Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

八つ墓村

2013-08-30 | Weblog


覚書徒然

・辛:「からい」とも「つらい」とも読める。いつも迷うところ。どちらにしても良い意味ではない。いやな漢字だ。
・艱難辛苦:山中鹿之助が願ったもの。無理するなって・・実際そのとおりになってしまいました。本名は山中幸盛。主人の尼子義久が陥落したのち、坊主になっていた分家の勝久を担いで、織田信長と通じ毛利と闘うが、敗れて護送中に誅殺された。勇猛で人格者で、さらに美男子でもあったようだ。まさに戦国時代の出木杉君といえよう。
・尼子:ずっと「あまこ」と呼んでいた、恥ずかしい。「あまご」が正解です。尼子氏は上述の山中鹿之助の奮闘むなしく毛利に滅ぼされるわけだが、降伏した尼子義久を毛利家は客人として扱い、その系統は20世紀まで続いたそうだ。最後の末裔が死亡したのは東京高の輪の毛利邸だったらしい。別の直径子孫は福永または福長の性で、山口防府や広島に存続している・・・らしい。
・八つ墓村:しかし尼子といったらやはり「八つ墓村」だろう。尼子の落ち武者を賞金欲しさに騙し打ちした庄屋の一族が、400年後に祟りを受けて全滅してしまう話。子供のころにテレビ放送された映画を、従妹たちと一緒に毛布にくるまって見たことがある。あれは本当に怖かった。夏八木勲が率いる落ち武者の亡霊たちが、かつて自分たちを惨殺した一族の滅亡するさまを笑う場面でエンディングとなるのだが、燃えるような夕日の背景に落ち武者が立ち並ぶ姿が忘れられない。
・先日起きた山口の村八分殺人事件といい、中国山地の村々はどこか中世的で薄暗い。

来日オケ

2013-08-19 | Weblog
この秋は来日オケが多いというので徒然してみた。

9月
・ハーディング、ドゥダメル/スカラ座
この2人、プロレス的には「カンナム・エキスプレス」って感じか。スカラ座もつまらないグローバルオペラ座になってしまった。
・ミョンフン/フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団/アリス=紗良・オット
フランス放送オケ?フランス国立オケはまた別にあるような。オルガン付。

10月 
・アンドルー・デイヴィス/BBC交響楽団/神尾真由子
サーデイヴィスではないのか。あ、サーコリンは故人か。
・アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団/ルプー
まだやってるのか、この早期退団者の祭りオケ。現地オケと来日オケのメンバーって同じなんだろうか?それにしてもアバドはも元気だな。ブル9・エロイカ。
・ビエロフラーヴェク/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
インバルとの3年はどうだったのか?生粋チェコ人を迎えてアシュケナージの悪夢を完全に払しょくする?ブラ1・悲愴・新世界

11月 
・パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団
ヤルヴィといえばプーチン。前任のエッシェンバッハといい、パリ管はツルッパゲが好きだな。プロ5・オルガン付 
・ティーレマン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ブッフビンダー
ベートーヴェンチクルス。10年ほど前のラトル・ブレンデルの再現か。ドイツ人によるドイツ正統派と胸を張りたいのだろうが、発売されている全集の評価は悲惨だ。ウィーンフィルはもう少し指揮者を選んだ方がいい。そろそろアバドを許してやってほしい。
・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団/エマニュエル・アックス
ハイティンク路線。この安定さは嫌いじゃない。英雄の生涯・チャイ5、
・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
もはやダイシンwithドイツの仲間たちとなっている。もう一人のソロコンマスGUYはソリストになるために退団した。勢いだけの駄演の予感→春祭・ブル7  
・ネルソンス/バーミンガム市交響楽団/ハーン
ソリストがヒラリーハーンというのが最大の売り。シベコン
・ノセダ/トリノ王立歌劇場
どこかで聞いた指揮者なのだが禿げ頭しか思い出せない。

