プラモ(ガンプラ)制作に早朝と深夜励んでます。これも飲酒を止めたおかげです。断酒してから100日以上経過しました。全く飲みたくないというか、もうこの先も飲まないでしょう。
先日、ビグザム(旧キット)を、かなり苦労して作ったのだけど、自分でも初めて納得できる出来となり、その勢いで次は「
リックドム(旧キット)」を制作中です。ドムは新しいキットが沢山あり、どれも名作と言われているけど(ドムは設定の造形がほぼ完ぺきなので)、子供のころに作って、子供なりにも結構よくでき、気に入っていたのがこの1/144リックドムだったので、また作ってみたくなりネットで購入しました(1000円)。再販ではなく1980年代のレアものです。
40年前と同じ物をまた心から楽しんで作っている…という事実に、自分のコアの部位は結局あのころから何も変化していないという事実を改めて認識し、そして納得し、さらには感動さえも覚えています。昔は適当に切り出して張り合わせ、自分や友人の限られた塗料(シンナーで酔う)で強引に着色して終わっていましたが、今回はスキルアップをめざして、丁寧にやってます。(
この年でも手に入れられるスキルがあるのがうれしい)
筆塗で全塗装したビグザム(旧キット)キノコと昆虫が合体したような異形の曲線美に惚れます。
気づき
①合わせ目消し:旧キットは最近の精密なキットに比べて
パーツの合いがいい加減なので(大らかなので)、定番の「接着剤流し込み→張り合わせてムニュ」の方法では無理な場合が多い。ひどいときは1mm以上の段差が発生することもある。そのようなときは、粘性の高い「
黒い接着剤」で患部を広く多い、固まってからやするという方法でならしています。
②電動やすり:
アルティマファイブという電動やすり。少々高かったが、これを導入して作業効率が大幅にアップした。平面の合わせ目消しならこれで一発です。
③スプレー缶:苦手だったスプレー缶の操作をつかむ。TAMIYAのサイトの
プロの手さばきをみてイメージを習得。シュ~~~~ではなく、何度もシュッ!シュッ!シュッ!と連続して左右上下に吹きかけるのがポイント。表面が均等に濡れるまでかけること。中途半端なところでやめると、ざらついたり、むらになる。でも、やり過ぎるとダレるので見極めが大事。
④
水性スプレーの時代:表面処理のサーフェイサーに、ほぼ無臭に近い水性スプレーが登場。早速使ってみたが素晴らしい出来だったので、もうこれで固定。あのシンナー臭に悩まされることがなくなった。
⑤トップコート:
水性プレミアムトップコートの艶消しで固定。着色に使っているファレホの質感を実によく残してくれる。ファレホ純正の水性ヴァーニッシュも良いのだが、乾いた後に少し独得のにおいが残るのが玉に瑕。
⑥防塵マスク:水性とはいえ、吹いているものはプラスチックの微細粒子なので、スプレーするときは必ず防塵マスクをする(3M製)
⑦スプレーする場所:場所はベランダ一択なのだが、ベランダは風が回るので、吹き返しに苦労していた。しかし最近、気流の流れがわかってきたので、前ほどには苦労しなくなった。
早朝のスプレー掛けは快感になりつつある。
⑧塗装:これが一番楽しい。家が狭いのでシンナー臭があるものは絶対にできない。微粒子を吹き付けるプロ仕様のエアブラシもありえない。なので、
水生塗料による筆塗りです。水性塗料の進化は目覚ましいのだけど、私は
ファレホというスペイン製の塗料を使っています。ボトルがスポイト形式で管理がしやすく、値段も安い。(400円くらい)なんといっても水を使って普通の絵具感覚で調色できます。ただし、普通のパレットだと、どんどん乾いて塗膜になっていくので、濡れたスポンジの上にケント紙をおく「ウォーターパレット」を使います。蓋をしておけば、1週間以上持ちます。なので、一度調色した色を、リタッチなどで再度利用したりできるわけです。もともと絵を描くのが好き(集中できて楽しい)なので、この
調色からの筆塗り工程は本当に楽しい。ガンダムの放送映像や設定画を眺めて、試行錯誤して色を作ってます。
⑨ファレホの塗り方:最初はすごいムラになって絶望していたのだけど、最近やっと塗り方をつかみました(これもYoutubeで学ぶ)。最初は地肌が透ける程度のシャバシャバさで塗り始め、それを何度も塗り重ねていくのがポイントです。最初から麗に塗ろうと、粘った塗料でべっとりと塗りつぶしにいくと、乾いた後に必ず凸凹になります。
絵具とは、不溶性の顔料がエマルジョンになって分散したもので、溶媒が抜けることで顔料がプラスチック表面に堆積して化学重合して塗膜化するわけです。このイメージをもつことで塗り方が変わりました。
(続く)