Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

あまりにも日本的なスタジアム

2019-12-23 | Weblog
絶望的に不格好なデザイン。コスパ重視の貧相な内装。コンサートにもサッカーにも不適という将来性の無さ。

「時間がないからとりあえず作れ」
「将来のことはあとで考えよう」
「有名人にお願いしておけ」
「日本だから木造にしておけ」

といった日本的「先送り&思考停止」を具現化したオブジェ。



この区役所にような外観のどこに心を震わすものがあるのか・・なんだ一階のとってつけたようなガラス張りは・・・
スタジアムは上から観るものではない、横から観るものだ。
人間は飛べないのだから。

〈参考〉
ベルリン・オリンピアシュタディオン

代々木第一体育館(丹下健三)

北京国家体育場




課題解決できないのは文科省

2019-12-22 | Weblog
考える力、英語力のアップなどを目標に、課題解決型問題を入試に導入するといいつつ、結局は杜撰な計画で中止撤退。課題解決できないのは文科省そのもの。自分たちにできないことを学生に押し付けるのか?令和最初の壮大なブラックジョークとしか思えない。

思考力・判断力を養うという観点は正しいと思うが、それは試験を改革をすることなのだろうか?授業、教員など現場の改革がまず先だろう。どうせ、出口の試験を変えれば泡食って現場も対応すると思ったのだろう。




ペガサス幻想

2019-12-06 | Weblog
ちょっと徒然

・バッハ:通奏低音やってるとベースラインの奇妙な展開に震える。譜読み大変なんだが。
・ペガサスファンタジー:最近お気に入りのYoutube動画。とにかく原曲が神だが、このギタリストの技術と編曲も神だ。音楽はこうでないとな。80年代は最高だ。同年代でこの曲知らないとかもぐりだと思う。ちなみに黄金聖闘士ではシャカが好きだな。
Saint Seiya. Pegasus fantasy (neoclassical version) DEMIANG

・古いテレビドラマ「剣」を知る。剣にまつわるオムニバスで全46話。是非全て観たいぞ・・・選集でも中古で10万越えか・・・レンタルないだろうか?youtubeで鑑賞できるのは「首切り浅右衛門」。三国廉太郎、小川真由美、そして刀の声は小沢栄太郎(田宮版「白い巨塔」の鵜飼教授)。
剣「首斬り浅右衛門」


「三体」を読んだ

2019-12-03 | Weblog
毎年恒例の年末締切地獄に突入

話題の中国SF「三体」を読む:思っていたよりは面白い、でも期待したほどではない。という矛盾な感想。47点くらい。内容をごく簡単に書くと

「文化大革命で父を失った女性物理学者は、軍用通信機での研究中に、太陽を増幅器とした恒星間通信を極秘に試みる。はたして近い恒星の「三体星人」から警告メッセージが届いた。人類の自浄能力に絶望していた彼女はこの警告を無視し、異星人に地球侵略を請うのだった。三体星人の宇宙艦隊が地球に到着するまで約300年。異星人の侵略を神の鉄槌として積極的に受け入れるカルトの暗躍とそれを阻止する人類との間で攻防が始まる。また三体星人も光速で送り出せる量子兵器を地球に飛ばし、人類の科学発展の阻止を狙うのだった」

人類自らが異星人に侵略を要請し、その原因が文化大革命という設定は面白い。しかしながら、机上の空論あるいは妄想レベルの解説が非常に多く、そのあたりは読み飛ばした。無理に現実とリンクさせずSFと割り切り、その替りに登場人物の掘り下げに紙面を費やすべきだと感じた。登場人物はそれほど多くないのに、どれもありきたりで共感に乏しい。一番印象に残ったのはSFの部分ではなく現実に起こった文化大革命の部分だ。毛沢東思考に毒された学生が指導教員を吊し上げてリンチして殺害する。ここだけは迫力が違う。結局のところ「事実は小説より奇」なのだ。

ヤンソンス

2019-12-02 | Weblog
マリス・ヤンソンス逝去(76歳)
生で聞いたことはある・・と思う(多分コンセルトヘボウ)。この程度の記憶なので個人的には特別に好きな指揮者ではなかったが、必ず一定以上の仕事をする職人的な指揮者でした。良くいえばふくよかでそれにして快活、悪く言えば大味で俗っぽい。30年以上前に初めて来日したときの録画が屋根裏にあるはず。レニングラードフィルとの幻想郷交響曲。場所はオーチャード。筋肉質な演奏だったとの記憶がある。