Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

亜爾然丁

2013-10-19 | Weblog
南米アルゼンチンのブエノスアイレスを訪れてました。完全一人旅。
以下感想
・日本の真裏にある。時差は12時間。
・片道の飛行機だけで24時間。乗継で30時間かかる。
・英語がほとんど通用しない。
・完全な白人社会である。
・イギリス人による豪州、ラテン系によるアルゼンチンという感じか。
・空が広く気候は快適。
・気候と食事もいいのか、みな背が高くそして美形である。
・食事はとにかく肉、それも牛肉である。美味しい。
・河口の町なのに魚介料理がほとんどない。
・魚介が美味しいのは裏側のチリだそうだ。
・日本料理屋で握り寿司を試した。ネタはサーモン、ハマチ、ヒラメ。カリフォルニアぐらいのレベルか。シャリが美味しくない。米文化がないので仕方がない。
・夕食の時間が遅い。8時以降にしか店は開かない。10時ぐらいから盛り上がる。
・夜は危険だから出歩くなといわれても、上記の理由で外出せざるを得ない。
・ホテルの近所に少々高級な店が並んでいて毎晩ステーキを食べた。
・ワインも美味しい。新世界なので深みはないけど。
・治安はよろしくない。
・ケチャップ強盗やひったくりが多発している。
・お金の単位はペソ。マークは$。ドルはUS$と表示される。大変紛らわしい。
・経済が破綻しかけているたえドルのほうが信頼されている。
・でも買い物ではペソがほとんど。
・ドル→ペソへの公式レートがない。銀行や店で違う。
・ホテルのレートが一番良かった。
・ペソからのドルまたは円への換金はほぼ不可能なので現地で使い切る。
・市街地は空港から遠い。
・電車でつながってないのでタクシーしか手段なし。タクシーで40分以上。
・行きは怖いので、前払い式の安全なハイヤーにした。
・帰国時のタクシーは(たぶん)ぼったくられた。
・助手席にトランクを立て、メーターを隠された(気づかなかった)。
・それでもハイヤーよりは安かったが。
・アルゼンチンには代表的な土産・特産物がまったくない。まあ敢えて言うなら革製品か?
・マテ茶が有名だが最近副作用が疑われてるので飲まなかった。置物として専用のコップ(瓢箪製)とストローを買う。
・アルゼンチンの入国審査はアメリカ並みに面倒。
・指紋と写真をとられる。
・通算4回指紋を取られた。
・アルゼンチンの税関はX線検査もする。
・よって入国ゲートは大行列だった。
・「俺が文句言ってくる!」と前方に駆けていったオヤジが英雄扱いをうける
・中心部にコロン劇場という素晴らしいオペラハウスがある。
・フルヴェンもコロン劇場で演奏したことがある。マタイ等が録音で残っている。
・滞在中に公演なし。最近この手の運に見放されている。
・アルゼンチンはアラウ、アルゲリッチ、バレンボイムの故国。
・しかしこの国の音楽はなんといってもタンゴ。
・タンゴショーは危険な地域で夜遅くに始まる。
・なので名門のショーハウスはマイクロバスによる送迎と食事つきである。
・演奏・ダンスとも素晴らしかった。
・タンゴダンサーのかっこよさは異常。
・男性ダンサーはネクタイにスーツ、一方女性は煽情的なドレス。
・楽団は2Vn, Kb, P, バンドネオンの編成。
・ベースの音程が素晴らしかった。
・バンドネオンの機動性に驚かされた。
・街中でタンゴだけを扱っているCD屋を見つけ物色した。
・オタクそうなおじさんたちがメモを片手に群がっていた。
・こちらも石丸電気・DiscUnionで鍛えた目利きで参戦する。
・タンゴベースのソロ集を発掘した。
・ピアソラはベースソロを3曲書いている。CDには全部入っていた。
・レジのオヤジがニヤっとして「お前も弾くのか」と訊いてきた。
・デルタ航空の機内食はひどい。

