもヴィジュアル的に気になりました(他の奏者はグッと股を開いているので)。