Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

この世についていけないシリーズ①:ゲーム実況

2023-01-31 | Weblog
 まずファミコンすら殆ど触ったことない私からすると虚構の世界のゲームに没頭する感性が全く理解できない。私にとってゲームとは人間もしくは偶然に対して挑む「勝負」であるべきで(トランプ、将棋、囲碁、ボードゲームとか)、どこぞの何某が設定したシナリオを踏破することではない。これは今までも散々言ってきたことだが、さらに驚いたのはそのゲームを実況しながらやる人が世間では受けているようで、若者は「他人がゲームをして解説しているのを何時間も延々と視聴する。ときにはそれに金も払う」らしい。上手い人をみてテクや攻略法を盗んでいるのか?と思っていたらそれは違うようで、純粋に見ているだけのようだ。理由は「自分ではできない」「自分では疲れる」「ゲームする時間がない」「実況がおもしろい」「ストーリーだけみたい」ということらしい。将棋や囲碁でも実況はつくが、それは他人が「解説」しているわけで、野球や相撲などのスポーツも同じである。芸術鑑賞も「自分で出来ないものを鑑賞する」活動と言えるかもしれないが、少なくとも芸術的なもの(音楽でも買絵画でもドラマでも映画でもいい)は、その存在が「人にみせるためもの」であって、作り手側とそれを見る側には精神的にも物質的(金銭的)にも、持ちつ持たれつの緊張的関係性がある。しかし個人の(暇つぶし)の楽しみでしかない虚構の「テレビゲーム」に実況をつけて、それを第三者が「ダラダラ鑑賞して時間を過ごすという世界観」にはどうしてもついていけない。さらにはそれに「投げ銭」といって金を差し出す人間のプライドも理解できない。
 こういうことがまかり通る根本は「視聴者の数=広告数アップ=儲けとして還元される」の構造にあるのは間違いない。とにかく視聴者さえ増えれば「何をやろうと」それだけで儲かるという「野次馬数が利益に転換される世界」の論理。「ダラダラ生きているやつ」が時間つぶしに生産性のない他人のゲームを「だらだら」見る。何かを生み出すどころかある意味「人を怠惰にさせる麻薬」を供給している社会悪でしかないのに儲かる。汗水たらして生活に必要なものを生み出し社会に供給している人や命の危険に対峙している人の働きよりも儲かる。ここが根本的に間違っているところだ。

東京科学大学・・

2023-01-20 | Weblog
東京科学大学:ネットの評判と同じく私も「Fラン」を連想しました(帝京科学大学、北海道科学大学・・・)。東京工業大学の英語表記はTokyo Institute of Technologyであり、これは世界最高水準のMITMassachusetts Institute of Technology)やカルテック(カルフォルニア工科大学、California Institute of Technology)と同じで、Universityを使わずInstituteとするところに格式と特別感があったのだが、今回の改名で一気に安っぽくなってしまったなという印象です(私自身は東工大とは全く縁がないのだが)。「科学」は「一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動」という意味があるらしく響きもよい言葉なのだけど、安易に使うと逆に無教養やエセ感を醸し出してしまうやっかいな単語だ(~を科学するとか、科学的に証明されているとか)。
奈良の先例にならって「東京先端科学技術大学」とかにしたら、近未来SFとかに出てきそうだし、エヴァオタとかミリオタの心をくすぐったのかしら?

志位和夫は本当にバカ

2023-01-12 | Weblog
志位和夫曰く
「BS番組で「もしも日本がミサイルで攻撃されたらどうするか」との質問に、「そういう事態を起こさないことこそ政治の責任」とお答えした」

裏を返せば「攻撃されたらどうしようもない」ということを言っているに過ぎないわけだ。そして文脈的に質問の答えになっていない。
「病気になったらどうしますか?」「そういう事態を起こさないことこそが個人の責任なのです!」
「共産党の委員長に他の党員が立候補したらどうしますか?」「そういう事態を起こさないことこそが独裁者たる志位和夫の責任です!」


