Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

スケート技の名前;アクセルはaccelでなくAxel

2006-02-25 | Weblog
ちょっと調べてみたら、トリプルアクセルのアクセルってこの技を考案した(得意だった?)人の名前なんだね。アクセル=加速ってことかとずっと思ってました。これ意外にも殆どの技名は人名から来ている様です。ビールマン、サルコウ。イナバウアーはイナ・バウアーと名字と名前の両方らしい。

話は一気に低下するけどプロレス技名も最近は変なものが沢山あるけど、正当派なものは格好いいです。一番有名な技は
「ジャーマン・スープレックス・ホールド」
プロレスの神様カール・ゴッチが編み出した技で、後ろに反り投げてブリッジで固めるというもの。破壊力、美しさともに最高の説得力を持っており、レスリングの基本は強靭なブリッジにあるということを見せつける技です。なぜジャーマンかと言うとゴッチがドイツ系アメリカ人だったから。最近ではアマチュアでも平気でやってみせますが、これはかかる相手が飛んでくれるからであって、プロしか普通はできません。(最近はプロでも飛んでますがね)
通称「ジャーマン」でもアメリカでは言わないような、何故か日本名が「原爆固め」

論文著者の問題;実験やってないのに載ってる人

2006-02-25 | Weblog
大阪大の医学論文ねつ造問題でデータをねつ造したとされる医学部の学生(6年)が、他の3件の研究でも、実験に参加せず、マウスの世話をしただけで論文(英文)の共著者に加わっていたことが分かった。阪大論文捏造事件

 この手の話はよくありますよ。実はビーカーを洗っただけとかね。たいした仕事量も無さそうな研究なのに20人とかで論文書いてたりしてね。論文の価値をあげるために大物先生の名前をつけたり。結局、研究者の業績ってのは論文の「絶対数」であって、自分で書いてなくてもいいのですよ。大物と言われている先生の業績リストをよく見ると「なんだ、他の大学の研究に乗っかってるだけじゃん」ってのはよくあります。最近は自著論文以外は認めないということも多くなってきましたが。

フルトヴェングラーの「減速」の妙技

2006-02-20 | Weblog
 今度の演奏会でベートーヴェンの7番を演奏する予定なので、最近よく聴くのだが、言うまでもなくフルトヴェングラーの演奏が他の誰よりも圧倒的である。戦中のベルリンフィルとの演奏も壮絶だが、1950年のウィーンフィルとのスタジオ録音のほうが全体的に格調が高く、また所謂晩年スタイル(1953あたりから)に入る以前のフルヴェンらしい勢いが包含された名演だと思う。
 この1950録音は中学生のとき初めて聴いたフルトヴェングラーであり(ラジオ放送)、また初めて買ったフルヴェンのCDでもあるので、これまで通算で100回以上は聴いているだろう。しかし実は通勤ではガーディナーのものをよく聴いていた。ガーディナーによる古楽的に処理されたタイトな演奏は、曲の構造を知るには非常にうってつけであるからである。また、テンポも軽快でメリハリのついた秀演であり、聴いている限りはこれといった不満を感じる事はなかった(オケの能力がイマイチではあるが)。しかし、久しぶりにフルヴェンの録音を聴き直すと、そのスケールの大きさ、曲全体としての有機的ともいうべきうねり、そしてもちろん局所の瞬間的な盛り上がり、全てにおいて雲泥の差であった。もう何度もすり切れるほと聴いた事あるのに、不覚にも?鳥肌がたち心臓がバクバクいってしまった。大体、冒頭の和音の響きがまるで次に続くオーボエ旋律に寄り合わされるような表現は一体どのような指揮から得られたのだろうか?
 フルトヴェングラーの演奏と言えば、その「加速」の凄まじさが世間ではよく知られている。第9の最後のプレストなどが有名なのだが、実はフルヴェンは加速だけでなく「減速」することも多い。ということを、今日認識した。しかし、決して「失速」ではないのだ。その減速はあたかも飛行機が「気流ポケット」にはまったような集中力の欠如による弛緩ではなく、加速以上に集中力を高め、逆に「説得力」を増しているのである。だから聞き手はこの減速に絶対にしらける事がない。特にその間はバスとティンパニによる重低音のリズムが強調され、今まで上に向けて発信していた音楽を一端地の底に収め直す感がある。そしてその奥底から再び熱量がうねりを増して吹き上がり、新たなドラマへと展開していくのである。1楽章では展開部でこれが見られる。提示部での弾ける様なリズムを一端重くしmoll的な掛け合いをひたする重厚に演奏した後での再提示部でのdurの爆発をより効果的にしてる。4楽章のコーダ部では減速はしないが、一端全てのメロディを収めつくし低音の半音のうねりに乗せて再構築してこの曲全体で唯一のfffへ向かって疾走するのだ。恐らく誰でもこういうイメージで演奏するのだろうが、それを実際に楽団を一つの生き物のように操り表現できるところがフルトヴェングラーの「人間力」であり、いまだに特別視される所以なのだろう。