2014年
1月 
・テミルカーノフ/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団/庄司さやか
レニングラードフィルという名前で世界最高のアンサンブルを誇っていた・・という言い伝えがあります。ラフ2・チャイ4、
2月
・ギルバート/ニューヨーク・フィルハーモニック/ブロンフマン
OK! NO.NEW YORK! ギルバートはN響で何度か聞いたがえらくつまらなかった。チャイ5・ガーシュイン
3月 
・シャイー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/五嶋みどり
このリストの中でこの組み合わせがベスト。聴いてみたい。マラ7・革命
4月
・ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
このコンビは許せないぐらいに嫌いだ。
7月 
・山田和樹/スイス・ロマンド管弦楽団
新ヤマカズは話のネタに一度聞いてみたい。

雨天可な楽器

2013-08-16 | Weblog
エレキギターって大雨の中でも弾けるのだ。すごい楽器だ。無線信号とかよく飛ぶよなあ。雨天で演奏できる楽器って他にあるだろうか・・・?管楽器(ブラス)はいけるか?
上の写真はゾンビ映画のシーンではありません。豪雨の中行われた「新宿ウォーターフェス(1986)」で、どしゃぶりを受け止めて昇天弾きする布袋氏です。

いい男は雨にぬれるとなおカッコいい。

貞子の集団ではありません。レインコートを着て踊りまくってる80年代の少女たちです。

ドン・ジョバンニ

2013-08-15 | Weblog
お盆にちなんで「ドンジョバンニ」を聴く。もちろんフルヴェンです。死去数か月前(1954)のザルツブルグでのライブ映像(カラー)より。うーん、やっぱりフルヴェン凄いよ。最初の和音でこの心を揺さぶる深み。亡霊が待ちきれずに出てきてしまいそうなくらいにデモーニッシュ。この演奏をきいて、遅いとか、前時代的とか、巨匠テンポとかしか思えない人は、「よいもの」を感じえない(生まれか育ちの)気の毒な人です。


こちらは時代の最先端??の演奏(ハーディング)。この海綿演奏にどう感動しろと。料理を有名レシピどおりに完全に作ってみました!って演奏だな。序奏があまりにも淡白すぎて(時代考証の結果だとか)、このオペラのクライマックスを暗示する不吉さがまったくもって感じられない。そして、あとに続くアレグロの躍動感がまったく表現されない。モーツァルトが聞いたらがっくりくるだろう。

CLOUDY HEART

2013-08-13 | Weblog
よく来てくれたな!

・「1224」:BOOWYが解散宣言した日(1987/12/24)のライブ録音がはじめてCD化された。映像は「1224」としてすでに発売されていたが、この春にその映像が映画化された際にサウンドが高音質CDとして限定発売された。「限定」といいながらも、いつまでも発売してる・・・ああこれぞ「BOOWY商法」。解散を心に秘めたメンバーのキレ気味なハイテンションさと、録音がほとんどない「PSYCHOPATH」あるばむのライブ演奏には心から震えます。冒頭の「LIAR GIRL」の序奏から燃えまくりです(映像参照)。「よく来てくれたな!」は氷室京介の冒頭のあいさつ。そして意味深な「今日は特別な夜だぜ!」と続くのです。