大学入試で人物評価を重視する。個性の選別

2013-10-16 | Weblog
・教育再生実行会議「国公立大学入試では面接や小論文、ボランティア経験になどによる人物評価を重視する」文科大臣が阿呆な発言してましたね。現実問題として、1000人単位の応募者をどうやって面接するのか?これは大学の先生は大反対であろう。「ボランティアや小論文」といつもの2つが出てきましたね。はっきりいって、中学生高校生はボランティアする前に、きちんと学校の勉強をすべきですね。どうしてもボランティアというのなら、道徳の授業に組み入れて強制にしたほうがいい(ボランティアではないか)。しかしそのほうが子供の心の成長には有益だと思います。そして小論文もね。原稿用紙数枚でいったい人の何がわかるのか?ネット人格と同じで、文章に現れる人格と実際の人格には剥離があるのを知らないのか?そしてこれもいつもの「詰め込み教育反対論」。科学は日々進歩しており、最先端にたどり着くまでの旅程がどんどん長くなっているのに、知識量を減らしてどうするのかと。あたりまえだが、大学は最高学府であり学問を極めるところ。特に国公立大学は学力上位校が多いのだから、知識薄弱者では先端研究は無理でしょう。よく「思考力と知識を詰め込み知識は違う」と言われます。これまたテクニカルタームですが、じゃあ知識なくして何を思考せよというのか?知識は「詰め込めれるだけ詰め込んだほうがいい」に決まってる。知識を詰め込んではいけないという意見はまったくおかしい。脳に100の記憶容量があるなら、できるかぎり100を目指して詰め込むべきである。問題は詰め込み方であって、ものごとの理(ことわり)を解したうえで(理解)、各知識がリンクして網目になるように詰め込めるか?詰め込みについて議論するのなら、方法論を焦点にすべきなのである。料理は舌が良いだけでは美味しくつくれない。器具の使い方、食材の選び方等、豊富な知識と技術が必要なのはだれもが認めるところ。なぜ学問になると知識を否定するのか?「たくさん覚えてそれを活用せよ」となぜ言えない?よく引き合いにだされる「スティーブ・ジョブズは大学行ってない」「だからイノベーションに大学教育は不要」・・・彼は「統括者」として優秀だったわけで、実際にApple製品のハードを設計して「モノ」を創っているのは超高学歴の技術者達ですよ。彼だけでは何もできません。勘違いしないように。とまあ長くなるのでやめますが、ゆとり教育で学力低下が証明されている現況において、未だこのような世迷い事な方針を打ち出すことには驚きました。
・もしアメリカ的な人材を欲しているならば、「国語」の指導要領の改訂が必要。日本ほど言語教育、つまり書き方、話し方、伝え方の練習をしない先進国はないらしい。日本の国語は、ひらがなカタカナ漢字を覚えて、本を読んで内容(作者の言いたいこと)を読み取ることだけ。これは日本的美徳の「空気を読む」「行間を読む」練習なのかな?アメリカでは、言いたいことを的確に「文章化する」という授業が必修となている。文章をきちんと書くということが技術能力として強く認識されており、大学にはその方法論を専門に教える課程が存在するのだ。日本もこういう授業を導入してこそ、はじめて小論文やコミュ力?による採点が許されるのではないだろうか?今のままではただの「個性の選別」にしかならないだろう。これは個人の生まれ持った性格を他人が判定し一方的にクラス化することであり、左翼的な言い方だが甚だしい人権侵害になるのではないか?
・最後に。教育再生実行会議の議長は首相なわけだが、幼稚園から大学まで一貫校でエスカレータしか経験してない日本最大の世襲議員にこのようなこと言われてもね。最近「ハーバードロースクール」という本を読んだ。筆者は「推定無罪」を記した人で、最初はスタンフォードの講師(作文技術)だったのだが、30前に一念発起し世界最高峰のハーバードに入学した(このあたりは書き飛ばしているが、かなり頭のいい人なのは明らか)。その彼が大学1年目に体験した授業や予習厳しさと先生や生徒のたぐいまれない素質と個性について綿密に記している。分厚い本だが、さすが作文の先生だっただけあり、かなり読ませる。これを読むと「アメリカの最高峰ってこんなに凄いのか、こりゃかなわんわ」と思い知らされる。まあ同じことは私も留学のときも強く思い知らされたが。オバマ大統領ってこのハーバードロースクールの卒業生であり、さらに学年の中で一握りの優秀な人間だけが選ばれる学内法学紀要の編集長だったんだよな。上の本の中によると、大半の学生はこの紀要の編集委員になることを目指すのだそうだ、というのはこの編集員になれるかならないかで、将来大学教授になれるかならないかが決まってしまうのだそうだ。だから1年目から個人で仲間で必死に切磋琢磨するのだそうだ。オバマ大統領は編集長だったのだから、エリート中のさらにエリートということになる。やはりただものではないのだ。黒人というマイノリティーで世襲というバックグラウンドもなく、若年で大統領となれたのは、氷室京介ではないが「俺の実力だと思います」。そしてこのような才能ある人をきちんと見出して前線に送り出すシステムがあるというのがアメリカの強みなんだなと思います。(ブッシュ息子のような世襲例も多々ありますが。)

MARIONETTE

2013-10-07 | Weblog
「MARIONETTE」はBOOWYの代表曲。ロック・歌謡曲に疎い私でも、BOOWY現役時代から、つまり中学時代から知っていた曲のひとつ。旋律がしっかりしているのでギターでさらっても楽しい曲です。しかし歌詞については、サビ以外は何を言っているのかさっぱりわからずに過ごしてきました。この年になり初めて、歌詞を確認したのだけど、いやいや、氷室京介の類まれない言葉選びのセンスに脱帽しましたよ。とにかく「カッコいい言葉」を「日本語+英語」のタッグで投げつけてくる。「もてあましてる Frustration」「目をそらすなよ Complication」「流されるまま Occupation」・・・・・・・。
実は今、人生のちょっとした曲り角で(年齢だけじゃないぜ)、この歌詞が、そして"BOOWY"の「反逆精神」が強く新しい挑戦を後押ししてくれている。「しぼんだままで、ごまかす様に生きるのか?」これが一番心に刺さりましたね。

LAST GIGS (1988/4/5) MARIONETTE