Wilhelm-Wilhelm Mk2

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レオニード・コーガン

2010-12-02 | Weblog
本道にもどって文化の話

レオニード・コーガンの録音を聞く。

オイストラフより1つ下の世代のソ連のヴァイオリニスト(1924-1982)。コーガン自体は中学生から知ってました。というのは音楽の教科書の裏表紙にヴァイオリニストの代表として乗っていたから(指揮者はカラヤン、べーむ、バンスタでした)。口をへの字にして難しい顔をして楽器を構えていた写真が実に印象的でした。大学の学生時代、たしかメロディアからコーガンエディションみたいなものが発売されたのだけど、当時の小遣いではとても買えず、ずるずると心にひっかかっていた演奏家でした(実はこういう例はまだ他にたくさんある)。そしてついに図書館で借りてみたのだけれど(ネット検索で取り置きをお願い。帰り道に受け取り・・・。便利な時代になったものだ)、もっと早く聞けばよかった!と後悔するぐらいに素晴らしい演奏でした。一発で「オレ殿堂」入りしましたよ。聴いた曲はラロとベートーヴェンでしたが、感想は「テクニックは完全無欠(超Sランク)、音色は透明感のある研ぎ澄まされた美音。ブレや雑音はまったくなし。引き締まっているけど硬質ではない。スタイルは緊張感を伴った流麗さ、ストイックだが突き放してない。モダンだけど即物ではない、素直な歌心」。

ソ連ではオイストラフに次ぐ2番手という扱い(年齢的にも)だったため、オイストラフほど露出は多くありませんが、探せばたくさん録音はあるようで、最近発売された廉価ボックスにもコーガンのものがありました。順々に手に入れて堪能しようかと思います。・・・ただし今月の半ばにはハイフェッツの100枚セットが届くんだよなあ・・。

1 コメント

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Unknown (まれでぃつぉーね)
2014-08-23 12:37:48
レオニードコーガンのメンコン(スヴェトラーノフ指揮)の録音が大好きです。
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