・「火星年代記」:言わずとしれたブラッドベリの最高傑作。中学校か高校で読んだがこの年でまた再読。これこそSF文学の最高峰。宇宙船とか光線銃とかワープとかそういうものはSFには必須じゃないんだよな。スターウォーズファンには永遠にわからない壁。このハヤカワの本は訳もかなり素晴らしい。一度原作で読んでみたい。
・「安土往還記」:宣教師に同行した船乗りが見た「シニョーレ信長」。書簡というスタイルなので、ところどころポルトガル語で固有名詞が書かれていたりする。作者としてはリアリティをあげている・・つもりらしいが、それほど効果はない。評価の高い本で、確かに視点としては面白いが、設定に無理がありすぎで架空話と最初から意識してしまうせいか、いまいちのめりこめない。軍務経験があるとはいえ一介の船乗りが、鉄砲の製造から船の設計まで担当するなんてのはありえない。主人公は端役で淡々と物語ってほしかった。この文学は信長よりも、ポルトガルから命がけでアジアを目ざすイエズス会宣教師の恐るべき執念と、困難な航路とはいえきちんと欧州とアジアに定期便が機能していたという当時のシステムが最大の魅力である。
・坊主:「安土往還記」での信長の発言「坊主は古い経の訳ばかりに精を出して何ら役にたつことをなさない」、今の坊主どもにもそれがいえるね!。
安土宗論(史実):安土の街中、浄土宗の辻説法に日蓮宗の坊主がいちゃもんをつけて喧嘩となる。それならばと信長が両宗派の高僧をそろえて宗教議論させたというもの。結果は日蓮宗が相手の質問に答えられず敗退。騒ぎの張本人達は即刻打ち首となり、日蓮宗は以後、他宗に対する暴言蜚語を禁止された。教祖日蓮から今にいたるまで、日蓮宗は他宗派への悪口で成り立っている。教団が長い歴史の中でねじ曲がって攻撃的になる例は多々あるが、教祖自ら攻撃的というのはなかなか例がない。「右をうたれたら左をだせ」ぐらいにおおらかな「人徳」を宗教者は示してほしいものだ。日蓮「俺の言うことを信じないと国が亡びるぞ!」って、これはただの中二病だろう。「法華経読め読め」だけではなく、その向こうになにがあるのか、そのあたりを説明してほしいね。この安土宗論とは別に、信長にキリシタン追放を請願した日蓮宗の日乗という坊主がいたのだけど、宣教師達との問答の際に激高して刀を抜き宣教師を脅したとか。その場にいた信長がこれを取り押さえて「日乗、貴様のなせるは悪行なり。仏僧のなすべきは武器を執るに非ず、根拠を挙げて教法を弁ずることである」と諌めたとか。相手に刃物みせて脅すとかヤクザかよ。そして信長の諌めが笑ってしまうほどにまともすぎ。信長としては日蓮宗だけでなく、一揆をくりかえす本願寺や僧兵の延暦寺に対しても同じ気持ちなんだろう。フロイス曰く「日蓮宗は日本における最も悪辣な宗派」。
・大谷家:さらに仏教話題。大谷といえば、最初に思いつくのは普通は関ヶ原で奮死した戦国武将最高の漢「大谷吉継」または炎武連夢の「大谷晋二郎」だろうが、大谷は浄土真宗の宗家の家名でもある。この大谷家ってのは親鸞の末裔を標榜しているのだが、江戸時代に家族内で紛争して今では西と東に分かれてやっている。東の方は、最近までも家族内で骨肉の跡目争いをしており、分裂した別の本願寺もあったりする。宗教一族の家族紛争とかって萎えますね。さらには、この大谷一族は明治以降は皇族と縁戚になろうと必死で(存続のため)、今では両家ともとりあえず皇室と親戚になっている。大谷家の家系図
・千家:茶葉の粉末を湯に混ぜて飲むだけのことなのに、ずいぶんとエラそうな文化が日本にはあります。千家というのは千利休の末裔を標榜している集団なんだけど、千利休は自分の茶道が血筋で継承されるべきなんて考えてなかっただろうな。宗教化は取り巻きや弟子連中の仕業でしょう。日本の伝統芸能全般にいえることだけど、家系でしか技術を伝承できないというのはそろそろ時代遅れでやめたほうがいい。
飛行機の貨物(ペット専用)で運んだ犬が熱中症に:気の毒だが、動物を貨物で運ぶっていう感覚がなあ。大事な家族の一員なら、無理して飛行機にのせたりせず、預けるとかできなかったのか?というのが個人的感想。小さいケージに入れられてコンテナ詰められてカーゴに詰められて・・。想像するだけでも可哀相なんだが・・。まあ航空会社も引き受けた以上はきちんと責任まっとうしてほしいものだが。
・遺憾:政府用語。時流にあわせてもっとダイレクトな表現を。「むかつく」「気に食わない」「耐えられない」「死んでほしい」「このキチガイが!」「おまえ平田だろ!」ぐらい言っていい。
・賽銭箱:ここ最近、全くもって納得できないことが賽銭箱。ローマで多数の教会を無作為に見て回って、はっと気づいたことだが、西洋の教会はとりあえず奥のご神体(象とか画とか)をしっかりとみせてくれる。それらご神体は芸術としても高い完成度をもっていて、異教徒・異民族の我々にさえ敬虔な気分にさせる力を秘めている。そのご神体の見学後に、建物の端の方に寄付のコーナー(蝋燭とか)があったりする。一方日本の寺社では、まずいきなりドーンと正面に間口いっぱいの賽銭箱。ほぼ強制的に賽銭入れさせられ拝まされる。そしてこれで参拝終わり。お寺のご本尊なんてほとんど見たことがない。というか、見せるべき本尊がないというのが正しいのか?どこのだれべえが作ったかしれない由緒のない仏像とか石ではねえ。
・巨大宗教建築:日本にも新しい「寺」がまだまだあります。念仏宗の大伽藍。どこかでみたことのある建物ばかりですね。1000年残ったら世界遺産になるのか?宗教って金持ちですね。税が免除されてるだけのことはあります。
・川瀬賢太郎氏:28歳でカナフィルの常任になったとか。若い人の活躍に期待したい。どんな音楽するのか興味あるが、カナフィルでは聞きようがない。
・CLOUDY HEART:ギターを手にして5か月弱、この曲のコピーに取り組んできた。やっと音(コード)が取れて次の曲に進んでいる(といっても流して弾けるわけではない。ポジション移動やらチョーキングやら課題は山積み)。CLOUDY HEARTはBOOWY最大最高のヒットソング。バンドの初期から歌われてきたが、このLAST GIGSの演奏が一番心にしみる(おそらく誰もがそう思うはず)。真の歌唱力ってのはこういうことなんだと。てめえの評価基準で大変もうしわけないが、この数分間の演奏はフルヴェンの最高のライブ演奏と同等またはその上をいくかもしれない。