日本のコロナ禍が終焉しないのは医療体制の問題

2023-01-12 | Weblog
 ウィーンフィルのニューイヤーを観たが、満員のお客で演奏者も客も誰ひとりマスクをつけていない。コロナ禍なぞ何処へ行った?という感じだ。一方日本では集会でのマスクは必須だし、公演者側に感染者がでたら公演中止ということが度々起きている。この違いはいったい何か?
 コロナにはいまだインフルのタミフルのような特効薬がないが、ワクチンをうっている大半の人は解熱薬を飲んで体調が戻るのを待てば、1週間程度で回復する。タミフルがなかった時代のインフルエンザと同じである。つまり感染者はどこかの医者に診てもらい、それに応じて対症薬をもらうしか方法がないのである。ここで問題なのが、診てくれる医者が限られているということ。いまだ発熱外来だの予約制だので「気軽に」診てくれる医院が少ない。普通の風邪やインフルなら大抵どこの町医者で診てくれる。しかしコロナであると、2類感染症であることや日本人独特の穢れの思想もあるのか、積極的に関わらない医者がいる(もちろん逆もいる)。だから結局、一生懸命引き受けている医院に感染者は殺到する。そして、そういう医院(大規模)の他の診察を圧迫してしまうわけだ。
 厚労省がまとめている資料に、なぜアメリカやフランスでは医療崩壊が起きないのかという調査がある。その中で日本と大きく違うのは、イギリス・フランス・ドイツでは初めに対処するのは9割が「家庭医(開業医)」「かかりつけ医」であり、そこで軽症者と判断されれば自宅で隔離して看病を徹底しているということだ。そうすることで本当に入院が必要な人を選別して大病院の負担を抑えているのだ。さらには電子カルテによる病状の一元管理ができていない。そしてそれを管理する行政のIT知識の欠如の甚だしさ・・も指摘されている。まあそうなんだろう。医療にかかわらずであるが、日本はデータの一元管理が本当に下手である。なにせ政府が手書きで働く人の権利を守るために年金データのデジタル化を拒否したぐらいなのだから(そしてデータ紛失)。結局日本は何をやっても「仕事効率が最悪」なのである。

80年代の人間

2023-01-11 | Weblog
最近の流行りは理解どころか許容もできないレベルで、もう接することさえ辛い。だから目や耳に入れないようにしている。自分は小中高の多感な時期をどっぷりと80年代で過ごしたので、あの時代の作品や空気に一番愛着と安心と感動を覚えるのである。これは仕方がない。ネットもスマホもCGもなかった時代、人間の手わざだけで物事が進んだ最後の世界。残りの人生、懐古厨と言われてもその中で生きていこう。








ガブスレイとスピンモールド45

2023-01-10 | Weblog
 レプラカーンが終わり、今はガブスレイに取り組んでいるのですが、初見から36年目にしてこの異質なMSの変形機構を理解することが出来ました(特に足首の行き先)。これを考えたデザイナーの藤田一己氏、天才だな…。いつもなら変形MSの変形機構は塗装とフォルム調整のために捨ててしまうのだが、今回は変形可能なまま完成させたいと思います。
 さてガブスレイは、肩に複数の姿勢制御バーニアがあり、その穴の斜面の赤色がデザイン的にも良いアクセントになっているのだけど、プラモではバーニアはただの円形の浅い凹みでしか表現されておらずく、ここをどうするか悩んでました。いつもの模型店で塗料を買うついでに工具コーナを物色してみたら、折よく「すり鉢状」に掘り下げられる「スピンモールド45」というブレードが売られていたので、少し高かったけど購入しました。ゴッドハンド製なので、現在使っているピンバイスにそのまま挿すことができます。昨年末に発売された新製品のようで「あるようでなかった!」と宣伝されてました。
 早速、深夜に掘ってみたのだけど、切削力は高くそして滑らかで、あっという間に目論見どおりのバーニアらしいモールドを表現することが出来ました。ガブスレイに限らず、すり鉢状の凹みってロボットには結構あるので、このブレードは今後も重宝しそうです。やっぱり道具だな・・いい買い物でした。
左)切削後、右)切削前

少子化対策なんてしなくていい

2023-01-06 | Weblog
少子化の原因は「未婚率の増加」です。保育園とか育児費じゃないです。先日の調査発表によると男性の50歳までの独身率が3割に迫っているという。昔は結婚しないのは恥みたいな風潮があり(1980年代の未婚率はわずか2%程度)、まともな独り者には親戚や近所のおばちゃんが見合いだの仲人だのして、色々とお膳立てしてくれていた。しかし現在は自由恋愛が当たり前なので、結婚する気はあっても奥手だったりイマイチやる気のない人は、そういうよそからの手助けもないままずるずると後回しになって年を取ってしまう。とはいえ、個人の自由が最大に保障されそして守られるべきという現在では、もうそういった「未婚」の人たちが一定数でることが「現代の人間のありよう」なわけだから、社会はそれを受け入れるしかない。だから子供を無理に増やそうなぞとせず、減っていく人口でもうまく回るように、じわじわと社会構造を変えていくのが一番大事だと思うね。日本だけでなく世界的にみて先進国は減少しているのだから。結局、少子化対策を吠えているのって、年金対策がうまくいかずにその責任を少子化に押し付けたい政府と薄利多売の内需に頼ってる製造業なんだと思うね。月々5000円程度ばらまいて子供が増えるなんてありえない。どうせ外食とか玩具とか投げ銭とかグッズに消えるだけの話。