リュート歌曲集 John Dowland

2006-02-12 | Weblog
 新しい世界に踏み込みました。バッハよりもっと前の時代、エリザベス女王とシェークスピアが活躍していた頃の作曲家John Dowland (1562-1626)のリュート歌曲集を購入しました。日本人同士のデュオによるアルバム「Sorrow Stay」ですが、このアルバムを買ったきっかけは、フィリップ・ディックの傑作SF "Flow my tear, the policeman said."(『流れよわが涙、と警官は行った』早川書房)を読んだ際にその"Flow my tear"が有名なリュート歌曲であると知り、前から是非聴いてみたいと思っていたからです。ネットで調べるとこのアルバムの評価が高かったのでHMVから購入しました。アルバムにはDowlandの代表曲が15曲選ばれており、つま弾かれるリュートの素朴な響きとメゾソプラノの女性の声との重なりが何とも透明に澄み切っていて、そしてどことなくはかない感じで愁いに満ちていて、寝る前に暗い部屋で聴いて一日の心の垢を落としてもらいたい曲集です。バッハ以前にもこんなに素朴ながらロマンチックな曲があったのだなとひどく感心。アルバムの装丁も染絵がデザインに使われていたりして格調高い仕上がりになっています。純正調とかハーモニー、音が溶けあうというのを感じる力をつけるにはこういう音楽をたくさん聴くことも大事なのかなと思いました。日頃の実験で使う機械に「核磁気共鳴」というのがあるのだけど、この「共鳴」の考え方は音楽にも人生にも大事なのだなあと考えているこの頃。

日々の心の糧

2006-02-09 | Weblog
最近はどうもただの世相斬り?と己の愚痴だけになっているので、初心に帰って毎日の文芸日記を。

昨日ぐらいまでに読んだもの。

太宰治:新樹の言葉(新潮文庫) 
職場からの帰途にある中古本屋で105円で手に入れました。名作ほど安いというのが中古文庫のいい所。太宰の新潮文庫版はこれで殆ど揃ったか?太宰が麻薬から立ちなおろうとしていた頃の作品群で、絶望からの回帰に関する話が多い。太宰は好きな作家だ。深く考えさせられるようなことはないが、文章に偽りのなり力を感じる。ちなみに一番嫌いな作家は三島。

今日聴いたCD

Francex:Octet (CHRIS-ENSEMBLE)
シューベルトのオクテットに敬意を評して作られたというフランセらしいエスプリの聴いた常動曲(4楽章)。学生の時に皆でやろうと楽譜まで手配して配ったのだが、卒業だので集まることができず出来なかった。相当の難曲のようだが何時の日かあのツワモノメンバーで絶対にやりたい。オクテットの編成ではヒンデミットもあるけど、あれはちょっと好みではないです。

ラジー賞候補にトム・クルーズとダース・ベイダー(爆笑)

2006-02-02 | Weblog
最低主演男優賞ノミネート

トム・クルーズ(宇宙戦争)

最低助演男優賞ノミネート

ヘイデン・クリステンセン(スター・ウォーズ エピソードIII:シスの復讐)

昨年を代表するSF映画のヒット作がこれでは・・・
いや、まったくもって納得ですよ。だって本当にひどかったもの。

 トム・クルーズはそれほど演技が下手とは思わないが(写真はラストサムライ)、カルト宗教?との関わりや結婚騒動絡みの奇行で選ばれたのでしょう。後者のクリステンセンは悲惨なレベルの脚本と演出のせい。G・ルーカスが最低監督に選ばれなかったのは、ラジー委員会のせめてもの情けなのか?クリステンセン自身は実力はある俳優だと思うので、早いところダースベイダーのイメージを払拭して性格俳優として頑張って欲しいものです。マーク・ハミルのようにならないようにね。