左京

2013-08-07 | Weblog
徒然
読書
小松左京自選恐怖小説集:小松左京は「さよならジュピター」のおかげで、他の作品を読んだことがほとんどありませんでした。「さよなら~」は私が小学生高学年のころの映画だけど、当時の少年向け科学雑誌はこの映画を「日本総力の特撮映画」とべた褒めで特集していて、宇宙少年だった私の想像力をいやおうなく駆り立てていたわけです。インターネットがなかった時代なので、雑誌媒体くらいしかなく情報源がなく、ましてや子供なので、まさかこれだけ盛り上げられている作品が日本SF歴史の最大の悪夢といってもいい愚作だったとは想像することすらできませんでした。驚愕失望した映画の後に小説(原作ではなく)も読んだのだけど、映画同様に小説の分量を考えずに色々なことを押し込めている駄作でした。実は「さよなら~」の後に書かれた「首都消失」という長編小説も読んだのですが、これも酷い作品でして(映画も酷かったな)、私にとって小松左京氏の評価はずっとボロボロのままでした。しかしながら、今回ブックオフでなにげなく買ってみた短編集を読んでみると、小松氏の広範な知識と発想力に驚愕し脱帽しました。内容は純粋SFから心霊、伝説、怪物ものまで多彩なんだけど、ただ不思議とか怖いだけではなく、プロットの出来栄えに感心しきり。山奥で出会う人誰からも「もうすぐ国道ですよ」と言われながらも永遠にたどり着けない話とか、ヒバゴン伝説と古事記のイザナミ伝説の比婆山を合わせた怪異話、並行世界から若者に召集令状が届き、いやおうなく連れて行かれる話や、なぜか地層を掘っていると古い世代からの骨が逆順に出てきて、最後に主人公が掘り当てたものは・・という話等等・・ぞっともするけど、うまい!という感じのショートばかりでした。これだけショートで魅せる人だからこそ、逆に長編の運び方を知らなかったのかな?。短編だと光るのに長編になると途端にグダグダな作家って結構多い。まあ小松氏の長編はまだ2つ(実際は1つ)しか読んでないので私は評価できませんが、これで私の中では名誉回復?となったわけなので色々と読んでいこうと思います。