レプラカーン完成

2023-01-04 | Weblog
 レプラカーンHGです。トップコートかけてフィニッシュしました。よく出来たキットとの評判なので簡単に済ませようとしましたが、仮組みの段階から苦戦しました。間接部のラバーが装甲に干渉して綺麗に収められない。合わせも甘くてパーツが閉まらずに隙間だらけ。「不良品か?」とさえ思いました。もともとのオーラバトラーHGシリーズはABS製の関節がバキバキ折れるとのことで、ABSがPSに取り替えられたリニューアルキット(いわゆる青バンダイ)を確認して買ったのに、それでも数か所折れました。まあ、私の腕の問題も大きいですが。
 仮組みしたレプラカーンのフォルムをよく見ると、設定と大分違う箇所がある。まずは脚部。設定やアニメの脛部フレアは地面に届くほど長いのに、キットはくるぶしまでしかない。肩アーマーは首周りに接していない(ヒンジの意味がない)。首が長すぎる。腰部の背面(臀部)のデザインが全く違う。シールド先端の砲口が怪しい突起で表現されている、などなど。 
 まず腿部の合わせ目はそもそも締まらないので、万力で強引に締めてました。関節のラバーパーツは全てオミット。オーラバトラーは他のロボットと違って生物的要素が強いのだが、だからといって弱点となる関節の筋肉をあえて強調するのはおかしい。筋肉構造を装甲の連続にて覆い隠す表現にしたい。肩関節のボールジョイントによる稼働を諦めて、ジョイントをはめずに幾分下げる。そのため肩関節は胴体内で接着固定。肩アーマーの接続部を詰めて胴体に接するまで下げる。肩をいじっているとき上腕の軸がバキッと折れたので銅線で補修。脚部のフレアをエポパテでぐるっと1センチほと延長。尖った先端を左右対称にするのに苦しむ。ここで活躍したのがタミヤのクラフトヤスリPRO。ザクザク削れてかつ切削面がツルツルになる。やり直しを繰り返すなど苦しかったけどこの作業が一番楽しかったかも。つま先の爪と爪との間がいかにも玩具だったので、設定どおりにパテで詰め物を入れる。爪は分割して後ハメ。シールドの砲門をプラパイプで表現。そのためシールドの鉤爪を後ハメに加工。右手の火炎放射器の砲門をピンバイスで孔あけ。その裏をパテで肉詰め。首周りをパテで肉厚にし、スカーフの結び目みたいなものを作る。首の長さを縮める。頭部の合わせ目消し。しかし特徴的な頭部中央の溝がないので彫刻刀で掘る。口中のセンサーを後ハメにする。頭部両サイドの頬部が頭部本体に密着しないので接合部を除去して瞬着で取り付ける。頭部バルカンの砲門をピンバイスで穴あけ。腰部の背面は全て削り落として、エポバテで完全に作り直す。設定資料を見ながらの粘土細工だが、なかなか…。取りあえず何とか、という程度。しかし腰回りの縁が臀部へ向けてせり上がっていくようには修正できたと思う。サフは水性のグレー。
 塗装は全てファレホの筆塗り。主に2色なので簡単かと思いきや、ライトオレンジの発色が頗る悪く(黄色系なんだから当たり前か)、特に面積の広いコンバーターで苦戦する。叩き塗り&繰り返し塗装でなんとかする。頭部やふくらはぎの赤はスカーレット、これは隠蔽も発色もよし。目は気合いで極細面相筆で入れる。角や爪はアイボリー(象牙色)。怪獣の牙由来なのだからアイボリーに限る。シールドの模様は黒とインターブルーで適当に混色。砲口に隠蔽力最強のアルミを入れて雰囲気出し。剣はアルミと黒で混色、オーラバトラーの剣ほ黒曜石みたいな感じなのでグロスブラックでもよかったかもしれない。トップコートはいつものつや消しフラットのスプレーがけ。動力線としてリード線をさす。以上。
次はガブスレイの予定。

作成中は設定資料やアニメを頻繁に見て検証します。細かい設定やデザイナーの画の巧みさを感じられる楽しい瞬間。