ずっこけ中年3人組:20年以上小学生6年生のままだった彼らも、中年シリーズでは不惑を超えそれぞれが家庭をもっています。数年前から中年シリーズの刊行が続いているのだけど、子供のころ読んで印象深かった山賊の話の後日談が書かれているというので1冊だけ(45歳編)購入してみました。この山賊というのは、中国山脈の山奥に隠密に君臨しているカルト集団のことです。土蜘蛛を名乗っているので、大和朝廷に服属しなかった日本古来の民の末裔なのかもしれません。30年前、ズッコケ3人組はその山賊一味に拉致され共同生活を送らされたのですが、一緒に拉致された大学生と優しい教祖様の采配で脱出します。しかしそののち、教祖様の早逝で内乱状態となり、外界の信者の裏切りもあって、数十名の死者をだして滅亡してしまう。そのあたりが生き残った大学生(浮浪者となっていた)によって語られるというのが本作のメインストーリです。山賊の末路がまるで左翼の内ゲバで少々ガッカリしましたね。1000年も続くカルト集団が、後継者争いで殺しあって滅亡なんていう陳腐な展開はどうかと思います。せめて、現代の情報が流れ込んで価値体系が崩れ、みな外界に溶け込んでいって自然消滅したとかにしてほしかった。3人を家族として迎え、脱出も助けてくれた山賊の頭の家族が、この内乱で子供を含め全員惨殺され白骨で見つかるというやるせない展開や、それを聞いた3人組が驚きながらも以外に淡々としていたり、さらにはテレビ局で30年前の拉致事件を得意げに語ってみたりというちょっと哀しい展開が続きます。「大人向け」のズッコケということで、この世の無情・厳しさを表現したかったのか、ただ作者の想像力・表現力が枯渇したのか、またはさぼっただけなのか。必要のない後日談や続編が良作だった前作を容易つぶしてしまうよい一例だと思いましたね。小学生のスッコケシリーズが好きだった人は、この中年シリーズは読まないほうがいいかもしれません。といっても、40半ばの3人それぞれの現在の生活ぶりは、同年代の人間として興味もあり、また考えさせられるものがあるのも確かです。もう昔の冒険談は無視して、中年の生活話でストーリーを練ったらいいのではないでしょうかね。今回はあのハカセが46歳にして結婚するというわけで、3人それぞれの女性問題が出てくるのですが、年下の奥さんが昔こっそり不倫していたことを優しいモーちゃんは知らないふりをしていたとか、ハカセと結婚することになった元同級生が、46歳ながら年上のバツイチ実業家とハカセ(教師)とをギリギリまで天秤にのせていたりするところが、女って恐ろしいなと、ああこのあたりも「大人向け」ということかなと感じたわけです。

成田三樹夫

2013-08-01 | Weblog
かっこいいねえ。
最初に衝撃を受けたのは深作監督の「柳生一族の陰謀」での烏丸少将。おじゃる口調なのに、柳生を倒すほどの剣豪という強い公家を演じた。ギャップがたまらない。次が市川雷蔵主演の「ある殺し屋」での相方役(敵?)。ちんけなチンピラだけど存在感ありまくりで市川雷蔵にひけをとらなかった。そして、再び深作原監督の異色SF作「宇宙からのメッセージ」。テーマソングがショスタコの革命のパクリというあれ。千葉真一(宇宙王子)、真田広之(宇宙暴走族。シロー・ホンゴー)というJACのスタントメンツの中で、敵ボスのロクセイア12世を演じる。ちなみに天本英世はロクセイアの母である太公母ダークを演じた。詳しくはこのサイトをご覧ください。両者ともメイクがきつすぎて誰だかわからない。成田氏は任侠ものからB級SFまでさまざまな役をこなし、さらに詩も書いていたという異色の俳優。実は東大中退という過去をもつ。天本さんも東大出身で、スペイン語が堪能で朗読とかしてた。この二人って交流あったのかな?
Youtubeでみつけた大河ドラマでの今川義元。貴族風味の戦国大名は、まさにはまり役でした。